中村倫也、大河ドラマ『逆賊の幕臣』で吉田松陰役に 寛一郎、斎藤工、西岡徳馬も出演へ
松坂桃李が主演を務める2027年のNHK大河ドラマ『逆賊の幕臣』の新たな出演者として、中村倫也、寛一郎、斎藤工、西岡徳馬の4名が発表された。
本作は、忘れられた歴史の“敗者”=幕臣の知られざる活躍を描くエンターテインメント作。主人公は“勝海舟のライバル”と言われ、日本初の遣米使節となって新時代の文明を体感し新しい国のかたちをデザインした江戸幕府の天才・小栗上野介忠順。なぜ小栗は明治新政府に「逆賊」とされ歴史の闇に葬られたのか。
長州萩藩の思想家・吉田松陰を演じるのは中村。長州萩藩の下級武士の次男として生まれ、兵学師範の養子として幼少から兵学を学び、11歳で藩主の御前講義をするほどの才人として育った人物だ。江戸では佐久間象山や安積艮斎の門下生となって小栗ら艮斎塾の塾生たちと激論を交わし、ペリー来航時には黒船への密航を企てて失敗、入獄する。やがて萩へ送られ、松下村塾で多くの弟子を教育しつつも、老中暗殺や倒幕へと思想を過激化させていく。中村は『天地人』『軍師官兵衛』に続く3作目の大河ドラマ出演となる。
松陰の魂を継ぐ長州のカリスマ・高杉晋作を演じるのは寛一郎。松下村塾に入り松陰を生涯の師と仰いだ晋作は、江戸へ遊学して小栗と出会う。松陰が老中暗殺を企てて江戸の牢へ送られると、小栗を頼みに救出を試みる。やがて松陰の生きざまは晋作に多大な影響を与え、長州の生き残りをかけた「奇兵隊」を起こす原動力となっていく。寛一郎は『鎌倉殿の13人』『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』に続く3作目の大河ドラマ出演となる。
薩摩藩国父・島津久光を演じるのは斎藤。名君と名高い薩摩藩主・斉彬の異母弟であり、兄を通じて若き勝麟太郎とも知り合う。斉彬の急逝後、薩摩から出たことのない「地五郎」と言われながらも、やがて若き藩主の父である「国父」として藩政を掌握。千人余りの兵を率いて上洛を決行し、孝明天皇の信頼も得て江戸入りを果たし、幕府に政治改革を求めていく。斎藤は『江〜姫たちの戦国〜』『八重の桜』『いだてん〜東京オリムピック噺〜』に続く4作目の大河ドラマ出演となる。
11代薩摩藩主・島津斉彬を演じるのは西馬。琉球ともつながる辺境の大名として、西洋の文化や技術、世界情勢に精通していて、黒船来航の予告情報もいち早くつかむ。江戸の薩摩藩邸に生まれて江戸暮らしも長く、老中・阿部正弘や水戸の徳川斉昭など幕府や雄藩のリーダー、高名な蘭学者まで幅広いネットワークを持つ。まだ無名だった勝麟太郎の蘭学の才を見込んだ一人でもある。西岡は『春の波涛』『武田信玄』『春日局』『翔ぶが如く』『太平記』『八代将軍吉宗』『元禄繚乱』『北条時宗』『風林火山』に続く10作目の大河ドラマ出演となる。
コメント
中村倫也(吉田松陰役)
熱をどれだけ表現できるか。
世界情勢の中、それぞれの正義を胸に、走り、ぶつかり、渦巻いた幕末の動乱。あるものは沈着に。あるものは苛烈に。しかしそのどれも、今の僕らには想像もつかないような使命感を帯びていたのだと感じます。
様々な資料を通じて学んだこと。実際に萩を訪れて感じたこと。今作における、吉田松陰という〝熱源〟を魅力的に提示できるよう、最大限を尽くしたいと思います。
寛一郎(高杉晋作役)
「おもしろき こともなき世を おもしろく」。
僕が高杉晋作という人物に惹かれる理由の一つが、この言葉にあるように思います。
これまでもさまざまな作品で描かれ、多くの人に愛されてきた高杉晋作という人物を演じさせていただくことに、嬉しさと同時に緊張も感じています。
