長尾謙杜と北村一輝が対峙 柄本佑主演映画『木挽町のあだ討ち』本ビジュアル&本予告公開
2026年2月27日に公開される柄本佑主演映画『木挽町のあだ討ち』の本ビジュアルと本予告が公開された。
本作は、2023年に第169回直木賞と第36回山本周五郎賞をダブル受賞した永井紗耶子の同名小説を原作とした、江戸時代の芝居小屋を舞台にした人情ミステリー。2025年には歌舞伎で舞台化され話題となった。
『グレースの履歴』(NHK BS)で第42回向田邦子賞をはじめ数々のドラマ賞を受賞し、『スローな武士にしてくれ〜京都撮影所ラプソディー〜』(NHK BS)、『忠臣蔵狂詩曲 No.5 中村仲蔵 出世階段』(NHK BS)などを手がける源孝志が監督・脚本を務めた。
柄本が演じるのは、チャーミングな性格でありながら鋭い観察眼も持ち合わせ、探偵のように仇討ちに隠された真実に迫る田舎侍・加瀬総一郎。渡辺謙が、総一郎が訪れる芝居小屋「森田座」の中心人物であり、仇討ちを成し遂げたその裏で密かに謀略を巡らせていた篠田金治を演じる。そのほか、なにわ男子の長尾謙杜、北村一輝、瀬戸康史、滝藤賢一、山口馬木也、愛希れいか、イモトアヤコ、野村周平、高橋和也、正名僕蔵、石橋蓮司、沢口靖子らが共演に名を連ねている。
公開された本予告は、美しき若衆・菊之助(長尾謙杜)の見事な剣さばきによって、博徒・作兵衛(北村一輝)がうめき声をあげながら討たれるシーンから始まる。雪明かりの中に浮かび上がる深紅の着物を揺らし歩む姿から一転、白装束を纏い現れた菊之助は、返り血ゆえ再び紅へと染まりながら、手には討ち取った首を強く掴んでいる。そんな衝撃の仇討ちのシーンを振り返りながら、「あり得ないんです」と放つのは、田舎侍・加瀬総一郎(柄本佑)。“虫も殺せぬほどの優しい男”であった菊之助の仇討ちの真相を追う総一郎が辿り着いたのは、秘密を抱える芝居小屋。そこでは渡陰謀を企む立作者・篠田金治(渡辺謙)が「一体、何をお探しだ」と、総一郎を牽制するかのような眼光で待ち構えていた。
そんな中、突如として雷鳴が鳴り響き映し出されたのは、主人を殺した作兵衛の姿と菊之助の絞り出すような「逃げろ――作兵衛!」という叫び。まるで深い絆でつながっているように見えるふたりが“仇を討つ者”と“討たれる者”として再会する。あの仇討ちの夜、本当は一体何があったのか? 「一生忘れません……!」と震える声で言葉を絞り出す菊之助、そして涙を流す総一郎。やがて物語は、その涙に宿った“理由”へと迫っていく。
そして、芝居小屋に響くのは、金治の「やるしかないか」という静かな覚悟の一言。迷いのない足取りで奔走する森田座の人々。芝居小屋の人々が守りたかったものとは一体何なのか。仇討ちの裏に隠された人々の想いとは。
あわせて、雪の降る夜に起こった、菊之助と作兵衛の仇討ちのシーンが大きく写し出された本ビジュアルも公開。下部には総一郎と金治を中心に、菊之助と作兵衛や森田座の面々、菊之助の父・清左衛門(山口馬木也)と母・たえ(沢口靖子)の姿も。菊之助の赤い着物や和傘が印象的に描かれ、「江戸に咲いた大輪の華、そのカラクリを解き明かしましょう」というコピーが添えられている。
また、劇中歌舞伎において七代目 市川團十郎役を『侍タイムスリッパー』の冨家ノリマサ、五代目松本幸四郎役を『必殺仕舞人』(テレビ朝日系)などの本田博太郎が演じることも発表された。
■公開情報
『木挽町のあだ討ち』
2026年2月27日(金)全国公開
出演:柄本佑、渡辺謙、長尾謙杜、北村一輝、瀬戸康史、滝藤賢一、山口馬木也、愛希れいか、イモトアヤコ、野村周平、高橋和也、正名僕蔵、石橋蓮司、沢口靖子
原作:永井紗耶子『木挽町のあだ討ち』(新潮社刊)
監督・脚本:源孝志
企画協力:新潮社
配給:東映
©2026「木挽町のあだ討ち」製作委員会
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