『ウェンズデー』波乱のシーズン2が開幕 深まる事件や能力の謎と“ガガ様”登場への期待

 待ちに待った『ウェンズデー』シーズン2パート1が、8月6日に配信スタート。現在は第4話まで視聴可能となっており、早くもファンの間で話題沸騰中だ。

 物語は、新学期を迎えたウェンズデー(ジェナ・オルテガ)が再びネヴァーモア学園へ戻ってくる場面から始まる。昨年度の事件で学園を救った彼女は、今や新入生の憧れの的。熱心なファンまで現れるが、当のウェンズデーにとっては悪夢のような展開だ。

 しかし、ここは“のけ者”が集まるネヴァーモア学園。平穏な日常が続くはずもなく、周囲では再び不可解な事件が動き出す。ストーカーの出現、弟パグズリー(アイザック・オルドネス)の入学、そして幻視能力によって見えたイーニッド(エマ・マイヤーズ)の死……。ウェンズデーの新学期は、加速的に不穏さを増していく。

 第4話までの見どころは、やはりウェンズデーが新たな謎に挑む姿。シーズン1でも魅力だったミステリー要素は健在で、今回も観る者を惹きつける。ひょんなことから殺人現場に遭遇したウェンズデー。被害者のカール・ブラッドリーは、隻眼のカラスが率いる群れに襲われ、両目をえぐられて命を落としていた。そこに前任の保安官であり、シーズン1ではタイラーの父としても登場したドノヴァン・ガルピン(ジェイミー・マクシェーン)も加わり、ウェンズデーは殺人事件の犯人を探すことになる。

 さらに今シーズンでは、母・モーティシア(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)が学園の資金調達委員長として姿を現す。ウェンズデーの手元にあった先祖グッディの魔術書を取り上げ、本の所有権を賭けた母娘の決闘が繰り広げられる場面は、美しくも冷ややかな親子関係を象徴しつつ、互いの信念が正面からぶつかり合う見応えあるシーンだ。

 シーズン2では、これまで母から距離を置いてきたウェンズデーが、初めて真正面から向き合う。ドライで感情の読み取りが難しいウェンズデーだが、前作と比べても家族との心理的距離がほんの少し変わり始めていることを感じさせるシーンも多い。そういう意味でもウェンズデーの“家族”が、今シーズンの大きなポイントとなっている。

 そんな家族の一人として、行方不明とされるモーティシアの姉・オフィーリアの存在も重要だ。彼女もかつて“黒い涙”を流していたとされ、ウェンズデーの幻視能力と関係があることが示唆されるからだ。オフィーリアの力や過去がウェンズデーの覚醒とどう結びつくのか、そして事件解決にどんな影響を与えるのかが気になるところだ。

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