『おコメの女』松嶋菜々子のドライな佇まいがハマり役に 妙に生々しいアンミカの芝居
パーティー当日、会場で鐘が鳴ると、バッジをつけた男女が“ある場所”へ案内される。正子は後を追うが、生島に見つかってしまい追跡される。ここで面白いのは、捜査に消極的だった豊作、優香、作久子が、正子のピンチには迷わず手を貸すことだ。誰かが号令をかけたわけでもないのに、咄嗟の連携で正子を逃がしていく。その動きだけで、ザッコクがすでに“チーム”になり始めていることが伝わってくる。
そして正子はついに葉子と対峙し、自分が国税局の人間だと明かす。だが葉子は表情ひとつ変えない。鍵になるのが「明示の承諾」。承諾がない限り、国税局は踏み込めない。そこで正子はギャンブルでの対決を仕掛け、勝利して承諾を取り付ける。
承諾を得たザッコクは一斉捜査へ。優香は人心掌握術で場を動かし、作久子はガサ入れの魔女として能力の片鱗を見せるが、肝心のタマリが見つからない。最後に突破口になるのは耕一のアシストで、焦点は水槽へ。作久子が魚の動きが規則的だと気づき、ホログラムだと判明した瞬間、隠し場所が割れる。虚構の水槽の奥に、現金が積み上げられていたのだ。追い詰められた葉子が吐き捨てる「クソが」のセリフ、大きく取り乱すのではなく、表情をあまり崩さないままドライに出してくるアン ミカの芝居が、妙に生々しくて印象に残った。
最後に正子が居酒屋で見つめていたのは経済産業大臣・鷹羽宗一郎(千葉雄大)。第1話が高齢者を食い物にする金なら、次は権力の近くにある金なのだろうか。ザッコクの矛先が、もっと大きく厄介な相手に向かうことを予感させる締めで、初回として非常に分かりやすい次回への引きだった。
主人公・米田正子が、なかなか手を出せない“厄介な”事案を扱う複雑国税事案処理室、通称“ザッコク”を創設し、個性派揃いのメンバーとともに事案と向き合っていく。
■放送情報
木曜ドラマ『おコメの女-国税局資料調査課・雑国室-』
テレビ朝日系にて、毎週木曜21:00~21:54放送
出演:松嶋菜々子、佐野勇斗、長濱ねる、千葉雄大、高橋克実、戸次重幸、大地真央、寺尾聰
脚本:g.O.A .T
演出:田村直己(テレビ朝日)、楢木野礼、塚本連平
ゼネラルプロデューサー:服部宣之(テレビ朝日)
プロデューサー:浜田壮瑛(テレビ朝日)、木曽貴美子(MMJ)、小路美智子(MMJ)
音楽:村松崇継
主題歌:斉藤和義「鏡よ鏡」(SPEEDSTAR RECORDS)
制作協力:MMJ
制作著作:テレビ朝日
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