反町隆史、『GTO』復活の反響受け異例の取材対応 続編の可能性や松嶋菜々子との共演秘話も

 放送後、さらなる続編の放送や連続ドラマとしての復活を希望する声もたくさん届いているそう。それに対し反町は、「どんな『GTO』を見せるか、その方向性は何種類かあると思うんです。僕がやっていた一番最初の『GTO』を見せるやり方もあれば、もうちょっとライトにするやり方もある。今回脚本を作るにあたって一番最初に話し合ったのは、どの『GTO』をやるかということ。僕個人としては、当時観てくださった方々に対して、裏切りのない形で『GTO』、そして鬼塚英吉をやることをまず一番に考えました。でもその中で、『GTO』を知らない子供たちが初めてこの作品を観たときに、鬼塚を先生として受け入れられるかが大事だと思うようになった。昔みたいにちょっと破天荒で行き過ぎている鬼塚よりも、もう少しライトに描くことによって、『この先生なんか3歩ぐらい先行ってて、本音を言ってくれるから面白い』と思ってもらえると思ったんです。たぶん昔の鬼塚だったら、今の子供たちからすると10歩も20歩も先に行っているような先生だと思うので。なので、そこに合わせようということを話し合いました。それをしたことによって、今の子供たちと、その親御さんの世代にも届いたと思います。ただ、今後もしまた機会をいただけるのであれば、昔の根っこの、元暴走族上がりの鬼塚を見せたいなとは思います」と笑顔で語った。

 長らく音楽活動から離れていた反町だが、今回、BLUE ENCOUNTがリバイバルアレンジした主題歌「POISON」にフィーチャリングとして参加。「今後もし歌番組のオファーがあったら?」という質問が飛ぶと、「いやいやいや……」と笑いながら、「たぶんないと思います」とやんわり否定。一方で、「そのときは考えます」と可能性を残した。

反町隆史

 また、26年前と変わらないビジュアルが話題になったことに話が及び、その秘訣を聞かれた反町が、「それは資生堂を使ってください」と夫婦でCMに出演している資生堂をアピールし、記者の爆笑をさらう一幕も。

 そんな反町が『GTOリバイバル』で最も印象に残ったシーンとして挙げたのは、鬼塚が教員採用面接を受けるラストシーン。教師としてのモットーを聞かれた鬼塚が、「子供たちに明るい未来を。こんな世の中で明日どうなるかなんて誰にもわからないじゃないですか。でも生きていれば必ずいいことがある。どんな小さい夢でもいいから見てほしいんです。未来を諦めてほしくないんです。そのために教師やってますから」と言うシーンだ。反町が「あそこは自分の気持ちの中で鬼塚らしいセリフを入れさせていただきました」と語るセリフだが、もともとは「生涯一教師」というシンプルなセリフだったという。

 「俺が河西さんに『いや、ちょっと待って』って。やっぱり一番最後に、俺は子供たちに夢を持ってほしい、可能性をもっと感じてほしい、と。だから『このセリフちょっとどうかな』って言って」とセリフを変更したエピソードを明かした反町。「やっぱり夢を諦めてほしくないし、夢を持ってほしい。ドラマの中でも『夢なんて持ってもしょうがないじゃん』って言う生徒がいるんですけど、『でも俺は昔、夢あったよ』って。みんながみんなではないとは思うんですけども、やっぱり子供たちには、たくさんの夢と、たくさんの可能性を持ってほしいなっていうのがあって。その僕の気持ちと鬼塚の気持ちはたぶん同じだろうなと思いました。子供たちにはどんな小さい夢でもいいから見てほしいっていうのは、50歳になった鬼塚のセリフじゃないかなと思いました」と最後のセリフに込めた思いを明かした。

 反町曰く、いろんな可能性を持っているのが『GTO』。『GTOリバイバル』の反響に関しても、「自分が想像していた以上なところがあったので、本当にやって良かったなと思います」と振り返る。最後に反町は「今回の『GTOリバイバル』、本当にありがとうございました。今後も愛される『GTO』でありたいなと思います」とメッセージを寄せた。

『GTOリバイバル』反町隆史は何をリバイバルしたのか 時を経ても変わらない名作の核心

伝説の教師が帰ってきた。4月1日に放送された『GTOリバイバル』(カンテレ・フジテレビ系)は、結論から言うと期待を裏切らない仕上…

■配信情報
カンテレ・フジテレビ開局65周年特別ドラマ『GTOリバイバル』
TVer、FODにて配信中
出演:反町隆史、岡崎紗絵、小手伸也、八木莉可子、畑芽育、日向亘、鈴木浩介、池内博之、山崎裕太、窪塚洋介、徳山秀典、小栗旬、藤木直人、松嶋菜々子
原作:藤沢とおる『GTO』(講談社『少年マガジンKC』刊)
脚本:山岡潤平
音楽:福廣秀一朗
主題歌:「POISON」BLUE ENCOUNT × Takashi Sorimachi(ソニー・ミュージックレーベルズ)
プロデューサー:安藤和久、河西秀幸、田端綾子
演出:深川栄洋
制作協力:メディアプルポ
制作著作:カンテレ
©︎カンテレ
公式サイト:https://www.ktv.jp/gto-revival/
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