中村アン、“キレる妻”役は「チャンスタイム」 興味のなかった“結婚”への意識の変化も
「年齢とともに求められる役も難しくなってきた」
ーー朝子と賢太の関係について、どう捉えていますか?
中村:賢太は朝子に頭が上がらないタイプで(笑)、夢追い人でありながら、朝子が社長を務め、営業など現実的な部分を担っている。朝子は彼の脚本を本当に面白いと思ってるし、才能を信じ、サポートしている。そのバランスが夫婦として成立しているんだと思います。
ーー恋愛ではなく“家族”を描いたドラマですよね。
中村:そうなんです。手を繋いだり、抱き合ったりすることもなくて、どちらかというと“部活”みたいな感覚(笑)。チームで動いてるような空気感です。恋愛っぽくないけど、長く一緒にいる夫婦ってきっとこういう感じなんだろうなって。
ーーこの作品を通じて、ご自身の結婚観にも変化がありましたか?
中村:いや~、結婚って大変そうだなって思いました(笑)。私自身、揺れ動く年齢なので、もちろん憧れはあるし、「お母さんにしてくれてありがとう」とか、そういう言葉の意味も少し理解できた気がします。でも、現実的には本当にいろんな形があって。理想ばかり見てる自分に気づくこともありますね。
ーー“揺れ動く年齢”という表現もありましたが、ご自身もそう感じている?
中村:そうですね。この2~3年は興味のなかった結婚というものを少し意識するようになりました。ドラマを通じて学ぶことも多くて、今作はすごくリアルなお話なので、いろんな面で自分自身の勉強にもなっています。
ーー『おむすび』で朝ドラ初出演を果たしたりと、役柄の幅もどんどん広がっていますよね。
中村:ありがたいことに、年齢とともに求められる役も難しくなってきて。たとえば『NICE FLIGHT!』(テレビ朝日系)で管制官を演じたときも、「管制のセリフを覚えられるかな……」と不安でした。ただ、今回はそれ以上にハードルが高く感じました。でも、こういう役をいただけるのは本当に幸せだなと。しがみついてでもちゃんとやり切りたいですし、“濃厚すぎる2カ月半”を経て、なんとか生きて初夏を迎えたいです(笑)。
ーー最後に、今後への思いを聞かせてください。
中村:この作品との出会いにすごく感謝しています。こうして声をかけていただけるのは本当にうれしいこと。俳優業に関しても、今は朝山家に全力を注いで楽しみたいです!
足立紳が自身の連載日記『後ろ向きで進む』をベースに執筆したホームドラマ。“キレる妻”と“残念な夫”という衝突不可避の夫婦が、罵倒と叱責、ときどき愛で、家族の難題を切り抜けていく。
■放送情報
『こんばんは、朝山家です。』
ABCテレビ・テレビ朝日系にて、毎週日曜22:15~放送
TVerにて放送終了後見逃し配信
U-NEXT、Prime Videoにて全話配信
出演:中村アン、小澤征悦、さとうほなみ、小島健(Aぇ! group)影山優佳、渡邉心結、嶋田鉄太、土佐和成、佐野弘樹、竹財輝之助、河井青葉、丸山智己、宇野祥平、松尾諭
脚本:足立紳
原案:足立紳・足立晃子『ポジティブに疲れたら俺たちを見ろ~ままならない人生を後ろ向きで進む~』(辰巳出版)
音楽:海田庄吾
主題歌:FUNKY MONKEY BΛBY'S「Come back home」(UNIVERSAL MUSIC / Polydor Records)
監督:足立紳、小沼雄一、安村栄美
制作協力:S・D・P
制作著作:ABCテレビ
© ABCテレビ
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