広瀬アリスが8年ぶりに映画単独主演 矢崎仁司監督『沖晴くんの涙を殺して』10月2日公開

  広瀬アリスが主演を務める映画『沖晴くんの涙を殺して』が10月2日より全国公開されることが決定した。

 原作は、2015年に松本清張賞と小学館文庫小説賞をW受賞してデビューし、吹奏楽小説『風に恋う』やテレビドラマ化もされた『転職の魔王様』シリーズが話題となった額賀澪の長編小説。余命1年を宣告され故郷に戻ってきた女性と“喜び”以外の感情を失った高校生が心を通わせていくさまを描く。監督は、『さくら』や『早乙女カナコの場合は』などの矢崎仁司が務める。

 末期の乳がんを患い余命1年を宣告され、治療しないことを選択し故郷の瀬戸内海の島に戻ってきた音楽教師の踊場京香(広瀬アリス)。祖母の営むカフェを手伝いながら、母校の合唱部の指導をすることになり、そこでいつも笑顔を絶やさない不思議な高校生・志津川沖晴と出会う。ある時京香は彼が津波で家族を亡くしたことを知るが、笑いながらそのことを話す沖晴に京香はなぜ笑うのか聞くと、彼は津波に流されたときに喜び以外の感情「嫌悪・怒り・哀しみ・恐れ」を失い、何も感じないのだと答える。ところが、ある事件をきっかけに失われた感情の1つがうっすらと顔を出し始め、余命わずかな京香と、感情を失った沖晴の、感情を取り戻す不思議な日常が始まる。

 映画化にあたり、原作者の額賀は「自分がこれまで書いてきた作品の中でも、『沖晴くんの涙を殺して』は特に思い入れの強い作品です。刊行直後に映画化の打診をいただき、長い時間をかけて完成したことをとても嬉しく思います」と喜んだ。

 『巫女っちゃけん。』以来、8年ぶりの映画単独主演となる広瀬が演じるのは、余命1年を宣告され故郷に戻ってきた音楽教師・踊場京香。踊場は、故郷で死と引き替えに“喜び”以外の感情を失った高校生・沖晴と出会う。2人は死を抱える者同士として、自身の限りある人生に“生きる”をもたらしていき、次第に心を通わせていく。

 広瀬は本作について「“生きる”という事に直面した京香と沖晴くんの人間物語だと思っています。京香を演じていくと、自然と自分の弱いところも愛そう。そんな優しい気持ちになれました」と語っている。

コメント

広瀬アリス(主演)

生きていると笑ったり泣いたり怒ったり、沢山の感情になります。この作品はそんな多くの感情に触れながら、“生きる”という事に直面した京香と沖晴くんの人間物語だと思っています。
綺麗事だけでは生きていけない世の中で、それぞれの悩みや葛藤と向かい合いながら、心と心を通じ合わせて生きていく2人を描いています。お芝居を通して、自分と向き合えた時間でもありました。
京香を演じていくと、自然と自分の弱いところも愛そう。そんな優しい気持ちになれました。
こんなにも日常が、そして感情が素晴らしく愛おしいものなのかと、そう思える映画になっています。

額賀澪(原作)

自分がこれまで書いてきた作品の中でも、『沖晴くんの涙を殺して』は特に思い入れの強い作品です。刊行直後に映画化の打診をいただき、長い時間をかけて完成したことをとても嬉しく思います。スタッフ・キャストの皆様をはじめ、多くの方が全力で作品に寄り添ってくださいました。
 「ネガティブな感情などなければどれほど楽に生きられるだろう」と思うことも多い日々の中で、怒りや悲しみや不安を感じるからこそ噛み締められる幸せがある。映画の中の京香や沖晴が、原作者である私にも改めて教えてくれました。

『沖晴くんの涙を殺して』(双葉文庫)

■公開情報
『沖晴くんの涙を殺して』
10月2日(金)全国公開
出演:広瀬アリス
原作:額賀澪『沖晴くんの涙を殺して』(双葉文庫)
監督:矢崎仁司
配給:彩プロ
© 2026額賀澪/双葉社「沖晴くんの涙を殺して」製作委員会
公式サイト:https://okiharu-movie.jp/
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