石橋静河、『ブラッサム』で刻む新たな一歩 宇野千代から受け取った“自分で選ぶ”生き方

 第115作目となるNHKの連続テレビ小説『ブラッサム』が9月28日より放送される。作家・宇野千代をモデルにした本作で、自由を求めたくましく生きる主人公・葉野珠を演じるのは石橋静河。『半分、青い。』以来、約8年ぶりの朝ドラ出演にして、主演という大役を務める彼女に、長期にわたる撮影の裏側や、モデルとなった宇野千代への思い、そして国仲涼子や渡部篤郎ら共演者とのエピソードまで、たっぷりと語ってもらった。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

時代を超えて共感する珠の“行動力”

ーーNHKの連続テレビ小説への出演は、『半分、青い。』以来、約8年ぶりとなります。今回主演を務めるにあたって、現場で心がけていることはありますか?

石橋静河(以下、石橋):『半分、青い。』に出演させていただいたときは、まだドラマの現場に慣れていなくて、ただただ撮影についていくのに必死でした。今回は主演として最初から最後まで現場にいます。途中から現場に入っていくのはすごく緊張するんですよね。やはり現場の空気もできあがっていますし、皆さんいろんな思いを持って現場に来ていらっしゃるので。いつも完璧にできるわけではないですが、新しく入られるキャストさんがリラックスして撮影に臨むことができる空気にしたいなと思いながらやっています。

ーー珠の継母のリョウ役を演じる、朝ドラの先輩でもある国仲涼子さんからアドバイスなどはありましたか?

石橋:国仲さんは「こうした方がいい」とか、先輩風を吹かせるようなことは全くされない方で、「大変だよね」と優しく寄り添ってくださっています。国仲さんご自身がリョウさんのように本当に優しく包み込んでくれる方で。現場でお会いすると、リョウさんそのままの空気感で「元気? 大丈夫?」と気遣ってくださいます。

ーー石橋さんから見た珠の魅力について教えてください。

石橋:珠さんはとても好奇心旺盛で、次の瞬間にはもう行動に移っているような、行動力がある人です。今でも女性が完全に自由に生きられる時代とは言い切れませんが、さらに100年前の、女性がいろんな役割を強いられて自由が全然なかった時代に、自らの意思で行動していたというのはとてもたくましく感じます。その姿に私はいつも勇気をもらっています。

ーーモデルとなった作家の宇野千代さんを演じる上で、どのような準備をされましたか?

石橋:撮影が始まる前に、岩国にある生家にお邪魔しました。そこが本当に素敵なところで、ボランティアの方々が「ここに千代さんが座っていたのよ」「ここがお父さんの部屋だったのよ」と、ものすごい熱意でいろいろと教えてくださったんです。皆さんまるで宇野千代さんかのようなパワフルさで、とても印象に残っています。あとは、本当にたくさんの書籍を残されているので、エッセイや小説を読ませていただきました。

ーー宇野千代さんのどのような部分を大切にして、珠というキャラクターを作られているのでしょうか?

石橋:宇野千代さんは知れば知るほど、語り尽くせない魅力にあふれている方だなと思います。洋装や和装など、いろんな姿で写真に写っている資料がものすごい量残されているのですが、どれもとても素敵で生き生きとされていて、時代を超えたお友達ができたような気持ちでいます。ご自身で人生を選び取るというか、「これをしたい」という思いを選び続けてきた方です。それがとても難しい時代に、それをし続けたというところをとても尊敬しています。自由がなかったからこそ、それを獲得していった強さというものを、この作品の中でも珠の姿として伝えていきたいですし、そういう珠を見て「私ももう一歩前に勇気を持って進んでみようかな」と視聴者の方に思っていただけたら嬉しいです。

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