韓国発の“音系”団地ホラー映画『層間騒音』10月10日公開へ 不穏なティザービジュアルも
韓国のホラー映画『Noise(英題)』が、『層間騒音』の邦題で10月10日に公開されることが決定した。
本作は、原因不明の騒音が鳴り響く古い団地を描いたホラー映画。6月に韓国で上映が始まると、公開と同時に口コミが爆発的に広がり、韓国映画の中で3週連続1位を獲得し、いまなお盛大な集客ぶりを見せている。「層間騒音」という言葉は、集合住宅で上下階から聞こえてくる足音や話し声、ドアの開閉音、家電製品の音などの生活音を指す韓国の言葉である。
第5回シッチェス・カタロニア映画祭のアンヘル・サラ・コルビ芸術監督から“今年最高のジャンプスケア”と評された本作の監督を務めたのはキム・スジン。ミジャンセン短編映画祭「4万回の殴打」部門で、最優秀作品賞の受賞歴を持つ。なお、キム・スジン監督は、脚本執筆中と撮影中に突然物が倒れる心霊現象や不可解な音を聞いたと証言している。音響監督は『哭声/コクソン』『コンジアム』のパク・ヨンギが務めた。
ある日聴覚障がいを持つソ・ジュヨン(イ・ソンビン)は、妹のジュヒが突然失踪したと知らされる。2人は以前一緒に暮らしていたが、ジュヒは騒音が聞こえると言い始め、ジュヨンには補聴器を付けてもその騒音が聞こえず、食い違いから喧嘩になったきり会っていなかった。ジュヒが住んでいた団地の部屋に入ると、天井にはびっしりと防音シートが敷き詰められていた。直後に尋ねてきた隣人から、「夜は静かにしてもらえますか、これ以上うるさくしたらその口を裂く」と脅される。しかしジュヒが失踪した後の部屋には誰も居ない。妹が見つかるまで団地の部屋に泊まる事にしたジュヨンは、補聴器を介して奇妙な音が聞こえ始める。やがて音だけでなく何かの存在も感じるようになる。これらは、妹の失踪に関係しているのか、それとも……。
聴覚障がいのある主人公ソ・ジュヨンを演じるのは、ドラマ『ジャガイモ研究所』のイ・ソンビン。行方不明の妹を探すうちに、不可解な騒音が齎す恐怖と対峙するという役どころに挑んだ。同じく団地の騒音に悩まされている怪しい隣人を、ドラマ『未知のソウル』に出演したリュ・ギョンスが演じる。
あわせて公開されたティザービジュアルでは、団地の玄関ドアが一面に写し出されており、そのうえ太い赤字で「お願いです 静かにしてください」と不穏な殴り書きがされている。さらに何枚も紙が貼られており、「うめき声うるさい」「足音やめろ」「私の言葉が冗談に聞こえますか。なぜ私の話を聞いてくれないのですか」と文字が並ぶ。失踪した妹の部屋で起きた異変について、ヒントを示したデザインに仕上がっている。
また、主人公のソ・ジュヨンが少しだけドアを開けて、団地の廊下をそっと覗くシーンを捉えた場面写真も公開された。
■公開情報
『層間騒音』
10月10日(金)新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー
出演:イ・ソンビン、キム・ミンソク、ハン・スア、リュ・ギョンス、チョン・イクリョンほか
監督:キム・スジン
提供:ツイン、Hulu
配給:ツイン
2024年/韓国/韓国語/93分/カラー/ビスタ/5.1ch/英題:Noise/映倫:G/字幕翻訳:朴澤蓉子
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公式サイト:https://soukansouon-movie.com