『GTO』グレイトティーチャーとは何だったのか 鬼塚と生徒が示した令和の時代を生きる知恵

 「お前たち、グレートだぜ!」

 『GTO』(カンテレ・フジテレビ系)最終話となる第11話では、「グレイトティーチャーとは何か」という問いへの答えが示された。

 1年B組の佐藤颯真(難波碧空)が逮捕された。大麻を密売グループに運んだ颯真は中学時代の友人から、断れば同級生に危害を加えると脅されていた。学校を辞めるという颯真を連れて、鬼塚(反町隆史)は颯真の友人たちに会いに行く。そこで乱闘になり、傷害事件を起こしたことで鬼塚はクビを言い渡される。

 暴力を振るい犯罪行為を隠ぺいした鬼塚が、責任を取って学校を去ることは避けられない。しかし、生徒たちは納得しない。鬼塚のクビ撤回を求めて授業をボイコットし、教室にバリケードを築いて立てこもった。副担任の柏原(生見愛瑠)は鬼塚に相談するが、鬼塚は「どうすることもできない」とそっけない態度。そこに現れたのは頼りになる元教え子たちだった。

 小栗旬と徳山秀典の登場は最終話の予告で明かされていたが、自宅待機中の鬼塚に代わって生徒たちを説得する重要な役割を担っていた。小栗演じるのぼるは、スペシャルドラマの『GTOリバイバル』(カンテレ・フジテレビ系)でスクールカウンセラーになっており、1年B組の生徒たちに鬼塚の思いを伝えるのにうってつけの配役だった。

 98年版『GTO』でも聖林学苑の生徒たちは教室に立てこもってボイコットした。降水機のシーンや鬼塚のフェイク画像など、過去作のオマージュは最終話でも踏襲された。のぼるが言う「あの人といると本当に楽しいんだよね。まるで、これから世界はどんどん良くなっていくよって言われてるみたいで」に、そんなきれいな話じゃないとツッコミを入れつつも今作のエッセンスが受け継がれていると感じた。

 この他に98年版との連続性を感じさせたのが、颯真の祖母と鬼塚の関係性だ。実は颯真の祖母は聖林学苑理事長の桜井(白川由美)で、鬼塚にとって恩人であり、今作をつなぐキーパーソンだったことになる。2026年版で鬼塚は颯真をかばって学校を辞めることになるが、それは自分を登用してくれた桜井への恩返しの意味合いもあるだろう。

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