堤真一は約10年ぶり、板垣李光人は初の朝ドラ出演 『ばけばけ』で髙石あかりの親戚役に
2025年度後期(大阪制作)NHK連続テレビ小説『ばけばけ』に堤真一と板垣李光人が出演することが発表された。
朝ドラ第113作目となる本作は、松江の没落士族の娘・小泉セツをモデルにした物語。外国人の夫、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)と共に、「怪談」を愛し、急速に西洋化が進む明治の日本の中で埋もれてきた名も無き人々の心の物語に光をあて、代弁者として語り紡いだ夫婦の姿が描かれる。主人公・松野トキを連続テレビ小説初出演となる髙石あかり、トキの夫・ヘブン役をトミー・バストウが演じる。
堤が演じるのは、トキの親戚・雨清水傳。松江藩に名をはせる上級武士で文武両道のエリート。親戚のトキをかわいがり、幼い頃からなにかと気にかける。松江で知らない人はいないほどの人格者で、変わりゆく時代の中、トキをはじめ多くの没落士族に手を差し伸べようと尽力する。
板垣が演じるのは、雨清水家の三男・雨清水三之丞。雨清水家の三男でトキの2歳下。兄が家督を継ぐため自身は特に目がない。家の中に居場所がないため、トキたちの仕事場に入り浸っている。
板垣は本作が朝ドラ初出演となる。
コメント
堤真一(雨清水傳役)
朝ドラ出演は『マッサン』以来、約10年ぶりです。『ばけばけ』で僕が演じる雨清水傳は、時代の流れの中で武士から商売に転じるのですが、生産性を追い求めるのではなく、働く人のことを大切にする、懐の大きな人物だと思います。ここでは、時代が移りゆく中で非常に苦しい生活を強いられる人たちが描かれていますが、貧しくても明るい家族の絆で結ばれた物語で、生きる活力があふれています。その雰囲気がそのまま撮影現場にも広がっていて、全体が明るく楽しく進んでいると感じています。読み物としても大変面白い脚本なので、これは絶対に良い作品になると思いますし、僕自身、とても期待しています!
板垣李光人(雨清水三之丞役)
こうして『ばけばけ』という作品に参加させていただけること、そして初めて朝ドラに携わらせていただけること、大変光栄に思います。演じる雨清水三之丞という役は、はたから見れば世間知らずなお坊ちゃんかもしれませんが、彼が彼なりに抱える葛藤や苦悩、時代に翻弄されるさまを全て抱きしめて誠心誠意、少しのおかしみも持ちながら演じていきたいです。今からこの世界の中で半年間生きることができると思うと楽しみでなりません。わくわく、どきどきしながら、『ばけばけ』を皆さまもぜひお楽しみください!
髙石あかり(松野トキ役)
雨清水家はトキにとって、そして松野家にとってすごく大切な存在です。トキは、雨清水の皆さんとの時間で多くのことを学び、たくさんの感情を知ることになります。松江の家族同様、守りたいと思う一家です。堤さんは、自分がどんなお芝居をしても受け止めてくださり、それを笑いに変え10倍にして返してくださるので撮影中ずっと笑っています! そして、これからトキとして三之丞の持ついろいろな感情に向き合っていけることがとても楽しみです!
橋爪國臣(制作統括)
堤真一さん、板垣李光人さんという素晴らしいお二人に出演いただけることになりました。
雨清水家は、ヒロイン・トキの人生に深く関わっていく人たちです。
傳は由緒ある松江のエリート士族で、トキのことを気にかけ、トキのあこがれでもあります。堤さんと髙石さんのお芝居のやり取りは、次にどんな手が繰り出されるのか、見ていて圧巻です。堤さんが演じられることで、いろいろな人の思いを背負いながら、時代の中を生き抜いていく傳に説得力を感じます。
三之丞は、武家の三男の悲哀を持ち、明治になって大きく時代が移り変わっていく中で、その流れに翻弄されていきます。この物語の中で最も感情が内側にこもり、さまよっていく人物かもしれません。衣装合わせで見た板垣さんのたたずまいが、台本で想像していた三之丞そのものだと感じました。これから板垣さんがどのように演じてくれるのか、とても楽しみです。
■放送情報
2025年度後期 NHK連続テレビ小説『ばけばけ』
NHK総合にて、2025年秋~放送
出演:髙石あかり、トミー・バストウ、岡部たかし、池脇千鶴、小日向文世、寛一郎、円井わん、さとうほなみ、佐野史郎
作:ふじきみつ彦
制作統括:橋爪國臣
プロデューサー:田島彰洋、鈴木航、田中陽児、川野秀昭
演出:村橋直樹、泉並敬眞、松岡一史
写真提供=NHK