山田杏奈、初挑戦で感じた吹き替え声優の難しさ “尖っていた”高校時代のエピソードも

 公開2週目にして週末興行・動員ランキング1位を獲得し、早くも累計動員約126万人、累計興行収入16億円を突破した『怪盗グルー』シリーズ最新作『怪盗グルーとミニオン超変身』。本作で初登場となった新キャラクターの1人、大悪党を夢見る中学生でグルーに急接近する少女ポピーの吹き替え声優を務めているのが、映画やドラマなどで大活躍中の山田杏奈だ。芸歴13年目にして初の吹き替え声優挑戦となった山田に、「ものすごく難しかった」という本作でのチャレンジを語ってもらった。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

吹き替え初挑戦は「ものすごく難しかった」

ーー山田さんが“吹き替え初挑戦”というのは意外でした。

山田杏奈(以下、山田):オーディションはよく行っているんですけど、全然受からなくて。声ってある程度持って生まれたものというか、変えられないものなので、今回こうやってご縁をいただけて嬉しかったです。

ーーしかも『怪盗グルー』という大人気シリーズです。

山田:子どものときに1作目の『怪盗グルーの月泥棒 3D』をリアルタイムで観ていたくらい、すごく好きなシリーズで。今回参加するにあたってまた観返してみたんですが、大人になってから観ると、またちょっと違う見方ができて面白かったです。

ーー実際に吹き替えに初挑戦してみていかがでしたか?

山田:ものすごく難しかったです。観ていただく方にどう受け止められるかがすごく不安で……。

ーーそうなんですか?

山田:最初に収録したときからもう何がなんだかわからなくて、「これ、どうすればいいんですか……?」という状態で(笑)。本当にイチから教えていただいて、なんとか乗り越えられたのですが、自分でもまだ完成版を観ることができていないので、どうなっているのかわからないんですよね。

ーーそれほど難しい作業だったんですね。

山田:オリジナルの声に合わせるのは慣れてきたらちょっとずつできるようになったんですけど、限られた尺の中で全てのセリフを言い切らなければいけないのが一番難しかったです。しかも、みなさんに伝わるような声のボリュームだったり滑舌で話さなければいけなかったので。普段のお芝居とは全然違うお仕事をしている感覚でした。自分の中ではうまく掴みきれなかったなというのが正直なところです。

ーー今後また吹き替えのお仕事が来た際には今回の経験が活かせそうですね。

山田:それが、長年グルーを演じていらっしゃる(笑福亭)鶴瓶さんが、「最初は楽しいと思ってやっていたけど、だんだん難しくなってくる」とおっしゃっていて。やればやるほどいろいろ考えるようになってくるから、難しさが増していくらしいんですよね。でも、吹き替え声優はまた機会があればぜひやってみたいです。

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