『まともな男』監督によるポリティカルロマコメ 『役者になったスパイ』2026年1月23日公開
『まともな男』のミヒャ・レビンスキー監督最新作『Moskau Einfach!(原題)』が、『役者になったスパイ』の邦題で2026年1月23日より全国順次公開されることが決定した。
本作は、冷戦下のスイスを舞台に、劇団に潜入する捜査官と舞台女優の恋を描いたポリティカル・ロマンスコメディ。1989年、ソ連の共産主義に対する恐れが蔓延する冷戦下のスイス。警察官であるヴィクトール・シュエラーは、反体制派の情報収集と監視のため、デモ活動を展開していたシャウシュピールハウス劇場への潜入捜査を命じられる。しかし監視対象であるはずの主演女優オディール・ヨーラと恋に落ち、劇団員とも交流を深めるうちに、自らの任務にも疑問を抱くようになる.…..。従うべきは任務なのか、心なのか。
監督を務めたのは、デビュー作『Der Freund』(2008年)でスイス映画賞作品賞を受賞し、2017年に『まともな男』が日本公開されたレビンスキー。そんな彼が本作で描き出すのは、中立を掲げながらも強い反共意識に覆われた1980年代のスイスを舞台に、市民が監視対象となった異例のスキャンダル。冷戦下のひりついた空気、ベルリンの壁崩壊の衝撃や人々に巣食う疑心暗鬼の心にユーモアを加えた作品に仕上げた。
あわせて公開された日本版ポスタービジュアルには、劇団に潜入する捜査官と舞台女優の明るい表情が切り取られている。また、楽屋で警察官のヴィクトール・シュエラーと女優のオディール・ヨーラが向き合う姿などを切り取った場面写真も公開された。
■公開情報
『役者になったスパイ』
2026年1月23日(金)より、恵比寿ガーデンシネマ、シネスイッチ銀座、アップリンク吉祥寺、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
出演:フィリップ・グラバー、ミリアム・シュタイン、マイク・ミュラー、ミヒャエル・マールテンスほか
監督:ミヒャ・レビンスキー
配給:カルチュアルライフ
後援:在日スイス大使館
スイス/2020年/102分/カラー/スイスドイツ語・ドイツ語/フラット/5.1ch/G/原題:Moskau Einfach!/日本語字幕:常磐彩/字幕監修:小山千早
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