高尾奏音「今のほうが青春しているかも」 “新しい挑戦”ヒロイン役と声優業への思いを語る
4月から放送開始となったTVアニメ『灰原くんの強くて青春ニューゲーム』(以下、『灰原くん』)。本作のヒロイン・星宮陽花里を演じるのは、声優として着実にキャリアを積み重ねる高尾奏音だ。理想の青春をやり直す物語になぞらえ、彼女自身の等身大の学生生活や、役柄への深い共感、そして意外な“黒歴史”までをユーモアたっぷりに語ってもらった。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】
学生時代の“人脈の作り方”
——高尾さんのインタビューは『リアルサウンド』としては2025年の夏以来となりますが、身の回りの変化などはありましたか?
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7月より放送中のTVアニメ『異世界黙示録マイノグーラ ~破滅の文明で始める世界征服~』(以下、『マイノグーラ』)。国家運営シミュ…高尾奏音(以下、高尾):何かあったかな……調理器具を買いました!
——高尾さんといえば自炊ですよね。
高尾:自炊“しない”キャラですね(笑)。調理器具を買って、何もしていないです。特に予定もない(笑)。ビーフストロガノフを作りたいとずっと言っているんですが、無理だと思います。ネタだと思っておいてください。
——まずはカレーとかがいいのかなと思います(笑)。大学を卒業されてからは約1年経ちましたが、高尾さんから見て灰原くんたちの高校生活はいかがですか?
高尾:この作品の全部が理想の青春じゃないですか? バンドもやってみんなで海に行って、バーベキューをして……。高校生のときにやりたいことがすべて詰まっている作品だなと、羨ましいなぁと思いながら台本を読んでいました。あと、自分も女の子グループでこんなに友達ができていたらよかったなとも思います。美織も詩も唯乃も、4人で仲良くできる女の子がいるって結構すごいことだと思っていて、こんなに心を開ける人がいるのは理想の青春だなと。
——高尾さんはどんな青春を過ごしていましたか?
高尾:こんな虹色の青春は送れていませんが……、大学生時代の卒業論文では優秀賞を頂きました。「頑張って書いてよかった!」と思いましたが、書いている最中はもう心が“灰色”でした。お粥しか食べられなくなってしまって。
——ご多忙のなか学業とお仕事を両立していて、本当にすごいなと思っていました。
高尾:でも学校とは別にやりたいことがもう一つあるほうが、心が楽だったなという気がしています。一つのことに集中するのももちろん素晴らしいことだけど、どこかで壁にぶつかったりしたときに、ある種の逃げ場というか、「ここだったら自分は楽にいられる」と思えるものを見つけておくのがいいことなのかなと私は思います。やりたいことを見つけるのも大変なことではあるのですが、それこそアニメを観るとか、本を読むとか、そういう好きなことを一つでも持っていたら、「自分にはこれがある」という心の支えになるんじゃないかなと。ちょうどいい切り替えになって、学校の課題がしんどくてもお仕事が楽しいからこそ大丈夫でいられる時期もあったので。
——高尾さんと共演者さんとの関わりを見ると、すごくいきいきと活躍されているなと感じます。
高尾:今のほうが青春している感が強いかもしれません。それこそ陽花里も含めて、キャラクターたちに勇気づけてもらって「自分ももっと社交的になろう」みたいに思えることが多くて。夏希が自分の本性を周りに明かすシーンがありますが、私も最初から猫を被らずに素直になっていたらもっと生きやすいんだなとか、みんな受け入れてくれるんだなといったことを、作品から学ばせていただきました。
——一方で、序盤の自己紹介のシーンでは夏希が「自分もミスったなぁ」と思い返して笑ってしまうシーンなど、ちょっとした“黒歴史”を思い出す場面もありました。キラキラした場面とは対照的にこうした展開を見ていかがでしたか?
高尾:私はかわいらしいなって思います(笑)。たぶん自分がそう思い込んでいるから黒歴史なだけで、自分のキャラを貫いていたら夏希ももっとうまく過ごせたんじゃないかなとも思ったり。でも、もう卒業しているからそう思えるのかも。
——高尾さんにもそういう「黒歴史だったなぁ」みたいに思ってしまう経験はありますか?
高尾:黒歴史ですか? そこまで黒歴史だとも思っていないんですけど、大学に入学した日に友達を作ろうと思って、いろいろな人に「血液型は何型ですか?」と聞いて回っていました。それで「〜型です」と答えてもらったのに対して「そうなんですね! 私はクワガタです」って返していて。
——ヤバ(笑)。
高尾:そしたら、別のクラスの人たちにも「あっ、血液型聞いてくる人じゃん」って広まっていて(笑)、意外と大学生のコミュニティが強固なことを知りました。
——それがきっかけで人脈が広がったことは?
高尾:なんか別に友達はできなくて……。これから大学生になる人にはお勧めできない自己紹介かもです。
——高尾さんのSNSでよくそういったギャグ投稿を拝見しているのですが、結構そういったダジャレはお好きなんでしょうか?
高尾:そうなんです。高校生くらいの頃に、それこそ『灰原くん』の第1話を思い出しますけど、「友達を作って明るくなりたい」と思って、「自分は何をしたら人と違うふうになれるだろう」と考えたら「そうだ、親父ギャグを言おう!」と思い立った日があって。
——それが今も継続されていると。
高尾:そうですね、そこからずっと続いていて、やめ時がわからないですね。
——“おもしれー女の子”すぎますよ……。