岡部たかし、『ばけばけ』司之介役のこだわりは「アホを演じている感じにはならないように」

 NHK連続テレビ小説『ばけばけ』出演中の岡部たかしのインタビューコメントが公開された。

 朝ドラ第113作目となる本作は、松江の没落士族の娘・小泉セツをモデルにした物語。外国人の夫、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)と共に、「怪談」を愛し、急速に西洋化が進む明治の日本の中で埋もれてきた名も無き人々の心の物語に光をあて、代弁者として語り紡いだ夫婦の姿が描かれる。主人公・松野トキを連続テレビ小説初出演となる髙石あかり、トキの夫レフカダ・ヘブン役をトミー・バストウが演じる。

 岡部が演じるのは、トキ(髙石あかり)の父・松野司之介。松江藩の上級武士だったが、時代が明治になると収入がなくなり苦しい貧乏生活を強いられる中、愛する家族のために不器用ながら奮闘するキャラクターだ。

 自身が演じる役柄について岡部は、「演じながら、僕自身も『ええ加減にせえよ』『もっと成長せぇよ』と思うことはあります(笑)」と本音を吐露。一方で、「司之介は、思ったことをすぐに口に出しちゃう正直者です。正直がゆえに、思いついたことが瞬時に行動と言動に繋がるし、それが家族のためであり、自分のためでもあるのだと思います」と分析し、「司之介を演じる時は、アホを演じている感じにはならないようにしたいと思っています」と役作りへのこだわりを明かした。

 印象に残っているシーンとして、第14週でトキが初めてタエ(池脇千鶴)を「ママさん」と呼んだ場面を挙げ、「あかりちゃんのすごいところは何回も見てきましたけど、あの日は特にすごかったですね。大人になったトキが、まるで子どものように声をあげて泣いていたので、初めてトキが松野家に来たシーンを思い出したりしました。今思い出しても涙が出て来そうです」と撮影を振り返った。

 後半の見どころについては、「熊本に行った司之介は、やることがなくて暇になります。あまりすることがないから、ちょっとのことでも大事件にしたりして、その辺のものがたりの展開もまた面白いなと思います」とコメント。さらに、「熊本で書生さんや女中さんが加わり、その中でみんながあんなこと言ったり、こんなこと言ったりするのが見どころだと思っています。ここでの会話劇は、ふじき(みつ彦)君の脚本の真骨頂だと思います」とアピールした。

岡部たかし(松野司之介役)コメント

番組の反響や放送を見ての感想

視聴者の方や周囲から「面白い」など、好評の声をいただくことが多く、皆さんに楽しんでもらっていることを日々、実感しています。放送では自分の知らないシーンもあり、ヘブンのビールを探すシーンはこんなことしていたんだとか、みんなこんなスキップをしていたんだと笑いながら見ていて、完全に視聴者として『ばけばけ』を楽しんでいます。やっぱりふじきみつ彦君の本は面白いなとか、自分もやってきたことなのに、全体で見てもすごいなと思ったりしています。

司之介役の印象について

演じながら、僕自身も「ええ加減にせえよ」「もっと成長せぇよ」と思うことはあります(笑)。でも、自分なりに司之介のことを愛して、脚本に忠実に演じています。
司之介は、思ったことをすぐに口に出しちゃう正直者です。正直がゆえに、思いついたことが瞬時に行動と言動に繋がるし、それが家族のためであり、自分のためでもあるのだと思います。それによって周囲をいら立たせることもありますが、彼は真剣だし、正しいと思っていると思います。だから、司之介を演じる時は、アホを演じている感じにはならないようにしたいと思っています。

印象に残っているシーン

14週で、みんなで「だらくそが!」と叫ぶシーンです。このシーンは、松野家にとって、「ついに、この時が来たか」という瞬間だと思います。トキは、ここで初めてタエを「ママさん」と呼びましたが、あのトキの表情は、本当にグッと来るものがありました。あかりちゃんのすごいところは何回も見てきましたけど、あの日は特にすごかったですね。大人になったトキが、まるで子どものように声をあげて泣いていたので、初めてトキが松野家に来たシーンを思い出したりしました。今思い出しても涙が出て来そうです。

松江から熊本へ行く決断について

現代でも、故郷を捨ててどこかに引っ越すということは、なかなか勇気がいることだと思います。司之介にとっても、やっぱりものすごい決断だったのかなと思いますね。司之介にとって家族は大事だし、やっぱり家族と一緒にいたい。もう長屋に戻りたくないと言っていますし、表面的な損得勘定があることも本当だと思いますが、それよりも深い根底には、家族のことを思う気持ちがあるのだと思います。その両方があっての決断だと思います。

後半の見どころとメッセージ

熊本に行った司之介は、やることがなくて暇になります。あまりすることがないから、ちょっとのことでも大事件にしたりして、その辺のものがたりの展開もまた面白いなと思います。司之介は一生こんな感じで生きていくのかなと思っていますし、もう自分の人生を全うしてもらいたいですね。最後には、「あの人は、幸せな人生だったよね」と思われるような生き方してくれたらと思っています。
家族としては、熊本で書生さんや女中さんが加わり、その中でみんながあんなこと言ったり、こんなこと言ったりするのが見どころだと思っています。ここでの会話劇は、ふじき君の脚本の真骨頂だと思います。松野家の家族の形は、これからも変わっていくと思いますが、それは面白い変化だと思うので、視聴者の方にもそのさまを見て楽しんでいただけたらと思います。

■放送情報
2025年度後期 NHK連続テレビ小説『ばけばけ』
NHK総合にて、毎週月曜から金曜8:00~8:15放送/毎週月曜~金曜12:45~13:00再放送
BSプレミアムにて、毎週月曜から金曜7:30~7:45放送/毎週土曜8:15~9:30再放送
BS4Kにて、毎週月曜から金曜7:30~7:45放送/毎週土曜10:15~11:30再放送
出演:髙石あかり、トミー・バストウ、吉沢亮、岡部たかし、池脇千鶴、小日向文世、寛一郎、円井わん、さとうほなみ、佐野史郎、北川景子、シャーロット・ケイト・フォックス
作:ふじきみつ彦
音楽:牛尾憲輔
主題歌:ハンバート ハンバート「笑ったり転んだり」
制作統括:橋爪國臣
プロデューサー:田島彰洋、鈴木航、田中陽児、川野秀昭
演出:村橋直樹、泉並敬眞、松岡一史、小林直毅、小島東洋
写真提供=NHK

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