今回の作品の中で、彼がどんな人物として立ち上がっていくのか、僕自身、まだその全貌は見えていません。だからこそ、これから彼の人生や言葉に触れながら、自分なりの高杉晋作を見つけていきたいです。
斎藤工(島津久光役)
島津久光という人物を知るほど、幕末の大きなうねりの中で果たした役割と、その一方で兄・斉彬の陰に隠れ、語られることの少なさに惹かれます。
兄の遺志を背負い、侮られ、理想を阻まれながらも時代の中心へ進んでいく。決して一直線ではない久光の人間臭さも含め、大河ドラマという長い時間の中で丁寧に生きたいと思います。
西岡徳馬(島津斉彬役)
テレビが未だモノクロ画面だった頃の大河ドラマ『花の生涯』『赤穂浪士』を食い入る様に観ていたのを懐かしく思い出す。いつの日か自分も大河に出たい、その思いは通じ 1985 年の『春の波涛』以来今回の『逆賊の幕臣』は、記念すべき十作目に当たる。色々な人物を演らせて頂いた。殊に記憶に残るのが 1990 年の『翔ぶが如く』、薩摩藩・島津斉彬公の重臣・赤山靱負役です。西郷隆盛に薫陶を与えた人物で最後は責任を取って自刃した。
その切腹シーンは、観た人から「あれは感動的だったね、第一話目で一番良い役だよ」と言われた嬉しさは、今でも忘れない。さてさて、その薩摩藩の名君、斉彬公が今回の私の役どころ、「これはもう、運命的なものを感じます!」
勝田夏子(制作統括)
今回は、薩摩藩・長州藩の人々。いわゆる「幕末の志士」とそのゆかりの皆さんで、歴史上の有名人ばかりです。
松坂桃李さん演じる主人公・小栗忠順の儒学の師・安積艮斎を中村雅俊さんが演じますが、艮斎先生の門下に実際に吉田松陰と高杉晋作がいたのにはびっくりです。
中村倫也さん演じる吉田松陰は、松下村塾でもこんな風に場を掌握していたのかと想像が膨らむ弁舌家ぶり。惚れ惚れするようなセリフ回しと、若き小栗との邂逅をお楽しみに。
寛一郎さん演じる高杉晋作は、はじめは師・松陰を慕う若き青年として登場しますが、やがて大胆かつ過激な行動力を発揮していきます。その危うい振れ幅をご堪能ください。
一方の薩摩勢は、はじめは大沢たかおさん演じる勝麟太郎と出会います。
斎藤工さん演じる島津久光は、一度も薩摩を出たことがない身でありながら、江戸にやってきて幕府を揺るがします。有能さとあか抜けなさ、二面性の裏にある葛藤が見どころです。そして、ドラマ『SHOGUN 将軍』(Disney+)も記憶に新しい西岡德馬さんが演じるのは、島津斉彬。勝をも心酔させた希代の名君として、その近代化構想のスケール感と圧倒的なカリスマ性を余すところなく表現してくださいます。
若き日に出会って純粋な気持ちで語りあうも、やがて時や立場に引き裂かれていく人の世の無常。
それぞれが真剣に未来を考え、愛憎入り乱れるドラマをご期待ください!
■放送情報
『逆賊の幕臣』
NHK総合ほかにて、2027年1月放送開始
出演:松坂桃李、大沢たかお、青木崇高、高橋光臣、宮野真守、芝大輔、荒川良々、宅麻伸、ふかわりょう、神尾楓珠、岩田剛典、北村一輝、瀧内公美、齋藤潤、飯尾和樹、草川拓弥、ANI、甲本雅裕、眞栄田郷敦、奥野壮、山中崇、長塚京三、中村倫也、寛一郎、斎藤工、西岡徳馬ほか
脚本:安達奈緒子
制作統括:勝田夏子、深川貴志
プロデューサー:大越大士、南野彩子、藤原敬久(展開・プロモーション)
演出:西村武五郎、末永創、川上剛、田中諭ほか
写真提供=NHK
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