窪田正孝主演で伊与原新『宙わたる教室』映像化 『エール』以来のNHKドラマ出演に

 窪田正孝が主演を務める連続ドラマ『宙わたる教室』が、10月8日よりNHKドラマ10枠で放送されることが決定した。

 本作は、大阪府のとある定時制高校の科学部が、2017年に科学研究の発表会「日本地球惑星科学連合大会・高校生の部」で優秀賞を受賞し、「はやぶさ2」の基礎実験に参加したという実話を基にした伊与原新の同名小説を映像化する人間ドラマ。映画『愛がなんだ』、NHK特集ドラマ『むこう岸』などの澤井香織が脚本を手がける。

 東京・新宿にある定時制高校にはさまざまな事情を抱えた生徒たちが通っていた。負のスパイラルから抜け出せない不良の柳田岳人(21才)、授業についていくことを諦めかけた、フィリピン人の母と日本人の父を持つ越川アンジェラ(43才)、起立性調節障害を抱え、保健室登校を続ける名取佳純(16才)、青年時代、高校に通えず働くしかなかった長嶺省造(76才)。年齢もバックグラウンドもバラバラな彼らの元に、謎めいた理科教師の藤竹叶が赴任してくる。藤竹の導きにより、彼らは教室に「火星のクレーター」を再現する実験で学会発表を目指すが、自身が抱える障害、家庭内の問題、断ち切れない人間関係など様々な困難が立ちはだかる。

 窪田が演じるのは、東新宿高校に赴任した34才の理科教師・藤竹。27才で博士号を取得した藤竹は、発表した科学の研究論文は世界的な学術誌に掲載され、研究者としての将来を有望視されていた。しかし突如として定時制高校の教師になることを決意。教師をキャリアと見なさない同僚たちからは“終わった研究者”と囁かれる。目的は謎に包まれているものの、藤竹は優れた洞察力と実験を駆使し、東新宿高校の生徒や教師に化学変化をもたらしていく。

 なお、窪田のNHKドラマへの出演は、2020年の連続テレビ小説『エール』以来、4年ぶりとなる。

コメント

窪田正孝(主演)

夜の定時制高校を舞台に、様々な事情や悩みを抱えた生徒たちと向き合う理科教師、藤竹を演じます。定時制や科学のこと、正直知らないことばかりで原作を読んでいて驚きの連続でした。科学の面白さ、生徒たちの変化がいかにして宙へと繋がっていくのか、楽しみにしてもらえたらと思います。

伊与原新(原作)

『宙わたる教室』がドラマになると知ったとき、物語の着想を与えてくれた大阪の定時制高校科学部の皆さんの顔がまず浮かびました。このドラマをきっかけに、彼らが続けてきた活動についても多くの方に知っていただけると嬉しいです。窪田正孝さんをはじめ、キャストの皆さんが東新宿高校定時制科学部とそれを取り巻く人々をどう演じてくださるかはもちろん、小説に登場するさまざまな実験や装置の様子がどのように映像化されるのか、私も興味津々です。科学部の部員たちにそれぞれのタイミングで訪れた青春にエールを送りつつ、彼らの実験がいかにして“宇宙をわたる”のか、ぜひ一緒に楽しんでいただければと思います。

■放送情報
ドラマ10『宙わたる教室』
NHK総合にて、10月8日(火)スタート 毎週火曜22:00〜22:45放送
BSP4Kにて、毎週火曜18:15〜1900放送
出演:窪田正孝ほか
原作:伊与原新『宙わたる教室』
脚本:澤井香織
演出:吉川久岳(ランプ)、一色隆司(NHKエンタープライズ)、山下和徳
制作統括:橋立聖史(ランプ)、神林伸太郎(NHKエンタープライズ)、渡辺悟(NHK)
写真提供=NHK

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