小川哲のベストセラー小説『君のクイズ』実写映画化 監督は『ハケンアニメ!』吉野耕平
小川哲の小説『君のクイズ』が実写映画化され、2026年に全国公開されることが決定した。
第76回日本推理作家協会賞を受賞した『君のクイズ』は、累計発行部数26万部を超えるベストセラー。作家・伊坂幸太郎は「面白すぎる!! こんなに興奮する謎に出会ったのは久しぶりで、ミステリーとしても最高」と発表直後から賞賛し、テレビプロデューサーの佐久間宣行は「一度本を開いたら、もう終わり」と本作の帯へコメントを寄せた。
監督は、『ハケンアニメ!』や『沈黙の艦隊~北極海大海戦~』の吉野耕平が務める。
物語の始まりは、賞金1000万円を賭けて戦う生放送クイズ番組“Q‐1グランプリ”。世間が注目する1対1の早押しクイズ決勝戦、その最終問題で事件は起こる。張り詰めた空気の中、主人公・三島と争う対戦者・本庄絆は1文字も問題文が読まれてない中で早押しをしてなんと正解に導いてしまう。
あわせて超特報映像とファーストルックビジュアルも公開。本作の根幹となる謎「クイズ番組の優勝者は、なぜ問題を一文字も聞かずに正解できたのか?」を提示する内容となっている。映像では、映り込む男の背中、突如押されるボタン。さまざまなシーンがフラッシュで映し出される中、“これは全国民へのクイズ”というメッセージが浮かび上がる。
原作者の小川と監督を務める吉野からはコメントも到着した。
コメント
小川哲(原作)
「早押しクイズ」って、問題も文章だし解答も文章だし、実はとても小説と相性がいいのではないか――
という仮説から始まった作品が、こうして映像化されることになって、原作者としても非常にワクワクしております。
クイズと小説は相性がいいとはいえ、文章に移し替えることでいくつかの要素を表現しきれないのもまた事実です。
解答者の表情や息遣い、ボタンを押したあとの緊張感、体の動きや細かな仕草、そしてピンポンの音。
吉野監督の手によって、原作で伝えきれなかったクイズの魅力がみなさまの元へ届けられることを、今からとても楽しみにしております。
吉野耕平(監督)
クイズという宇宙を、言葉だけで極上のエンターテインメント小説に変換してしまった唯一無二の作品『君のクイズ』。
そのあまりの面白さに、気がつけば読んだ直後に映像化への挑戦を決めてしまっていました。今思えば、もう少し立ち止まって考えてからでも良かったのかもしれません。果たしてこの小説の面白さを音と映像に再変換できるのか...? その映画化という史上最大の難問に挑むことになってしまいましたので。いくつかの幸運と無数の出会いに支えられてたどり着いた、映画『君のクイズ』。自分たちなりの一つの解答を世に送り出せる日が今から楽しみです。
■公開情報
『君のクイズ』
2026年全国ロードショー
原作:小川哲『君のクイズ』(朝日文庫/朝日新聞出版刊)
監督:吉野耕平
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2026 映画『君のクイズ』製作委員会
公式サイト:yourownquiz-movie.jp