河合優実、2028年度前期朝ドラ『ほんのモキチ』ヒロインに決定 脚本は宮藤官九郎
2028年度前期(東京制作)NHK連続テレビ小説『ほんのモキチ』のヒロインが、河合優実に決定した。
朝ドラ第118作目となる本作は、日本を代表する歌人・斎藤茂吉とその妻・輝子をモデルにした、“朝ドラ”史上最も不仲な夫婦の物語。実在の人物を大胆に再構成し、フィクションとして描かれる。家事も育児もせず、奔放で負けず嫌いでやたら前向きな妻・杜テル子と、大病院の院長で偉人なのに、陰気で粘着質で人望もない残念な夫・杜モ吉。全くソリの合わない究極のでこぼこ夫婦が、関東大震災や東京大空襲など激動の時代を共にしながら、なぜ離婚に至らず40年以上も連れ添ったのか。我が道を行く男女の本音のぶつけ合いを、笑いたっぷりに描く。
また、テル子の父の時代から、息子で芥川賞作家となる北杜夫(斎藤宗吉)の時代まで、斎藤家三代を描く壮大な群像劇でもあり、同じ精神科医を選んだ親子三代を通して、現代にも通ずる“心の病”とも向き合っていく。
タイトルの『ほんのモキチ』は、「ほんのキモチ」とかけたもの。家庭で絶大な存在感を示すテル子に対し、大黒柱で偉人なのに「ほんの」小さな立場のモ吉という夫婦の物語であることと、「キモチ(心)」の健康をテーマにしたドラマであることの2つの意味が込められている。
主演を務める河合は、映画『ナミビアの砂漠』、ドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系)などに出演。NHKでは、プレミアムドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』で主人公を演じた。朝ドラへの出演は『あんぱん』(2025年度前期)以来となる。
脚本は、NHKでは大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~』などを手がけ、連続テレビ小説の執筆は『あまちゃん』以来15年ぶりとなる宮藤官九郎が担当する。
コメント
宮藤官九郎(脚本)
二度目の連続テレビ小説です。まずはこの機会を与えて頂いた幸運に感謝します。せっかくだから前回とは全く違うアプローチで、半年間お茶の間を賑やかに盛り上げたい。不穏なニュースや日々のストレスで塞ぎがちな現代人の心=キモチを解きほぐす、そんなドラマにしたいと考えました。
そして辿り着いたのが〝猛女と呼ばれた淑女〟こと斎藤輝子さん。
良妻賢母が賞讃された時代に、家事も育児も一切せず、権威をものともせず自由奔放に生きた方。夫は歌人にして精神科医の斎藤茂吉。二人の息子も精神科医。そしてご自身は…元祖グラビアモデルにして、元祖バックパッカー、そのうえ元祖インフルエンサー? なんかすごい。いたんだ、そんな人が、あの時代に。
真っ先に河合優実さんが思い浮かびました。あのキレ味の良さ。醒めた目つき。佇まい。ピッタリだ。支えたり、寄り添ったりしない。むしろ夫の前に立ちはだかるヒロイン。朝ドラ史上、最も不仲な夫婦の物語。夫婦ゲンカの場面をたくさん書くことになる。でも大丈夫。河合さんなら辛くない。見てられる。まだ書いてないけど、すでに楽しい。
痛快で奔放な夫婦ゲンカを半年間お届けします。ほんのモキチです。
河合優実(主演)
たいへん大きな役目を任せていただくことになり、日々関わってくださる全ての方々に心から感謝しています。
斎藤輝子さんという人の人生をお借りして、いまどんなことを描けるだろうかと考えています。ご本人とその周囲の人びとについて知っていく中で、激動の家族史を強靭なすまし顔で駆け抜けた輝子さんの生き方に、図らずも笑いが漏れてしまいます。人生にはとんでもないことが起こりますが、遠くから見れば喜劇、ということだと思うので、まず至って真剣に向き合いたいです。
また、たくさんの感動をもらってきた宮藤官九郎さんとこのような大舞台でご一緒できることも、幸運に思います。ともに真実からたくさんのものを受け取って、『ほんのモキチ』というまだ見ぬ物語をつくることができるのが楽しみです。
すでに、晴れやかな気持ちというよりは、やってやるぞという気概のほうに胸を膨らませています。愛をもって走ります! どうぞご贔屓に!
板垣麻衣子(制作統括)
ほんのキモチ、見た人の心が明るくなるといいな。ほんのキモチ、日本の朝が楽しくなるといいな。そんなことを思いながら、これまで連続テレビ小説を制作してきました。
そして、このたび、「ほんのモキチ」です。
常に第一線で活躍されている宮藤官九郎さんに15年ぶりに連続テレビ小説を書いていただけること、大変光栄で嬉しく思っています。笑いに溢れた明るいタッチの宮藤さんの作風は朝のドラマにとてもマッチしていると思い、オファーしました。
そして、ヒロイン・テル子を演じていただくのは、並外れた演技力を持つ河合優実さん。モデルの斎藤輝子さんは、エネルギーに満ち、自分を貫く強さがあり、まわりを振り回すこともあるけれどなんだか憎めない、そんな不思議な魅力をもった人物です。その多面的な役柄を演じられる人は?と想像した時に、河合さんしか思い浮かびませんでした。河合さんと一緒に新しいヒロイン像に挑戦するのがとても楽しみです。
日々辛いことがあっても、テル子を見ると笑っちゃう。そんなドラマを、キモチを込めて、お届けします。
■放送情報
2028年度後期 NHK連続テレビ小説『ほんのモキチ』
NHK総合にて、2028年春~放送
出演:河合優実
作:宮藤官九郎
制作統括:板垣麻衣子、訓覇圭
プロデューサー:村田有里
演出:井上剛 、津田温子ほか
写真提供=NHK