『風、薫る』バーンズ役のエマ・ハワードって何者? 朝ドラお馴染みの“厳しい教師”を体現

 ところで、朝ドラでは”厳しい女学校の先生”というのはお馴染みのキャラクターでもある。『あんぱん』(2025年度前期)では、瀧内公美が軍国主義時代の冷徹な教師を演じ、『花子とアン』(2014年度前期)では、ともさかりえが奨学生だったヒロインに退学処分をちらつかせる英語教師を演じた。いずれも、教師たちが葛藤しながらも厳しく教育することで、生徒たちの成長につながっていく様子を描いていた。

 『風、薫る』のバーンズは、授業と称して生徒たちにシーツ交換と掃除ばかりさせる。生徒たちが自分たちなりにやってみると「This is not nursing(これは看護ではない)」と言って、「Try again(もう一度)」とやり直しを命じる。ダメな理由を語らないことに憤慨したりんが「何がいけないのか」と聞くと、「Think to yourself(自分で考えなさい)」と返されてしまう。ドラマでは一気に飛ぶのだが、答えをもらえないまま、生徒たちはこれを1カ月も続けていく。そしてある日ついに、バーンズは、微笑みとともに「This is nursing(これが看護です)」とお墨つきをくれる。歴代の朝ドラ女学校の先生との対立に比べると、和解はやや早い印象ではあるが、その表情には温かみがあり、ホッとさせられた。

 しかしこのバーンズ、一難去ってまた一難で、次から次へとサプライズをくれる。今度は「日本髪は不潔」として、生徒たちと松井先生(玄理)にも洋髪にするよう命じた。りんだけはなぜか前髪を切るように言われていたが、これが似合っており、母親の一ノ瀬美津(水野美紀)も納得の様子だった。全体的に洋髪のヘアスタイルには生徒たちも満足しているようだったが、多江だけは複雑な表情を見せているから、何かありそうではある。

 案外、生徒たちと打ち解けるのが早そうなバーンズ。SNSでは「実は日本語ができそう」といった声も上がっていた。演じるハワード自身も日本在住とあって、あながちないとも言い切れない。厳しいナースという仕事をどのように伝えていくのか、どんな師弟関係を築くのか、看護学校編から目が離せそうにない。

参照
※1. https://f-w.co.jp/catalog/?modelId=3533&detailflg=1

■放送情報
2026年度前期 連続テレビ小説『風、薫る』
NHK総合にて、毎週月曜から土曜8:00~8:15放送
※土曜は一週間を振り返り ※NHK ONEで同時・見逃し配信あり
NHK BS・BSプレミアム4Kにて、毎週月曜から金曜7:30~7:45放送
出演:見上愛、上坂樹里ほか
脚本:吉澤智子
原案:田中ひかる『明治のナイチンゲール 大関和物語』
音楽:野見祐二
主題歌:Mrs. GREEN APPLE「風と町」
語り:研ナオコ
制作統括:松園武大、宮本えり子
プロデューサー:葛西勇也、松田恭典
演出:佐々木善春、橋本万葉、新田真三、松本仁志ほか
写真提供=NHK

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