山田杏奈が主演、下津優太が監督を務める映画『NEW GROUP』が2026年に全国公開されることが決定した。

　下津監督の劇場公開2作目となる本作は、組体操という「集団行動」における人間の行動心理の根底を、コミカルにかつシリアスにあぶり出したSFサイコエンタテインメント。韓国で今夏開催されるプチョン国際映画祭では「ワールドプレミアコンペティション」、スイスのヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭では「ヨーロッパプレミアコンペティション」、カナダのファンタジア国際映画祭では「北米プレミアコンペティション（Cheval Noir Competition）」など、すでにいくつもの海外映画祭への出品が決定している。

　家族に問題を抱える、引っ込み思案な普通の高校生の主人公・愛役で主演を、『ゴールデンカムイ』『正体』『ChaO』などで俳優や声優としても活躍する山田が務める。

　愛は引っ込み思案な普通の女子高生。家族に問題を抱えている。ある日、転校生の優がやってきた。海外帰りの優は日本の学校の集団行動に馴染めない。愛は優のことが気になるが、自分をなかなか出せない愛に優は苛立ちを感じていた。そんなある日、校庭で一人の生徒が四つん這いになり、動かなくなった。教師や友人が止めようとしても動かない。そして、時間を追うごとにその生徒の横に同じように四つん這いになる生徒が並び始めた。不思議なことに学校も人間ピラミッドを“良いもの”として参加を勧めている。そして、積み重なった生徒たちはみな一様に穏やかな表情を浮かべている。生徒たちはどんどん集まり、集まってくる生徒たちはものも言わず従っていく。愛もなぜか、朦朧となり、ピラミッドに加わりそうになる。これは、その後地域全体を巻き込む、集団怪現象の始まりに過ぎなかった。

　公開されたティザービジュアルは、高校の校庭で組体操をする生徒たちを呆然と見上げる愛の後ろ姿が描かれている。そこへ「集団行動、ナイス恐怖です」というコピーが添えられている。

　下津監督と山田からはコメントも到着した。

コメント

下津優太（監督）

この物語は、山田杏奈さん演じる“愛”と、転校生である“優”の物語である。つまりは、私（I）とあなた（You）、これは私たちの物語である。人間ピラミッドは思考停止した日本社会の象徴。目を覚まし、団結することを願って。

山田杏奈（主演・愛役）

組体操で攻撃？　ピラミッド？　と初めて台本を読んだ時はなかなか想像がつかなかったも
のの。笑撮影が始まるとその世界観に少しずつ浸っていくような感覚がありました。
自分の意思は本当に自分の決めていることなのか、、いろいろなことを考えるきっかけに
この作品はなるかもしれません。
とても刺激的な体験をさせていただきました！
新感覚な映画になっています。

■公開情報
『NEW GROUP』
2026年、全国ロードショー
出演：山田杏奈
原案・監督：下津優太
脚本：下津優太、佐原百子
企画：KADOKAWA
幹事会社：KADOKAWA
製作：KADOKAWA 佐々木興業 ムービーウォーカー
制作プロダクション：Gemini Films
配給：KADOKAWA
©︎2025「NEW GROUP」製作委員会
公式X（旧Twitter）：@newgroup_movie