『ダウントン・アビー』ついに完結! “グランドフィナーレ”の魅力をダウントニアンが熱弁

 『ダウントン・アビー』ドラマシリーズ第1話から最新作の映画版まで、一貫したテーマ、それは「変化」である。

 一見、華やかで優雅に見える貴族たちもじつはその立場が揺らぎ始めているし、使用人たちのなかには、一生誰かに使われて生きることに疑問を感じ新たな道を歩む者もいる。下僕だったモールズリー(ケヴィン・ドイル)は教師から脚本家になり、いつも料理人のパットモア(レズリー・ニコル)に怒鳴られていたメイドのデイジー(ソフィー・マックシェラ)は勉強を続け、自らの意見を表明できる女性へと成長した。

 さて、この「変化」というテーマの集大成となるのが映画版の最新作『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』だ。

『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』本予告【2026年1月16日公開】

 1930年、社交界がもっとも華やかになる「ロンドン・シーズン」の最中、メアリーと彼女の2番目の夫、タルボット氏(マシュー・グッド)との離婚記事が新聞に掲載される。メアリーは新しいドレスをまとい、颯爽と舞踏会に登場するが、この時代、離婚した貴族女性は異端者扱い。舞踏会の主催者からは会場を去るよう言われ、さすがの彼女も厳しい現実を目の当たりにする。

 そんなメアリーらクローリー家の前にアメリカから現れたのが、グランサム伯爵夫人であるコーラ(エリザベス・マクガヴァーン)の弟・ハロルド(ポール・ジアマッティ)と、コーラたちの母親が遺した財産を運用していると語るガス(アレッサンドロ・ニヴォラ)だ。どうやら、ハロルドとガスは莫大な遺産の投資に失敗し、コーラは継ぐべきだった多額の資産を失ってしまったらしい。

 コーラの実家の援助により、なんとか継続してきた屋敷や地所の運営はこの先どうなるのか、また、クローリー家と使用人たちの明日に光は見えるのか、そしてグランサム伯爵が下した大きな決断とはーー。

 というのが、映画第3作目の大まかなストーリーライン。ドラマ版の放送時より丁寧に描かれてきた完璧な群像劇に加え、今作でも華やかなドレスや美しい風景、ゴージャスな装置は健在でこれらも見どころのひとつ。特に貴族たちが集う競馬場のシーンは圧巻だし、アイコンともなっているメアリーの深紅のドレスや、イーディスがまとうターコイズ色のドレスからも目が離せない。

 『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』は、まさに長きにわたって世界中の人々に愛されてきた本シリーズのラストを飾るにふさわしい映画だ。スクリーンに映し出される彼らの物語に、100年先の未来を生きる私たちはどんなヒントをもらうのだろうか。ぜひ劇場であの愛おしいダウントンの住人たちに“さよなら”を告げてほしい。

■公開情報
『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』
1月16日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国公開
出演:ヒュー・ボネヴィル、ローラ・カーマイケル、ジム・カーター、ラケル・キャシディ、ポール・コプリー、ブレンダン・コイル、ミシェル・ドッカリー、ケヴィン・ドイル、マイケル・フォックス、ジョアンヌ・フロガット、ポール・ジアマッティ、ハリー・ハッデン=パトン、ロブ・ジェームズ=コリアー、アレン・リーチ、フィリス・ローガン、エリザベス・マクガヴァン、ソフィー・マクシェラ、レスリー・ニコル、ダグラス・リース、ペネロープ・ウィルトン、アーティ・フラウスハン、アレッサンドロ・ニヴォラ、ジョエリー・リチャードソン、サイモン・ラッセル・ビール、ドミニク・ウェスト
監督:サイモン・カーティス
脚本:ジュリアン・フェローズ
プロデューサー:ギャレス・ニーム、リズ・トルブリッジ
プロダクションデザイン:ドナル・ウッズ
衣装デザイン:アンナ・メアリー・スコット・ロビンス
メイク・ヘアデザイン:アン・ノシュ・オールダム
配給:ギャガ
原題:Downton Abbey:The Grand Finale/2025/イギリス/124分/カラー/シネスコ/字幕翻訳:牧野琴子/G
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公式サイト: https://gaga.ne.jp/downton_abbey_the_grand_finale/

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