『秘密』最終回に死んだはずの脳科学者・貝沼が再び登場? 國村隼「楽しんでください」
カンテレ・フジテレビ系月10ドラマ『秘密~THE TOP SECRET~』で貝沼清孝役を演じている國村隼よりコメントが到着した。
本作は、白泉社『MELODY』で1999年から2012年まで掲載され、現在はスピンオフ『秘密 season0』の連載が続いている、第15回文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞した水玲子による人気漫画『秘密-トップ・シークレット-』を実写ドラマ化するヒューマンサスペンス。科学警察研究所の法医第九研究室、通称“第九”を舞台に、死者の生前記憶を映像で再現できる特殊なMRI技術を用いて、室長の薪剛(板垣李光人)と、新米捜査員の青木一行(中島裕翔)のバディが、解決不可能とされていた事件の真相を解き明かしていく。
4月7日放送の最終回では、薪だけが知る秘密や、瀧本(眞島秀和)が再び現れた真の目的、そして第九の未来が次々と明らかにされる。そして、連続殺人犯で脳科学者の貝沼清孝(國村隼)が、意外な形で再び登場する。死んだはずの男がなぜ再び、薪の前に姿を見せたのか。貝沼を演じる國村は最終回について、「貝沼の呪縛から薪は逃れられるのか、否か? このドラマの最後の方にまた“変人”が出てきますので(笑)楽しんでください、という感じでしょうかね」とコメントを寄せている。
國村隼(貝沼清孝役)コメント
貝沼を演じた感想
貝沼に関してはかなり、「脳みそに特化した変人」だと思うんです。人間という存在を人として見ているというより「脳みそ」として見ていて、そこにものすごく興味を持ちました。貝沼とは結局、自分自身も含めていま持っている肉体、つまり「外側の入れ物」にはあまり意味を見出していない人物です。きっとこの人はそういう人物なのだろうと台本を読みながら思い、これは面白いから是非やらせていただきたいと思いました。人間の記憶も知識も脳がつかさどっていますが、貝沼はその脳の中に入り込んで人を支配できる、そういう存在ではないかと思っています。
貝沼という特殊な人物を演じるにあたり、どんな役作りをしたか
僕の場合、役作りというものとは少し違うと思いますが、イメージさえできてしまえばそれで終わりです。あとは現場で、相手の役者さんとどういうやり取りになるか。相手がいったい何をぶつけてきたり、投げてきたりするのか。それを自分がどう受け止めて、どうリアクションできるか?というだけのことです。貝沼としてリアクションできればOKで、そこに國村隼が表出していなければ大丈夫だ、という考えです。
板垣李光人と共演した印象
彼は非常にナイーブな人だろうなと思いました。今回、薪を演じるにあたっても彼自身はおそらく、自分の中にないものを一生懸命立ち上げて表現しなければいけない。表現者としていろいろなものをどう立ち上げるか、一生懸命頑張っているなと一緒に演じていて感じました。本来の彼はもっとナイーブで優しいゆえに、あまり強さというものを求められる人ではなかったでしょうが、今回の薪という役どころはかなり強さが必要なので、人としての 強靭(じん)さみたいなものを彼はどう表現しようか、一生懸命頑張っている感じがしました。
中島裕翔の印象
今回初めて共演しましたがものすごく自然体な芝居をされる方だと思いました。一人二役について彼自身の中で、形ではなく ここ(肚 はら)をちゃんと変えたな、という風に見ました。例えば薪に対峙する時、鈴木は学生の頃からの親友で「俺が何とか守ってやる」と。逆に青木が薪を見る目の中には、尊敬と憧れがないといけない。その違いもきちっと自分の肚の中に落としながら薪とどう絡むか、その違いを表現しているので、彼は分かってやっているという気がしました。
貝沼と薪はどのような関係性だと思うか
先ほどもお話ししましたが、貝沼の興味の対象は脳です。なぜ薪に執着するかというと、薪の脳はスペシャルで唯一支配できない、自分の思い通りにならない脳だからです。それは愛ではなく、ひょっとしたら薪という人間の脳はどう感じて、彼の中で今どんな風に思っているのか知りたい、「ひたすら純粋な興味」だと思います。この「秘密」という物語の世界観で言うと、貝沼と薪は単純なる男性同士の愛情とは全く違って、「二つ存在している脳同士の関係性」だと思います。
最終話を楽しみにしている視聴者にメッセージ
貝沼の呪縛から薪は逃れられるのか、否か? このドラマの最後の方にまた「変人」が出てきますので(笑)楽しんでください、という感じでしょうかね。
人気漫画『秘密-トップ・シークレット-』を実写ドラマ化するヒューマンサスペンス。科学警察研究所の法医第九研究室、通称“第九”を舞台に、室長の薪剛と新米捜査員の青木一行のバディが、解決不可能とされていた事件の真相を解き明かしていく。
■放送情報
『秘密~THE TOP SECRET~』
カンテレ・フジテレビ系にて、毎週月曜22:00~22:54放送
出演:板垣李光人、中島裕翔、門脇麦、高橋努、鳴海唯、利重剛、眞島秀和、國村隼ほか
原作:清水玲子『秘密-トップ・シークレット-』『秘密 season0』(白泉社『メロディ』連載)
脚本:佐藤嗣麻子
演出:松本佳奈、宝来忠昭、根本和政、稲留武
プロデューサー:豊福陽子、近藤匡、近藤多聞
音楽:小島裕規“Yaffle”
主題歌:「Iris」BUDDiiS(SDR inc.)
オープニング曲:「ナンセンス」Penthouse(ビクターエンタテインメント)
制作協力:C&Iエンタテインメント
制作著作:カンテレ
©︎カンテレ
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