『未来のムスコ』親子の溝を埋めた“颯太”天野優の無邪気な姿 “まーくん”探しに暗雲も
親は自分の経験から学んだことを子どもに伝え、時に同じような失敗や後悔から子どもを遠ざけようとする。確かに、誰だって子どもには寂しい思いをさせたくない。それに直美の時代は、母親は自己実現を追い求めるより、子どもに人生を捧げるべきという考えが根強かったのかもしれない。でも、時代が変われば、母親の生き方も変わる。専業主婦だけじゃなく、仕事と子育てを両立しながら昇進を目指すママ、子育てしながら夢を追うママなど、少しずつだけど、色んな生き方が世の中に受け入れられ始めてきた。大事なのは、本人がその生き方に納得できるかどうか。舞台の上で輝く未来の姿、そして劇中の「私が、この時代で生きていくって決めたの」という台詞で、直美はそのことに気づいたのではないだろうか。
そして何より、「私、全然寂しなかった。(中略)すっごい幸せやった」という未来の言葉が答えだ。子どもの頃は寂しい思いがなかったわけではないだろう。だけど、それ以上に自分のために毎日頑張ってくれていた直美への感謝や、幸せだったという記憶の方が大きかった。きっとそれは颯太も同じ。保育園に行かないと言い出したことも、慣れない生活で急に不安になって泣き出したこともあったけど、未来が主演を務める舞台の客席で誰よりも楽しそうにしていたのは颯太だった。
颯太のおかげで、家を飛び出して以来、すれ違ったままだった母親と正面から向き合うことができた未来。今までは夢を追うのに精一杯で、誰かに自分の気持ちを分かってもらおうとすることから逃げていた部分もあるのだろう。また未来は颯太と出会ってから、惰性で生きることをやめ、夢にもバイトにも以前より全力で挑んでいる。真(兵頭功海)は前から未来に惹かれていたようだが、変わっていく彼女を見るにつれ、その気持ちが確信に変わったのかもしれない。
雨の日、稽古場で真と2人きりになった未来は「俺、未来さんが好きです」と告白される。その瞬間、雷が落ち、芥川(荻原護)が修理していた颯太のスマートウォッチに2036年の未来から電話が。颯太は未来と“まーくん”と呼ばれるパパを仲直りさせるために過去にやってきた。しかし、颯太と出会ったことで未来の人生は変わり始めており、それによって“まーくん”とは違う男性と恋に落ちてしまう可能性もある。そうなれば、颯太は産まれない。雷や未来からの電話は、真が“まーくん”ではないという警告なのだろうか。
恋も仕事も夢も中途半端だった主人公がある日突然母となり、子育てを通して、誰かと生きること、支え合うことの意味を知り、自分らしく生き直していく姿を描く。
■放送情報
火曜ドラマ『未来のムスコ』
TBS系にて、毎週火曜22:00~22:57放送
出演:志田未来、塩野瑛久、小瀧望、兵頭功海、天野優、吉村界人、箭内夢菜、萩原護、ビビる大木、藤原さくら、板倉武志、難波なう、西野七瀬、マキタスポーツ、神野三鈴、水瀬いのり(声の出演)、淵上泰史
原作:阿相クミコ・黒麦はぢめ『未来のムスコ~恋人いない歴10年の私に息子が降ってきた!』(集英社『ヤンジャン+』連載)
脚本:ニシオカ・ト・ニール、いとう菜のは
プロデューサー:天宮沙恵子、松本明子
演出:井村太一、古林淳太郎、泉正英
主題歌:秦基博「ポケットに魔法を入れて」(UNIVERSAL MUSIC/AUGUSTA RECORDS)挿入歌:Hi-Fi Un!corn「SUPER DUPER」(Sony Music Labels)
製作:TBSスパークル、TBS
©TBSスパークル/TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/mirainomusuko_tbs/
公式X(旧Twitter):@mirai_musukotbs
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