津田健次郎が佐々木蔵之介を震え上がらせる 『映画 マイホームヒーロー』場面写真公開

 3月8日に公開される『映画 マイホームヒーロー』の場面写真が公開された。

 本作は、2017年より『週刊ヤングマガジン』で連載がスタートし、累計発行部数370万部を突破、今年4月にはテレビアニメ化、10月にはMBS/TBSドラマイズム枠で実写ドラマ化もされた、山川直輝による人気漫画『マイホームヒーロー』を実写映画化したファミリーサスペンス。

 監督を務めるのは、『ドラゴン桜』(TBS系)、『グランメゾン東京』(TBS系)、『ユニコーンに乗って』(TBS系)など数々のドラマに演出として参加した青山貴洋。本作が劇場長編映画デビューとなる。

 愛する家族とただ平穏に暮らしていくことだけが生きがいだった、ごく普通のお父さん・鳥栖哲雄(佐々木蔵之介)は、ある日、娘の彼氏を殺して殺人犯になってしまう。そして、一線を越えてしまった哲雄を待ち受けるのは、冷徹で残忍な“闇社会の半グレ組織”だった。娘を守るために殺人犯になった父。夫の秘密を守り、支える妻。そして何も知らない娘。推理小説オタクの“ただのお父さん”だった哲雄は、家族を守るために、命を懸けた“絶対に負けられない闘い”に挑む。

 12月19日に最終回を迎えたドラマシリーズでは、どこにでもいる普通の父親が娘に危害を加えようとした彼氏を殺してしまう衝撃の幕開けから、殺した彼氏が所属する半グレ犯罪組織に狙われながらも家族を守るための“命がけの騙し合い”が繰り広げられた。

 公開された場面写真では、哲雄(佐々木蔵之介)と愛娘の鳥栖零花(齋藤飛鳥)の家族団らんのシーンや、哲雄を追い詰める間野会のトップであり狂気のラスボス・志野(津田健次郎)ににじり寄られ震え上がる哲雄の姿に加え、刑事となった零花とかつて哲雄の罠に落ち、すべての罪を着せられて逃亡生活をおくっていた恭一(高橋恭平)が7年ぶりに再会し、神妙な面持ちで話し込む様子、さらにそのキュートな出で立ちとは裏腹に、哲雄の秘密を知るミステリアスな存在である大沢(宮世琉弥)と哲雄の密会のシーンが切り取られている。

 プロデューサーの松本桂子は、志野役を演じる津田健次郎の起用理由について「新しい世界観、面白い世界観を思いっきりやってくださる方ということでオファーさせていただき、津田さんにも熱い思いで『やりたい」と言っていただきました。初めてお会いした時に、『とにかくリミットをかけず、思いっきり演じる津田さんを見たい』という話を監督と共にさせていただきました。『この悪役を自由に演じたらどうなるんだろう』と思っていたのですが、撮影序盤から色々とアイディアをご提案してくださり、想像する以上に面白みのある役柄に仕上げてくださりました。また、撮影に入る前には、参考になる洋画を沢山見て研究され、現場では常にモニターチェックをされている津田さんを見て、キャラクターへの探求心や想像の自由さには驚かされました!」と語った。

 さらに、そのキュートな出で立ちとは裏腹に異様な存在感を放つ大沢役の宮世琉弥の印象について、「可愛さと怖さ、狂気みたいなところがすごくあるなと思っていました。以前私が仕事をした時、宮世さんは18歳ぐらいだったのですが、当時から大人びている表情をする瞬間があり、その見た目とのギャップが面白いなと思いました。今回は衣装も真っ白で、いい意味の違和感が出ていると思います。(予告にもある)「バーン!」というセリフのシーン、あそこは大沢の無邪気さが狂気に代わる瞬間ですが、見事に我々の期待に応えてくれました。後半戦は、どんどんスイッチが入ってき、大沢の持つ異様さを存分に演じ切ってくれたなと思います」と太鼓判を押す。

 ドラマでも、吉田栄作演じる麻取義辰をはじめとした個性的なキャラクターに散々追い詰められてきた哲雄だったが、映画ではさらなる最大のピンチを迎えることとなる。新たなキャラクター陣に佐々木は「津田さんや宮世さんをはじめとした新キャラクターの皆さんはそれぞれがとても強い個性で演じてくださっているので、助かったと言いますか、そのお芝居を受ける身としてはとても楽しかったです。ドラマで(吉田)栄作さんがとても奇妙でネチネチと面白いキャラクターで追い詰めてきたので、なんとか山に埋めたんですけど(笑)。今回、津田さんがまたとても濃いキャラクターで来てくださったので、戦いがいがありましたし、絡まれがいがありました。宮世くんもあの明るいキャラクターなんですが、強く僕に迫ってくれたので楽しかったですね」とコメント。一方齋藤も「皆さんあんなに得体の知れないお芝居をされているとは思わなくて、観てビックリしました。こんな気味の悪い人達がいっぱい出ていたんだと改めて思いました(笑)」とクセの凄さに改めて驚いていたことを明かした。

 映画で描かれるのはドラマ最終回から7年後という設定について、佐々木は「ドラマで10話まで自分で体感した上で、映画の撮影には長い期間が空くことがなく臨めたこともあり、ドラマで体感した鳥栖哲雄を失うことなく役に入れました。ただ、その7年という期間を彼がどのように過ごしたのかはしっかりと考えました。特に、娘が警察官になったということ。これは大きなことで、新しい関係性でしたがドラマをずっとやってきたからこそ映画にはすんなり望むことができました」と語る。齋藤も「7年経ったという事を受け止めて演じることが出来ましたね。零花ちゃんは警察官になって大きく環境も変わっていますけど、ずっと一貫しているものがあるので、そんなに難しく考える事なくスッと入れた気がします」と語った。

■公開情報
『映画 マイホームヒーロー』
3月8日(金)全国公開
出演:佐々木蔵之介、齋藤飛鳥、高橋恭平(なにわ男子)、宮世琉弥、板倉俊之(インパルス)、大東駿介、淵上泰史、西垣匠、金子隼也、立川談春、神野三鈴、音尾琢真、津田健次郎、木村多江
原作・漫画:山川直輝・朝基まさし『マイホームヒーロー』(講談社「ヤングマガジン」連載)
監督:青山貴洋
脚本:船橋勧
音楽:堤博明
主題歌:Eve「インソムニア」(TOY’S FACTORY)
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2024 映画「マイホームヒーロー」製作委員会

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