『ミッシング』に刻まれた石原さとみの役者としての“覚悟” 希望と絶望の狭間で何を思う?

 そんな沙織里に説得力を持たせているのが、自身も母となった石原さとみ。7年前に「監督の作品に出たい」と𠮷田監督に直談判し、その3年後に与えられたのがこの『ミッシング』の脚本だったという。最初に脚本を読んだときは相当ショックを受けたようだが、芸歴20年を超える石原さとみにとっても、𠮷田恵輔監督の現場は今までに経験したことのないもので、全てが学びだったとインタビューで語ってくれた(※近日公開予定)。『ミッシング』には、そんな石原さとみの役者としての覚悟が刻まれている。

 けっして気軽に観れるような作品ではないが、希望と絶望、人間の善意と悪意の紙一重さを改めて知る上でも、そして今の日本社会を考える上でも、『ミッシング』は重要な一作だ。

■公開情報
『ミッシング』
全国公開中
出演:石原さとみ、青木崇高、森優作、有田麗未、小野花梨、小松和重、細川岳、カトウシンスケ、山本直寛、柳憂怜、美保純、中村倫也
監督・脚本:𠮷田恵輔
音楽:世武裕子
製作:井原多美、菅井敦、小林敏之、高橋雅美、古賀奏一郎
企画:河村光庸
プロデューサー:大瀧亮、長井龍、古賀奏一郎
製作幹事:WOWOW
企画:スターサンズ
制作プロダクション:SS工房
配給:ワーナー・ブラザース映画
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公式サイト:missing-movie.jp

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