ジミー・クリフによる反戦歌「ベトナム」の歌唱シーンが 『ボンゴマン 』本編映像公開

 3月22日より新宿シネマカリテほかにて公開される『ボンゴマン ジミー・クリフ デジタルリマスター』の本編映像が公開された。

 本作は、キース・リチャーズ、ジョー・ストラマーなどロック界からも溺愛される反骨精神溢れる絶頂期のジミー・クリフを16ミリフィルムに捉えた音楽ドキュメンタリー。二大政党JLPとPNPによる激しい抗争の最中、1980年に故郷サマートンで開催したフリーライブ、そして南アフリカのソウェト、ドイツのハンブルグと続くツアーにクルーが密着して撮影された。

 レゲエ・ミュージックは、カリブ海の小さな島ジャマイカで誕生。70年代にレゲエの独特の“リズム”がロック界に大きな衝撃を与え、クラプトンやストーンズ等様々なミュージシャンに多大な影響を与えた。そして、英国のパンク・ムーブメントともrebel music(反逆の音楽)レゲエは激しく共鳴し合い、鬱屈した当時の若者たちをたちまち虜にした。

映画『ボンゴマンジミー・クリフデジタルリマスター』本編映像

 公開された本編映像は、ジミー・クリフが1969年に発表した反戦歌「ベトナム」を、1980年に行われたドイツでのコンサートで歌唱するシーンを捉えたもの。ベトナム戦争の悲劇を歌ったこの曲は、ボブ・ディランが「今までに聴いたいたことのない、最高の反戦歌」だと絶賛したと言われる楽曲。2012年にはポール・サイモンのライブにジミー・クリフがゲスト出演し、2人で「ベトナム」を歌っている。ベトナム戦争に行っている友人から「任務が終わり、もうすぐ帰るからみんなに知らせてくれ」という手紙がベトナムから届くが、翌日、彼の母親のところに電報で「あなたの息子は亡くなりました」という知らせがベトナムから届くという歌詞のこの曲。映像では、ジミー・クリフがベトナム以外の国も挙げて「誰か戦争を止めてくれ! アフガニスタンで、イランで、南アフリカで!」と歌いあげる様子が映し出されている。

■公開情報
『ボンゴマン ジミー・クリフ デジタルリマスター』
3月22日(金)より、新宿シネマカリテほか全国ロードショー
出演:ジミー・クリフ、ナディーン・サザーランド、ムタバルーカ、バーバラ・ジョーンズ、ミリアム・マケバ、ボブ・マーリー
監督:ステファン・ポール
編集:ヒルデガルト・シュレーダー
撮影監督:マイク・コンデ、ウド・ヒッツラー、ハインツ・レクサー、ヘリベルト・シュースター
提供:ニューセレクト
配給:アルバトロス・フィルム
1981年/ジャマイカ・ドイツ合作/英語/93分/原題:Bong Man
©2022 Stefan Paul All Rights Reserved
公式サイト:https://jimmy-cliff-movie.com/

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