錦戸亮が5年ぶりにフジドラマに帰還! 『Re:リベンジ』でも期待の“人間味”のある演技

 しかし、このような役を演じてもただの“仕事ができるカッコいい男”とならないのが錦戸の演技の醍醐味である。終盤では家族が惨殺され、自分だけが生き残った「武蔵野一家殺人事件」を追うこととなった真野。知らなかった事実が次々と明るみになるにつれて、真野の心は揺れ動き、最後には、自分の行動次第で真犯人を殺せるところまで追い詰める。自分の気持ちもうまく整理できないまま、震え、叫ぶ真野の姿はクールとは言えない。そんな奥底に秘めていた人間らしさを、ここぞという時に表現できるのが俳優・錦戸の素晴らしさなのである。

 『Re:リベンジ』で赤楚が演じる海斗は、医師ではないにもかかわらず、理事長の息子という立場から巨大病院の権力争いに立ち向かおうとする。病院内で権力争いを繰り広げる医師の郁弥たちにとって海斗は、うまく使えば有利になる駒となるが、まず排除しておきたい存在でもある。だがそれは、海斗が誰とどのような関係性になるかが物語の展開に大きく影響を与えるということでもある。海斗と郁弥は立場上、敵対関係にあるように思えるが、郁弥には、明かしていない“真の目的”もある。それによって海斗と郁弥がバディのようになる、ということも考えられる。どうなるかはまだわからないが、錦戸のミステリアスなのに人間味のあるその演技で、周囲をどんどん翻弄していってほしいと期待している。

■放送情報
木曜劇場『Re:リベンジ-欲望の果てに-』
フジテレビ系にて、4月11日(木)スタート 毎週木曜22:00〜22:54放送
※初回15分拡大
出演:赤楚衛二、錦戸亮
企画:藤野良太
脚本:伊東忍、中村允俊、奥村徹也
プロデュース:足立遼太朗
演出:金井紘
制作協力:storyboard
制作著作:フジテレビ
©フジテレビ

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