『名探偵コナン』岡村明美の毛利蘭代役が高評価 山崎和佳奈へのリスペクトがにじむ演技
『名探偵コナン』の毛利蘭役を約30年にわたって演じてきた山崎和佳奈が、当面のあいだ活動休止することを発表。TVアニメシリーズの3月14日放送分より、岡村明美が代役として蘭の声を当てている。
本稿では長年ファンに愛されてきた山崎の演技を振り返りつつ、岡村がどれだけ見事に代役を務めているのか語っていきたい。
蘭といえば言うまでもなく作品のメインヒロインだが、それだけにとどまらず、いろいろな側面を併せ持っている。ある時はコナンたち少年探偵団を気にかけるやさしいお姉さん、またある時は別居中の母親に代わって家事を切り盛りするしっかり者。そして工藤新一との関係では、純情な乙女としての顔を覗かせる。さらに空手の達人でもあり、悪党を素手でなぎ倒す作中屈指の武闘派として活躍するのだった。
そんな蘭役を務めてきた山崎といえば、刺々しいところの一切ない、やさしい声が大きな特徴だ。明るく元気に話す姿もまぶしく、少年マンガのヒロイン像を体現したような声優と言えるだろう。
そうした芯の部分がいつもブレずにいるからこそ、ひとつの声でいろいろな顔を演じても視聴者に違和感なく受け止められてきたのではないだろうか。とくに蘭が現実離れした戦闘力を見せつける格闘シーンは、声優の演技次第で“キャラ崩壊”していた恐れすらあった。それを防いできたのは、ひとえに山崎の声に宿ったヒロイン力の高さではないだろうか。