『ブゴニア』のもとになった韓国映画 『地球を守れ!』4Kレストア版で10月30日より公開

 ヨルゴス・ランティモス監督作『ブゴニア』のもととなった韓国映画『地球を守れ!』が、4Kレストア版として10月30日よりヒューマントラストシネマ有楽町、テアトル梅田ほかにて全国順次公開されることが決定。あわせてキービジュアルと予告編が公開された。

 本作は、のちに『ファイ 悪魔に育てられた少年』『1987、ある闘いの真実』を手がけるチャン・ジュナン監督の長編デビュー作。地球を救うために、宇宙人と信じ込んだ男を誘拐する青年の姿を、ブラックな笑いと激しい暴力、胸を突く悲しみを交えて描き出す。

 地球は宇宙人に侵略されようとしている。その危機を防げるのは自分だけだと信じる青年ビョングは、恋人スニとともに、化学会社の社長カンを誘拐する。彼こそが人間に姿を変えた宇宙人だと確信し、地下室に監禁して、その正体を暴こうとするビョング。一方、カンはあらゆる手を使って脱出を図る。地球を救うという使命感に突き動かされたビョングの尋問は、やがて予測不能の攻防へと発展していく。

 宇宙人による侵略という奇抜な設定の本作は、地下室で繰り広げられる二人の攻防から、個人の傷と社会への不信、さらには地球の命運へと物語を広げていく、ブラックコメディと犯罪スリラー、SFを横断する本作は、のちにランティモス監督、アリ・アスター製作参加の『ブゴニア』としてリメイクされた。

 ビョングを演じるのは、『復讐者に憐れみを』のシン・ハギュン。撮影は、のちに『パラサイト 半地下の家族』を手がけるホン・ギョンピョが担当した。監督のチャン・ジュナンは、本作で2003年のモスクワ国際映画祭監督賞を受賞。韓国でも青龍映画賞、大鐘賞の新人監督賞に輝いた。

 公開されたキービジュアルでは、椅子に拘束されたカンを中央に、ライト付きのヘルメットと黒い装束を身に着けたビョングとスニが並んでいる姿が捉えられている。

映画『地球を守れ! 4Kレストア版』予告編

 あわせて公開された予告編では、「地球を守れるのは俺たちしかいない」と語るビョングの姿から奇想天外な世界が広がっていく。カンを宇宙人と断定し、「お前の故郷は アンドロメダ星だろ」と迫るビョング。宇宙人の急所を記したノートや、尋問に持ち出される“塗る湿布”など、奇抜な発想が次々に飛び出す一方、血にまみれた手や激しいアクション、爆発のイメージが畳みかけられる。

 また、11月6日からは本作の公開を記念してキネカ大森にて『ブゴニア』の再上映も決定した。

■公開情報
『地球を守れ! 4Kレストア版』
10月30日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、テアトル梅田ほかにて全国順次公開
監督・脚本:チャン・ジュナン
出演:シン・ハギュン、ペク・ユンシク、ファン・ジョンミン、キ・ジュボン
配給:JAIHO
2003年/韓国/117分/ビスタ/5.1ch/英題:Save the Green Planet!

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