『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』予告編を徹底考察 気になる3つのポイント
こんにちは、杉山すぴ豊です。ここ最近のマーベル、DCのアメコミヒーロー映画およびジャンル映画まわりのニュースや気になった噂をセレクト、解説付きでお届けします!
今回は、先日解禁となり大きな話題となった『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』の予告編解説です。
『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』7月31日日米同時公開 サプライズ満載の予告も
『スパイダーマン』シリーズ最新作『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』が7月31日に日米同時公開されることが決定し、予告編が…以下、このコラムの一部は筆者個人の考察であり、公式から発表された内容ではありません。
24時間の映像小出し戦略と驚異的な再生回数
予告編は日本時間の3月18日20時に解禁となりました。その24時間前にトム・ホランドが自身のInstagramで翌日に予告編を解禁することを宣言。そして世界中のスパイダーマン好きのSNSを通じてカウントダウン的に映像をチラ見せさせていくことを発表しました。これに伴い、世界中から事前に選ばれたインフルエンサーのInstagramからランダムかつカウントダウン的に1~2秒の映像クリップが続々と配信。日本では中村獅童さんのInstagramを通じ映像がお披露目されました。これらが海外のまとめサイトなどで紹介されるという展開になりました。
まさに切り抜き動画時代のSNSキャンペーンという感じ。あの伝説の『アベンジャーズ/ドゥームズディ』のオールナイトの椅子並べプロモーションのようでした。というわけで、この試みによって“スパイダーマン”が一晩にわたってバズり続け(映像が出る度にファンの考察合戦が始まりましたから)、3月18日の予告編フル解禁を迎えます。プロモーションが功を奏し、予告編の再生回数は24時間で累計7億1,860万回再生というアメイジングな記録となりました。前作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』が3億5,550万回再生とのことですから、軽く2倍です。映画の予告編としてもちろんナンバー1。また、いわゆる予告編全般では今までの王者がゲームの『グランド・セフト・オートVI』で、これが4億7,500万回/24時間ということらしいので、これも抜きました。ちなみに『アベンジャーズ/ドゥームズディ』の予告再生数は10億再生とすごいんですが、これは例の4本の合計で、また24時間ではないのです。
予告を見て気になった3つのポイント
細かな場面ごとの解説は後で触れますが、この予告編で筆者が気になったポイントは3つありました。1つはピーター(トム・ホランド)の変化です。ピーターの身体の中にある蜘蛛のDNAがなんらかの理由で異常な状態になります。そしてピーターは蜘蛛糸の繭のようなものに包まれ、かつ肉体から蜘蛛糸を発射できるようになる。意味深なナレーションで蜘蛛は3段階進化するみたいなことにも触れられている。原作コミックではピーターがより蜘蛛に近い形態になっていくエピソードはいくつかあります。ピーターが蜘蛛の能力を捨てようとして薬を飲んだら、逆に脇腹から左右2本の手が生えて6本腕になってしまう(足を入れると8本脚の蜘蛛と同じような形態になる)とか、サベージランドという秘境でマンスパイダー(人間蜘蛛)と呼ばれる怪物に変異するという話もありました。さらに、虫の遺伝子を操る能力を持つクイーンと呼ばれる女性ヴィランによってピーターは巨大な蜘蛛となり、その後遺症で肉体から蜘蛛糸を出せる体質となります。また、繭の中で再生するのはコミックの『The Other』というエピソードにも出てきます。こうしたネタを今度の映画がどういうふうに拾ってアレンジするのでしょうか? そもそもなぜこれを取り入れたのか? 考えてみればトム・ホランド版のスパイダーマンは(つまりMCU/マーベル・シネマティック・ユニバース版スパイダーマンは)セリフで言及されたことはあったにしろ、ピーターがどういう経緯でどんな特殊な蜘蛛に噛まれてその能力を得たのか、キチンと見せていないのです。したがって、MCU版のスパイダーマン誕生のオリジンが語られるかもしれません。
そしてビックリしたのは、ザ・ハンド団の登場です。この予告に出てくる赤い忍者軍団。今回の予告では、このザ・ハンド団はかなり尺を使ってフィーチャーしているので、物語にメインで絡んでくるか? 筆者の中では、ザ・ハンド団はデアデビルとかウルヴァリンの敵というイメージがあるので意外でした。すごく大雑把にいうと、マーベル・コミックに存在する忍者ベースの悪の秘密結社です。もともとNetflixで配信されていたデアデビルらのドラマ(『デアデビル』『アイアン・フィスト』『ザ・ディフェンダーズ』)には登場。これらのドラマでは日本語版では“ヤミノテ”と呼称されています。なお『ザ・ディフェンダーズ』でザ・ハンドのリーダーの一人を演じていたのはシガニー・ウィーバーでした。コミックではザ・ハンド団はニューヨークの犯罪界の大ボスであるキングピン(ヴィンセント・ドノフリオ)との関係もあるので、キングピン絡みでこの映画に登場?
3つ目は本作に出演するセイディー・シンクの役です。この予告ではほとんど出てきません。後述ですが、この予告の1分57秒目に出てくる後ろ姿の人物が彼女の役だと言われています。しかしそれが一体なんなのか、です。彼女がどんな役を演じるかで『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』がいかなる作品か見えてくるハズです。