北川景子、第2子出産後初連ドラで誘拐犯に 月10ドラマ『あなたを奪ったその日から』放送へ

 北川景子が主演を務める連続ドラマ『あなたを奪ったその日から』が、4月よりカンテレ・フジテレビ系月10ドラマ枠で放送されることが決定した。

 本作は、サスペンスフルなストーリーの中で生まれる親子愛を描く物語。10年前に食品事故で子どもを失った母親・中越紘海が、事故を起こした惣菜店の社長・結城旭を恨むなか、図らずも旭の子どもを誘拐してしまう。復讐を果たそうとする紘海だったが、その誘拐には大きな誤算があった……。紘海は誘拐した子どもをどうするのか。どんどん周囲を巻き込んでいく紘海の復讐はどこに行き着くのか。我が子を失うことになった事故の真相は。そしてその先に待っている二つの親子の結末とは……。

 紘海役を演じるのは、大河ドラマ『どうする家康』(NHK総合)や『女神の教室~リーガル青春白書~』(フジテレビ系)に出演し、2024年に第32回橋田賞を受賞した北川。本作が第2子出産後初の連続ドラマ出演となる。紘海は、突然起きた食品の事故で最愛の娘を失い、人生が一変してしまう。それから、憎しみのあまり旭の周りをうろつき、やがて旭の子どもを誘拐してしまう紘海からは、狂気さえ漂い始める……。

 旭役は、『どうする家康』で北川と共演経験のある大森南朋が演じる。北川とは本作が2度目の共演となる。結城旭は惣菜店を経営しながら、離婚した妻が残した娘2人と暮らしている。しかし、惣菜店で販売していた食べ物を口にした女の子が死亡する事故が発生。事故の原因がはっきりとしないまま、会社は廃業に追い込まれる。そんなある日、3歳の次女が行方不明になってしまう。

 北川は、第2子出産後初の連続ドラマ出演となることについて、「オファーをいただいたときは『できるかな』という気持ちもありましたが、すごくうれしかったです」と率直な気持ちをコメント。

 復讐のために誘拐をしてしまう紘海役については「自分の気持ちが時にはコントロールできなかったり予測できなかったりするところがすごくリアル」だとして、「そこをリアリティーを持って表現したいと思いました」と意気込みを語った。

 大森も同様に「子を持つ親の葛藤と人間味の部分をうまく表現できればなと思いながら日々演じています」と演技のポイントを説明しつつ、「すごくよくできた作品になると思いますので、僕も今楽しみながら自分自身がどうなるのか、北川さんがどうなるのかと思いながら撮影しております。4月、ぜひ、楽しみにしてください」とアピールした。

 脚本を手がけるのは、『アルジャーノンに花束を』(TBS系)、『砂の塔〜知りすぎた隣人』(TBS系)の池田奈津子。演出は、『リカ』(東海テレビ・フジテレビ系)、『嗤う淑女』(東海テレビ・フジテレビ系)などの松木創が担当する。

 北川、大森のほか、企画を務める共同テレビの水野綾子、プロデューサーを務めるカンテレの三方祐人からはコメントも到着した。

北川景子(中越紘海役)コメント

オファーを受けた時の気持ち

個人的には二人目の子どもを出産して初めての連続ドラマになるので、オファーをいただいたときは「できるかな」という気持ちもありましたが、すごくうれしかったです。

脚本を読んだ感想

復讐のために誘拐した女の子に対して本当の親子のような愛情が生まれてきてしまったりだとか、復讐相手の男性にも子どもを思う気持ちや人としての温かみがあるんだということを気づいてからは、復讐だけに一直線に行けなくなってくる紘海という人がいて、自分の気持ちが時にはコントロールできなかったり予測できなかったりするところがすごくリアルだなと思っていて、人間の時には美しくない感情もリアルに描いてると思うので、そこをリアリティーを持って表現したいと思いました。

作品の中で視聴者に伝えたいこと

人間ってやっぱりいろんな面があって、そのすべてがうそじゃなくて本当だよねというところに共感していただけると思いますし、誤っちゃいけないんじゃなくて、誤ったときに自分なり、人とどう向き合うかのヒントがこの作品にはあると思って演じてるので、そのあたりを見ていただけたらうれしいと思います。

大森南朋の印象

優しいし明るいです。見ていて印象的なのは、スタッフの方からも「かっこいい」と言われていて、同性から見ても異性から見てもかっこいい方だなと思います。

大森南朋(結城旭役)コメント

オファーを受けた時の気持ち

一昨年大河ドラマで北川さんとご一緒だったので、またご一緒にできるのはうれしく思いました。

脚本を読んだ感想

完成されていたので読み物としてすごく楽しく読ませていただいたんですが、内容がハードと言いますか重たいところがあるので、自分も子供がいるのでグッとつらいものを感じました。エンターテインメントとしてすごくよくできてる脚本だと思いました。

作品の中で視聴者に伝えたいこと

子を持つ親の葛藤と人間味の部分をうまく表現できればなと思いながら日々演じています。

視聴者へのメッセージ

すごくよくできた作品になると思いますので、僕も今楽しみながら自分自身がどうなるのか、北川さんがどうなるのかと思いながら撮影しております。4月、ぜひ、楽しみにしてください。よろしくお願いします。

企画・水野綾子(共同テレビ)コメント

家族・親子において「血のつながりがあるか否かはさほど重要なことではない」し、「どんなに愛情のない親の元に生まれても、一緒に多くの時間を過ごす人がいれば本当の家族は作れる」……私はずっとそう思っていて、作る作品に常にそういうメッセージが(無意識に)含まれてしまうのですが、今回はそれに加え「(人を)悪人だと決めつけて見るとどうやっても悪人にしか見えないが、ちょっと角度を変えて見るだけで全く別の見え方に変わったりする」という“人間の先入観”もテーマにし、サスペンス要素を織り交ぜた本を作りました。北川さんも大森さんも日々期待以上の熱いお芝居をしてくださり、毎日感激し、たまに泣いたりもしながら撮影を見ています。

プロデューサー・三方祐人(カンテレ)コメント

「許す、とは」―。撮影までの準備期間中に、一番考えた事かもしれません。この物語では、多くの人が間違え、道に迷い、つまずきます。そんな時、何を考え、どう行動するのか……? 「許す」とは何なのか…? 息を呑むサスペンスフルな展開とともに、「許すこと」についても、大切に、丁寧に紡いでいきます。現場では……日々、北川景子さん、大森南朋さんが極上のお芝居をしてくださっています。この街のどこかに、紘海が、旭が暮らしているのではないか? 悩んで、葛藤して、時には泣き、笑いながら生きているのではないか? と思えるほど……。4月から始まる二つの家族の物語。最後まで見守っていただければ幸いです。

■放送情報
『あなたを奪ったその日から』
カンテレ・フジテレビ系にて、4月スタート 毎週月曜22:00~22:54放送
出演:北川景子、大森南朋ほか
脚本:池田奈津子
演出:松木創
音楽:村松崇継  
企画:水野綾子
プロデューサー:三方祐人
制作:カンテレ、共同テレビ
©︎カンテレ
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