『おもかげ』中村雅俊&浅田次郎からコメント到着 「私たちでなければならなかった」

『おもかげ』中村雅俊&浅田次郎コメント

 10月3日よりNHK総合にて放送されるドラマ『おもかげ』より、主演の中村雅俊と原作者の浅田次郎のコメントが公開された。

 浅田の同名小説を映像化した本作は、2023年3月にBSプレミアム4Kで放送された119分版を再編集し、2025年3月にBSプレミアム4K「特集ドラマ」として放送された作品。今回が地上波初放送となる。脚本は吉田康弘、演出は小林聖太郎、音楽は富貴晴美が手がけた。

 物語は、商社マンとして65歳で定年を迎えた竹脇正一(中村雅俊)が、送別会の帰りに地下鉄の車内で倒れ、病院の集中治療室に運びこまれるところから始まる。正一の妻・節子(浅田美代子)、同期で社長まで上りつめた堀田(宅麻伸)、同じ養護施設で育った永山(モロ師岡)、永山の弟子として働く婿養子の和志(板橋駿谷)が、それぞれ意識の戻らない正一に自らの思いを吐露していく。

 一方、正一本人はベッドに横たわる自分の身体を横目に、謎の美女に連れられるまま病院を抜け出し、思い出の場所を巡るという奇妙な体験を重ねていく。孤児という出自から来る孤独を無理やり忘れ、父として夫として懸命に生きてきた人生の終盤、正一は予想もしていなかった過去と向き合うことになる。

 主演の中村は「『おもかげ』は本当に大好きで大切なドラマです」とコメント。また原作者の浅田は、主人公と自身、そして中村がいずれも1951年生まれであることに触れ、「彼を生んだ作家も彼を演ずる役者も、私たちでなければならなかったと思う」とコメントした。

コメント

中村雅俊(主人公・竹脇正一役)

『おもかげ』は本当に大好きで大切なドラマです。
撮影してからだいぶ月日は経っていますが、ようやく地上波で皆様に観ていただけることは本当に嬉しく思います。
ドラマの後半の大事なシーンで、浅田次郎さんが現場でずっと見学されていて芝居をしながら緊張していたことや、監督が本番中なのにカットかける時に号泣していたこと。(笑)
監督が編集で何度も観ているのに感動して何度も泣いていたことなど、つい最近のように思い出します。
とても良いドラマで自信作です! ぜひご覧ください。

浅田次郎(原作)

ドラマ『おもかげ』に寄せて
中村雅俊さんと私は、同じ一九五一年の生まれである。戦後六年を経て、すでに焼跡も闇市も見当たらず、日本は復興に続く高度経済成長期に向かって、まっしぐらに突き進んでいた。私たちはそうした輝かしい時代の申し子である。しかし、だからこそ著しい不公平もあった。みんなが不幸なときの不幸と、みんなが幸福なときの不幸はちがう。主人公の竹脇正一はその事実の雛型である。よって彼を生んだ作家も彼を演ずる役者も、私たちでなければならなかったと思う。

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■放送情報
『おもかげ』
NHK総合テレビにて10月3日(土)スタート 毎週土曜22:00〜22:43放送
10月6日(火)より毎週火曜24:35〜25:18再放送
※第2話の再放送は10月13日(火)26:45〜予定
※NHK ONEで同時・見逃し配信
出演:中村雅俊、浅田美代子、不破万作、モロ師岡、前田亜季、板橋駿谷、さとうほなみ、宅麻伸、余貴美子、三田佳子ほか
原作:浅田次郎『おもかげ』
脚本:吉田康弘
演出:小林聖太郎
音楽:富貴晴美
制作統括:盛夏子(アミューズ)、神林伸太郎(NHKエンタープライズ)、谷口卓敬(NHK)
©森清

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