菅田将暉が決死の形相で銃を構える 『Cloud』本予告公開&[Alexandros]の書き下ろし楽曲も

 9月27日より公開される菅田将暉主演の黒沢清監督最新作『Cloud クラウド』のインスパイアソングが[Alexandros]に決定。あわせて本予告が公開された。

 本作は、『スパイの妻』で第77回ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞した黒沢監督による、顔のみえない社会で拡散する憎悪の連鎖から生まれる“集団狂気”を描くサスペンススリラー。

 「ラーテル」というハンドルネームを使い、転売で稼ぐ主人公・吉井良介を菅田が演じるほか、吉井の謎多き恋人・秋子役を古川琴音、吉井に雇われたバイト青年・佐野役を奥平大兼、ネットカフェで生活する男・三宅役を岡山天音、吉井が働く工場の社長・滝本役を荒川良々、吉井を転売業に誘う先輩・村岡役を窪田正孝がそれぞれ演じる。そのほか、赤堀雅秋、吉岡睦雄、三河悠冴、山田真歩、矢柴俊博、森下能幸、千葉哲也、松重豊がキャストに名を連ねた。

 インスパイアソングを担当する[Alexandros]の川上洋平は、年間約200本もの映画を鑑賞するほど映画好きで、かねてより黒沢監督の大ファン。インスパイアソングのオファーを受けて今回のコラボレーションの依頼を即決したという。不気味なギターリフと焦燥感を煽るような重低音で構成された楽曲を作り上げた。

 楽曲を聞いた黒沢は、「[Alexandros]の曲を聞き、凄いスピードで物事が次々と進行する快感と不安とを同時に感じました。もっと先が知りたい、でも知るのが恐い……それはまさに私がこの映画で観客に味わって欲しかった感情そのものです。見事という他ありません。映像だけではどうしても曖昧になってしまう表現を、音楽は時に驚くほど正確に伝えることができるのでしょう」と称賛している。

映画『Cloud』予告編

 公開された予告編は、“転売ヤー”としての日常を送る吉井(菅田将暉)の日常シーンから始まる。「どこかがおかしくないですか」「馬鹿にしやがって」と、ただ自分の利益を求め、手段を選ばない吉井が無自覚にばら撒いた“憎悪”に対する言葉たちがネット社会の闇へ吸収され、気がつけば「こいつ殺す」と、ネット社会で憎悪の標的になっていた。「どんどん、沸き上がってる。同じような人間が。空の雲みたいに」というセリフが差し込まれると舞台は一変。“見えない悪意”が暴走し、実体化した匿名の“狩りゲーム”へ。標的となった吉井に次々と危険が降りかかる。鋭い眼光を向ける窪田正孝、古川琴音、奥平大兼、岡山天音、荒川良々らの不穏な表情のほか、ラストには、決死の形相で銃を構える菅田の姿が映し出される。

黒沢清(監督・脚本)コメント

[Alexandros]の曲を聞き、凄いスピードで物事が次々と進行する快感と不安とを同時に感じました。もっと先が知りたい、でも知るのが恐い……それはまさに私がこの映画で観客に味わって欲しかった感情そのものです。見事という他ありません。映像だけではどうしても曖昧になってしまう表現を、音楽は時に驚くほど正確に伝えることができるのでしょう。

■公開情報
『Cloud クラウド』
9月27日(金)より、TOHO シネマズ日比谷ほか全国ロードショー
監督・脚本:黒沢清
主演:菅田将暉、古川琴音、奥平大兼、岡山天音、荒川良々、窪田正孝、赤堀雅秋、吉岡睦雄、三河悠冴、山田真歩、矢柴俊博、森下能幸、千葉哲也、松重豊
配給:東京テアトル、日活
製作幹事:日活、東京テアトル
©2024「Cloud」製作委員会
公式サイト:cloud-movie.com
公式X(旧Twitter):@cloudmovie2024
公式Instagram:@cloudmovie2024

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