浅田美代子、『あんぱん』出演を振り返る 今田美桜へ「いつまでもそのまま、太陽のように」
NHK連続テレビ小説『あんぱん』に出演した浅田美代子のインタビューコメントが公開された。
朝ドラ第112作目となる本作は、『アンパンマン』を生み出したやなせたかしと小松暢の夫婦をモデルとした勇気の物語。実在の人物である2人をモデルとするが、登場人物名や団体名などは一部改称して、フィクションとして描かれる。脚本は、NHK連続テレビ小説『花子とアン』、NHK大河ドラマ『西郷どん』などを手がけた中園ミホが担当する。
浅田が演じるのは、のぶ(今田美桜)の祖母・朝田くら。釜次(吉田鋼太郎)とともに「朝田石材店」を支えてきた“くらばあ”。おっとりしていて、ややとぼけている。
浅田は、自身が演じたくらについて「かわいらしい人」と語り、「そんなに物事を真剣に考えていないところが自分と似ている」と振り返る。また、夫である釜次を演じた吉田鋼太郎との共演については、最初は少し怖いイメージがあったものの、実際は面白くて楽しい人なのですぐに仲良くなったという。撮影現場では、浅田が「おはよう、ダーリン♡」と言うと、吉田が「おはよう、ハニー♡」と返すやりとりをしていたため、夫婦としての演技がとてもやりやすかったと明かした。
くらが第18週で生涯を終えることについて、浅田は「すごく楽しい人生だったんじゃないでしょうか」とコメント。息子に先立たれながらも、3人の孫と、しっかり者の嫁、そして優しい夫と共に人生を歩めたことは「幸せだ」と振り返った。
孫ののぶを演じる今田美桜については、「太陽のような人」と表現。今田が話していなくても、そこにいるだけで場が明るくなっていたようで、「いつまでもそのまま、太陽のようにみんなを照らしてほしい」と語った。
浅田美代子(朝田くら役)コメント
演じたくらの印象、朝田家の雰囲気
最初に脚本の中園さんから「おばあちゃん役なんてやらないわよね~?」と言われて、「え、全然やるよ~」とお返事しました(笑)。くらは、かわいらしい人ですよね。そんなに物事を真剣に考えていないところが自分と似ているなと思います(笑)。朝田家は、いつも楽しく和やかな雰囲気で、孫たちもみんなかわいくて。自然と家族の空気感を作り上げることができました。本当に仲がいいと、それが画面にも出ると思うので、朝田家の仲の良さも見ている方々に伝わっているんじゃないかなと思います。くらが羽多子(江口のりこ)さんにツッコまれるシーンもよくありましたが、おもしろかったですね。実際に吹き出しそうになった場面もありました。あのお芝居の間が江口さんらしくて、すごく楽しかったです。
夫・釜次を演じた吉田鋼太郎について
釜じいは怒りっぽいところもありますが、その怒りの中にも温かさを感じますね。どんなことを言っていても、心には愛があると分かるので。鋼太郎さんのそういったお芝居は、すばらしいなと思いながら見ていました。鋼太郎さんとは初めて共演させていただいて、最初は少し怖い方なのかなというイメージがあったのですが、実はおもしろくて楽しくて、すぐに仲良くなりました。現場で、私が「おはよう、ダーリン♡」と言うと、「おはよう、ハニー♡」と返してくれて(笑)。いつもそんなやりとりをしていたので、夫婦としてのお芝居もすごくやりやすかったです。
釜じいが亡くなるシーンは、やっぱりすごく寂しかったですね。でも、撮影が終わり、クランクアップすると「終わったー!」という感じで、元気に帰っていきました(笑)。「私もすぐ(釜じいのもとへ)行くからね~」と言って、お別れしました(笑)。
孫であるのぶへの思いと、演じる今田美桜について
あの時代に、のぶは自分に合った道をちゃんと選んでいて、立派だなぁと思います。くらとしては、だれが何と言おうと自分の思った方へ突っ走っていく“ハチキンおのぶ”だから、自分の信じた道を行きなさいという気持ちでした。演じる美桜ちゃんは、まさに太陽のような人です。何もしゃべっていなくても、入ってきた瞬間に場がパーッと明るくなる。いつも自然体で、元気で、かわいくて。楽屋ではなく、いつも前室にいるので、みんなとたくさんお話しして仲良くなっている印象です。いつまでもそのまま、太陽のようにみんなを照らしてほしいなと思います。
釜次のもとへと旅立ったくらについて
みんなでのぶと嵩の家に集まるシーンは、楽しかったですね。嵩が男一人でタジタジになっているのがおもしろくて(笑)。嵩はずっとのぶへ思いを伝えられず、うじうじしていて、しっかりしろよー!という感じでしたが(笑)、二人が結ばれてよかったなぁと思います。
第18週でくらは生涯を終えますが、すごく楽しい人生だったんじゃないでしょうか。息子に先立たれたけれども、3人の孫を残してくれて。しっかり者のお嫁さんがいて。やさしい旦那さんがいて。本当にいい家族とともに人生を歩めて、くらは幸せだなぁと思いますね。
■放送情報
2025年度前期 NHK連続テレビ小説『あんぱん』
NHK総合にて、毎週月曜から金曜8:00〜8:15放送/毎週月曜〜金曜12:45〜13:00再放送
BSプレミアムにて、毎週月曜から金曜7:30〜7:45放送/毎週土曜8:15〜9:30再放送
BS4Kにて、毎週月曜から金曜7:30〜7:45放送/毎週土曜10:15~11:30再放送
出演:今田美桜、北村匠海、江口のりこ、河合優実、原菜乃華、高橋文哉、眞栄田郷敦、大森元貴、戸田菜穂、戸田恵子、浅田美代子、吉田鋼太郎、妻夫木聡、阿部サダヲ、松嶋菜々子ほか
音楽:井筒昭雄
主題歌:RADWIMPS「賜物」
語り:林田理沙アナウンサー
制作統括:倉崎憲
プロデューサー:中村周祐、舩田遼介、川口俊介
演出:柳川強、橋爪紳一朗、野口雄大、佐原裕貴、尾崎達哉
写真提供=NHK