Travis Japan 松倉海斗から目が離せない理由 『タミ恋』が引き出した確かな“誠実さ”
『ターミネーターと恋しちゃったら』(テレビ朝日系)では、Snow Manの宮舘涼太が扮する時沢エータの「アンドロイドそっくり」の演技に注目が集まっている。その一方で、気づけば目で追ってしまう「もう1人の青年」がいる。同僚・副島昂樹を演じる松倉海斗の、あの柔らかな表情だ。
松倉海斗は、Travis Japanのメンバー。大きな黒い瞳と、雪のように白い肌が印象的な美青年である。同じグループの松田元太とは「松松コンビ」として親しまれ、バラエティ番組では息の合った歌声を披露することも多い。その松田との共演で『千鳥の鬼レンチャン』(フジテレビ系)に出演した際、ふと目を奪われたのが、まっすぐ前を見据えるあの真剣な眼差しだ。イマドキの陽気な青年に見えて、実はとても真面目でひたむきな人なのだろう。
ときには、楽曲に合わせてクールでセクシーな表情を見せることもあれば、ドラマの役に寄り添うように、まったく違う表情を見せることもしばしば。作品・役割ごとに「顔」を変えられる柔軟さこそ、松倉海斗という表現者の大きな強みだ。本記事では『ターミネーターと恋しちゃったら』で見せる演技とともに、過去作も踏まえながら俳優・松倉の魅力に迫っていく。
ドラマ『ターミネーターと恋しちゃったら』は、400年後の未来からやって来た高性能ヒト型ロボット・時沢エータと、少女漫画の編集者として奮闘する神尾くるみ(臼田あさ美)が織りなすSFラブコメディ。
松倉が演じる副島は、エータが「くるみ」のことを好きなのだと信じ込み、健気に背中を押す同僚という役どころ。金髪で朗らかな陽キャタイプだが、ふとした瞬間に礼儀正しさや優しさが覗くこともある。
たとえば、エータにコピー機を直してもらった時には、お礼としてハートマークのお菓子を差し出すという気遣いを見せることも。そんな副島に対し、エータが「これは、何かの暗号ですか……?」と戸惑い気味に返しても、決して引くことなく、飄々と優しく受け止めていく。言葉遣いや見た目だけなら一見チャラそうに映るが、その奥には誠実さと思いやりがしっかり息づいているのだ。
時には、くるみが困っている時もサッと提案して助けるなど、頼りになる一面も。飲みの席で、女性がくるみに「仕事しすぎで壁を感じる」と愚痴をこぼした時も、「でも、チームとしては助け合っていきたいよね」と、誰のことも責めずに場を和ませていく。
誰かに手を差し伸べた瞬間の副島は、ふっと口元を緩ませ、見守るような視線を相手に向ける。その一瞬を見るなり、不思議と胸のつかえがすっと解けていくのだ。1人の演技を見ているはずなのに、くるくると変わる表情がどれも地続きのようにも見えて、気づけばその一瞬一瞬を見逃すまいと、彼の演技を夢中で追いかけている自分がいた。