『わたしの宝物』「余計なことしてごめんなさい」のオンパレード 宏樹に戻った“穏やかさ”
「間違ったことをしました。彼女をどうしても救いたかった」と宏樹に話していた冬月の言葉が「俺は余計なことをしました。本当に申し訳ありません」に変わったことと、「私は間違ったことをした。だけど後悔はしない」という美羽の言葉が重なる。そして宏樹は、冬月が栞の存在を知らない様子を目の当たりにし、美羽が真相も栞の本当の父親の存在も隠し通そうとしたのは、何も冬月を庇うためではなく、本当に宏樹と3人で親子関係を築きたかったからだと知り、ようやく気持ちが落ち着いたようだ。冬月が美羽について話していた通り、美羽が全てを一人で背負う覚悟で勝手にやっていたことで、何も一人だけ真相を知らない自分を心の中で周囲が嘲笑うことはおろか、3人で改めて家族になろうとしていた美羽の想いに疑いの余地はなくなったようだ。
それでもその真実を知る前の自分にも、関係にも、気持ちにも戻れない宏樹。そりゃあそうだ。頭で理解することと、心がそれに追いつくのはまた別問題だ。また宏樹には自分が美羽のことを追い込んでしまった自覚もあるのだろう。認めたくないその部分まで認められたからこそ、ようやく彼の気持ちに持ち前の穏やかさが見え始める。「夏野の心をちゃんと取り戻したのはあなたですから」と言う冬月に、「美羽を救ったのはあなたです」と最終的に電話で答えられていた。
離婚に向けて弁護士を通して話し合いを進めた神崎夫婦だが、最後に美羽と栞と3人での面会を希望した宏樹。しかし待ち合わせ場所に現れたのは冬月で、おそらく宏樹から栞と自分の関係について聞いたのだろう。次回がいよいよ最終話だが、善悪や正義だけで割り切れないこの状況に、それぞれがどんな解を見つけるのだろうか。
■放送情報
木曜劇場『わたしの宝物』
フジテレビ系にて、毎週木曜22:00~22:54放送
出演:松本若菜、田中圭、深澤辰哉、さとうほなみ、恒松祐里、多岐川裕美、北村一輝
脚本:市川貴幸
主題歌:野田愛実「明日」(avex trax)
演出:三橋利行(FILM)
プロデュース:三竿玲子
制作・著作:フジテレビ
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