内田有紀&寺西拓人が初デートで急接近 『ラストノート』第1話は甘くも刺激的な幕開けに

 2人が初めてデートをする日、待ち合わせ場所に現れた澄晴を見て、「これは騙されるのも無理はないな」と正直思ってしまった。清潔感と誠実さ溢れる外見、柔らかい物腰に、人懐こい笑顔。優子を騙した男だと知っている葵でさえも、一瞬息を呑んだのが分かった。もし優子のようにすっかり自信を失っているとき、澄晴みたいに魅力的な男性が目の前に現れて自分を肯定してくれたら、コロッとほだされてしまうかもしれない。だが、それこそが詐欺まがいの会社でトップの営業成績を収める澄晴の常套手段なのだ。女性に「必死で生きてるあなたは綺麗だ」と語りかける裏では、一緒の会社で働く幼なじみの龍太(草川拓弥)に「みっともないよな、必死で」と吐き捨てている。

 印象的だったのは、寺西の目の演技だ。澄晴が葵に甘い言葉を呟いている時、表情は優しく微笑んでいるけれど、目を見ればそれが本心ではないことがわかる。まるで感情を失っているかのように暗く、光も差さない。そんな澄晴の目に生気が宿った瞬間がある。葵が東京タワーから活気に溢れた夜景を眺めながら「他人事みたい」と呟いた時だ。

 澄晴の過去はまだベールに包まれているが、支配的な父・眞澄(佐々木蔵之介)のもとで育った彼もまた、いろんなことを諦めながら生きてきたのかもしれない。澄晴が葵を2度目のデートに誘ったのは、お金のためでもあるが、それ以上に彼女にどこか共鳴する部分があったからなのではないだろうか。一方、葵の心にも親友を苦しめた憎き相手であるはずなのに、澄晴との出会いが早くも波紋をもたらしている。特筆すべきは、「どこかで会ったことありません? 僕たち」という一見口説き文句としか思えない澄晴の言葉があながち間違いでもなさそうなことだ。ラストで葵が一瞬だけ思い出した、ピオニーの花を差し出す男の子は果たして澄晴なのだろうか。

 木村文乃とSnow Man ラウールの共演で真面目な高校教師と無学なホストの禁断で純粋な愛の物語を紡いだ『愛の、がっこう。』(フジテレビ系)の放送から1年。夏めく木曜の夜に、再び熱狂を巻き起こしそうなラブストーリーが産声を上げた。このドラマが終わる頃、私たちの胸にはどんな香りが残っているのだろう。

■放送情報
木曜劇場『ラストノート』
フジテレビ系にて、毎週木曜22:00〜22:54放送
出演:内田有紀、寺西拓人、坂井真紀、桜井日奈子、草川拓弥、徳井義実、佐々木蔵之介ほか
脚本:的場友見
演出:相沢秀幸、中前勇児
プロデュース:三竿玲子
主題歌:椎名林檎「裸」(EMI Records/UNIVERSAL MUSIC)
制作・著作:フジテレビ
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