岡部たかし、堀田茜、朝倉あき、近藤芳正ら、桜田ひより主演『この夏の星を見る』出演決定

 7月4日に公開される桜田ひより主演映画『この夏の星を見る』の追加キャストとして、岡部たかし、中原果南、工藤遥、小林涼子、上川周作、朝倉あき、堀田茜、近藤芳正の出演が発表された。

 本作は、2021年から2022年まで全国各日の新聞に順次掲載され、2023年にKADOKAWAから刊行された辻村深月の同名小説が原作の青春映画。コロナ禍を背景に、登校や部活動が次々と制限されさらには緊急事態宣言に直面し、大人以上に複雑な思いを抱える中高生たちの青春を描く。

 主人公の茨城県立砂浦第三高校の2年生・溪本亜紗を桜田が演じ、ショートフィルム『ワンナイトのあとに』の山元環が監督、『ケの日のケケケ』(NHK総合)の森野マッシュが脚本を務めた。音楽は、『ルックバック』で音楽と主題歌を担当したharuka nakamuraが手がける。

 コロナ禍に覆われた2020年。部活動を制限された中高生たちが挑んだのは、リモート会議を駆使して同時に天体観測をする競技「オンラインスターキャッチコンテスト」。茨城、東京、長崎五島の中高生が始めたこの活動がやがて全国に広がり、ある奇跡をもたらしていく。

 新たに発表されたのは、子どもたちを温かく見守る大人たちを演じる8名。亜紗(桜田ひより)や凛久(水沢林太郎)が所属する茨城の県立高校の天文部顧問・綿引を岡部、五島市の天文台の館長・才津を近藤が演じ、高校生の円華(中野有紗)や武藤(和田庵)たちが挑戦する天体観測をサポートする。

 また、都内の高校で物理部の顧問である市野を朝倉、同じく都内の中学校で理科部の顧問・森村を上川がそれぞれ演じる。

 加えて、五島市で旅館を営む円華の母親役を中原、茨城県に暮らす凛久の姉役を工藤が演じ、主人公の亜紗が小学生の時、自らが投稿したメッセージが流れるラジオ番組のパーソナリティ役を小林、亜紗が宇宙に憧れることと同様に羨望の眼差しを送る宇宙飛行士役を堀田が演じる。

コメント

岡部たかし(綿引役)

脚本を読んで。これは若者たちの青春を描いているのだけど、それは同時に大人の青春でもあるのだなと感じました。困難な時期に学生たちのアイデアに乗ってなんとかそれを実現させるべく奮闘し、共に一喜一憂する大人たち。青春やがな。
実際でも撮影のとき、若い俳優たちと遠出し山に行って望遠鏡を覗いたり、おしゃべりしたりご飯を食べにいったり。青春やがな。
この作品を通じ、それぞれが経験したコロナ禍を生きたあの頃を、青春を思い返してほしい。なにか大事なことがあったはず。

中原果南(円華の母親役)

ほぼマスクをした状態での表現……どんな映像になるのだろう。想像しながら読む脚本には、あの未曾有の混乱下でも弾けるエネルギーが、色彩が、強烈な熱量をもってありました。マスクをとびこえて。登場人物たちのみならず実際の私達も、あの時、懸命に生きた、知恵をしぼった。そんな讃歌がこの作品には溢れています。辻村深月さん、山元環監督からのメッセージが沢山の方々に届きますように。公開を心から楽しみにしています。

工藤遥(凛久の姉役)

今では、"戻った"とされる日常がいかに豊かで眩しいものであるのか実感した撮影期間でした。
行き場のない気持ちと抗えなかった現実を改めて過ごすと、少しずつ心が乾いていくのを感じました。沢山のものを奪われ、願っても取り戻せないですが、そういう側面よりもこんな時だからこそ見つけられる確かな光もあるはずだと、信じて無我夢中で捉えにいく天文部のみんなは、まさしく一等星でした。そんな作品です。是非劇場でご覧頂けたら嬉しいです。

小林涼子(ラジオ番組のパーソナリティ役)

今は記憶が少し薄れてきてしまったけれど……新型コロナにより、世の中が大きく変わっていったあの瞬間は、私自身も今までに感じたことのない不安を感じていた事を思い出しました。
でも、時間は待ってくれない!模索しながらも自分達の青春を諦めない彼女彼らが眩しく感じました。
また、私自身もJ-WAVEでラジオのナビゲーターを務めており、毎週子どもたちの疑問質問に答えるコーナーがあるので、ラジオから聞こえてきたその内容が、その後の人生をこうして変えていく瞬間があると思うと励みにもなりました。

上川周作(森村役)

初めて台本を読んだとき、コロナ禍という見えない不安の中で、どうにか生徒たちを支えようと奮闘する教師たちの姿に強く心を動かされました。
そして自分自身も、何が正解かわからない状況の中で、それでも生徒たちの為に最善を尽くそうとする森村の葛藤や覚悟を丁寧に演じたいと感じました。
困難な時代を生き抜いた全ての学生と、それを支えた大人たちへのエールがたくさん込められた作品になっていると思います。ぜひ劇場でご覧ください!

朝倉あき(市野役)

かつて私たちも経験したコロナ禍。制限された学校生活の中でスターキャッチコンテストに参加する登場人物たちの葛藤、悩み。
それらを吹き飛ばすかのように、星を見つけたい彼らの思いが、熱く輝いている。
クライマックスに向けて皆の心がひとつになった時、その熱く輝く思いが、星の形となって心に飛び込んでくるように感じました。
私は初めての教師役でしたが、こんなにも生徒たちの青い炎のような揺らめきと情熱を側で感じられる教師を演じられて幸せでした。
この夏の公開を、楽しみにしています。

堀田茜(花井うみか役)

大好きな辻村深月さんの作品で、宇宙飛行士の花井うみかを演じることができてとても光栄です。
うみかは主人公・亜紗が目標とする非常に重要なキャラクターなので、演じるにあたってプレッシャーもありましたが、常に前を見据えて静かに突き進む芯の強さが出せればいいなと思いました。
コロナ禍という特別な状況の中で学生生活を送った中高生たちのリアルが美化されることなく丁寧に描かれていて、だからこそ登場人物たちの溢れ出るような感情に、大人になった今でも強く心を動かされました。
どうぞ楽しみにしていてください。

近藤芳正(才津役)

コロナ禍の大変なときだったけど、コロナ禍だからこそ感じることが出来た繋がり。
そんな喜びを感じる台本でした。
まだ最近のことのはずなのに、いまやずいぶん遠く感じる出来事。
なぜこんなに遠く感じるのか?なかったことにしているのか? でも台本のセリフにもある。
「コロナの年じゃなかったら私たち会うこともなかった」 新しい青春映画の誕生です!

■公開情報
『この夏の星を見る』
7月4日(金)全国公開
出演:桜田ひより、水沢林太郎、黒川想矢、中野有紗、早瀬憩、星乃あんな、河村花、和田庵、萩原護、秋谷郁甫、増井湖々、安達木乃、蒼井旬
原作:辻村深月『この夏の星を見る』(KADOKAWA)
監督:山元環
脚本:森野マッシュ
音楽:haruka nakamura
配給:東映
©2025「この夏の星を見る」製作委員会
公式サイト:https://www.konohoshi-movie.jp/
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