木村拓哉と倍賞千恵子が2人きりでレストランや街中へ 『TOKYOタクシー』新場面写真公開

 11月21日に公開される、倍賞千恵子と木村拓哉が共演する山田洋次監督の新作映画『TOKYOタクシー』の場面写真が公開された。

 本作は、2022年に日本公開されたフランス映画『パリタクシー』を日本を舞台に置き換えリメイクしたヒューマンドラマ。さえない日々を送るタクシー運転手と、彼が偶然乗せることになった、人生の終活に向かうマダムとの運命的な出会いと奇跡を描く。

 山田監督作品には欠かせない女優・倍賞が、終活に向かうマダム・高野すみれを演じる。また、『武士の一分』以来19年ぶりの山田組参加となる木村が、そんなすみれを乗せるタクシー運転手・宇佐美浩二役を担った。

 そのほか、蒼井優、迫田孝也、優香、中島瑠菜、神野三鈴、イ・ジュニョン、笹野高史が共演に名を連ねている。

 公開された場面写真では、“ただの送迎”だったはずの道のりが、やがてすみれ(倍賞千恵子)と浩二(木村拓哉)にとってかけがいのない“たった1日の旅”へと変わっていく様子が写し出されている。

 紫のコートにサングラスをかけおしゃれをするすみれだが、タクシーから外の様子を眺める表情を捉えたカットからはどこか物寂しさが滲む。浩二が険しい表情を浮かべながらハンドルを握るカットからは、仕事や家のことで悩みながらも家族のために働く父としての哀愁が漂っている。そんな2人がレストランで食事をするシーンや、イルミネーションに囲まれた街中を笑顔で楽しそうに歩くシーンも切り取られている。そして、優香演じる浩二の妻・薫と中島演じる娘・奈菜が楽しそうに笑顔を溢すカットも。

 本作は、物語の多くがタクシー車内の会話劇で進んでいく。タクシー運転シーンのロケ撮影は、山田組らしく『男はつらいよ』シリーズでもお馴染みの柴又から始まった。すみれと浩二の旅のスタート地点でもある柴又帝釈天での撮影では、テストから木村本人がタクシーの運転を行い、本番も一発OKだったという。

 2人の旅路は誰もが知る東京の名所を巡っていくが、車内シーンの多くは渋滞が多発する東京の交通事情を鑑みて、車窓の風景を映したLEDパネルの中にタクシーを置いて撮影し、本物さながらの映像を実現するVP(バーチャルプロダクション)という技術が採用された。

■公開情報
『TOKYOタクシー』
11月21日(金)全国ロードショー
出演:倍賞千恵子、木村拓哉、蒼井優、迫田孝也、優香、中島瑠菜、神野三鈴、イ・ジュニョン、マキタスポーツ、北山雅康、木村優来、小林稔侍、笹野高史
監督:山田洋次
脚本:山田洋次、朝原雄三
原作:映画『パリタクシー』(監督:クリスチャン・カリオン)
配給:松竹
©2025映画「TOKYOタクシー」製作委員会

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