『べらぼう』登場の黄表紙アニメ第2弾 『文武二道万石通』『心学早染草』など9月放送
アニメシリーズ 『べらぼうな笑い 黄表紙・江戸の奇想天外物語!』第2弾が、NHK総合にて9月7日より放送されることが決定した。
本作は、現在放送中のNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』で話題の黄表紙 その魅力をアニメで描くシリーズ作品。黄表紙は江戸時代中期に大流行した、大人向けの絵入り本。世相や風俗などにヒントを得ながらも物語の多くは奇想天外で笑いが満載となっており、30年の間に2000種類以上が出版された。絵と文字をミックスしたエンタメの黄表紙は、現代のマンガ雑誌の原点とも考えられている。
時代が大きく動き、田沼時代から松平定信(井上祐貴)が行う「寛政の改革」が始まる。蔦重(横浜流星)が出版した幕府をちゃかす黄表紙は大ヒットとなるが、蔦重には思わぬ結果が待ち受けることに。
『べらぼう』にも登場した作品を中心に、その驚きと楽しさに満ちた魅力を5分のシリーズとして展開。挿絵を動かすアニメと、一人で何役も演じた山路和弘、関智一、水樹奈々の声の魅力で、視聴者を時代を超えた笑いの物語に連れて行く。
第2弾では、『文武二道万石通』(作:朋誠堂喜三二、画:喜多川行麿、版元:蔦屋重三郎)、『鸚鵡返文武二道』(作:恋川春町、画:北尾政美、版元:蔦屋重三郎)、『箱入娘面屋人魚』(作:山東京伝、画:北尾重政、版元:蔦屋重三郎)、『心学早染草』(作:山東京伝、画:北尾政美、版元:大和田安兵衛、のちに蔦屋重三郎) の4作品が放送される。
山路和弘(扇屋右衛門役)コメント
黄表紙自体は以前から知ってはいましたが、物語にいろんな要素が詰まっていて実はよくは分かりませんでした。今回は挿絵を動かしてくれて、セリフ劇で見せてくれるので、内容がよく分かってありがたいです。関さん、水樹さん、素晴らしいお二人との声の共演を僕自身楽しみましたし、みなさんにもぜひ楽しんでいただければと。徳川将軍や松平定信をちゃかす作品(『鸚鵡返文武二道』)をみなで読んで笑うという、すごい時代だと思いますし、それを堂々と出す蔦重、改めてすごいと思います。
■放送情報
『べらぼうな笑い 黄表紙・江戸の奇想天外物語!』
『文武二道万石通(ぶんぶにとうまんごくとうし)』
NHK総合にて、9月7日(日)13:50〜放送
出版:天明8年(1788年)
作:朋誠堂喜三二
画:喜多川行麿
版元:蔦屋重三郎
『鸚鵡返文武二道(おうむがえしぶんぶのふたみち)』
NHK総合にて、9月14日(日)14:55〜放送
出版:寛政元年(1789年)
作:恋川春町
画:北尾政美
版元:蔦屋重三郎
『箱入娘面屋人魚(はこいりむすめめんやにんぎょう)』
NHK総合にて、9月15日(月)23:35〜放送
出版:寛政3年(1791年)
作:山東京伝
画:北尾重政
版元:蔦屋重三郎
『心学早染草(しんなくはやきめくさ)』
NHK総合にて、9月23日(火)23:35〜放送
出版:寛政2年(1790年)
作:山東京伝
画:北尾政美
版元:大和田安兵衛のちに蔦屋重三郎
声の出演:山路和弘、関智一、水樹奈々
写真提供=NHK
https://www.nhk.jp/p/ts/JPMWZW41WZ/