『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』予告編公開 J・キャメロンが日本へコメント
12月19日に公開される映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』の予告編が公開された。
本作は、全世界歴代興行収入ランキングで第1位の『アバター』、同ランキングで第3位にランクインしている『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』に続く、シリーズ第3弾。前2作に続き、ジェームズ・キャメロンが監督を務めた。
2154年ー滅亡間近の地球、人類存続の最後の希望は、神秘の星パンドラ。貴重な鉱物資源を採掘するため、人類はパンドラの先住民族ナヴィと人間のDNAを組み合わせた肉体「アバター」を開発する。戦地で両足を負傷し、生きる希望を見失っていた元海兵隊のジェイク(サム・ワーシントン)は、亡くなった兄に代わり「アバター」となってナヴィに接触。
彼らの生き方に共鳴したジェイクは、ナヴィの女性ネイティリ(ゾーイ・サルダナ)と恋に落ち、生きる希望を取り戻していく。ジェイクとネイティリは家族を築き、キリ(シガニー・ウィーバー)やロアク(ブリテン・ダルトン)ら子どもたちと平和に暮らしていた。
しかし、クオリッチ(スティーヴン・ラング)率いる人類がパンドラに現れたことで神聖な森を追われてしまう。ジェイクたちはその先で出会った“海の部族”と共闘し、あまりにも大きな犠牲を伴いながら、人類を退けることに成功。しかし……。
劇場で先行公開されていた予告編では、これまで描かれてきた神秘の星パンドラの美しい森や海から一変して、灰の舞う火山での、新たな種族との出会いが映し出される。ジェイク・サリー家とともに人類の侵略に立ち向かった、海の部族“メトカイナ族”の部族長・トノワリ(クリフ・カーティス)、妻のロナル(ケイト・ウィンスレット)、ロアクと心を通わせるツィレヤ(ベイリー・バス)や、海の巨大な生物・トゥルクンなど、馴染みのキャラクターが前作に引き続き登場。今回新たに登場する、空に浮かぶエイのような姿かたちをした生物がクラゲの気球を運び、サリー家を乗せて新天地へと誘う。新たに出会うのは、自然と共生してきた“森の民”や“海の民”とは違い、自然に裏切られた経験から憎悪を募らせているとされる“アッシュ族”。火口域に住むアッシュ族の民が、指先で炎を操る姿も収められ、火に関係する部族であることがうかがえる。今回、シリーズ初となる“ナヴィのヴィラン”の登場となり、一体なぜ彼らは敵対することになってしまったのか。
また、パンドラのすべての生命体と繋がり、ナヴィに女神と称される“エイワ”と関係を持つ、特別な力を秘めたキリがロナルに「あなたに力があるならやりなさい」と告げられる場面も。しかし、“アッシュ族”を率いるリーダー・ヴァランが「お前の女神は、ここでは何の力もない」とキリに吐き捨てる。そしてジェイクと因縁の仲である、クオリッチ大佐が率いるスカイ・ピープル(人間)が再来し、クオリッチとアッシュ族が接近する様子もうかがえる。
さらに、父のジェイクと次男ロアクが衝突する姿や、長男ネテヤムを殺したスカイ・ピープルに憎悪を募らせ、クオリッチの息子でもある戦争孤児のスパイダーにさえ憎しみの目を向けるネイティリに対し、ジェイクが「憎しみを抱えて生きてはいけない」と諭すシーンも。キャメロン監督は、“火”を憎しみ、怒り、暴力、“灰”を悲しみや喪失と捉え、終わりない悪循環をタイトルに込めたと明かしているが、新たな脅威に立ち向かうサリー家の運命は。果たして家族とパンドラを守り抜くことはできるのか。
『アバター』シリーズを愛する日本のファンに向け、キャメロン監督は、「長年にわたりこの映画を支持していただき、心から感謝しています。皆さんをまた、パンドラに招待できるのが待ち遠しいです。サリーの家族の物語は続きますが、新たなキャラクターたちも登場し、パンドラの世界がさらに広がります。皆さんの予想を裏切るかたちで。私やスタッフ&キャストにとって、これらの映画を生み出す事は最高の体験です。映画を愛する皆さんのためにこの映画を作っているからです」とラブコールを贈り、最新作への自信をのぞかせた。
■公開情報
『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』
12月19日(金)日米同時公開
監督・製作・脚本:ジェームズ・キャメロン
製作:ジョン・ランドー
出演:サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナほか
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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