『ジャンプ、ダーリン』90秒予告公開 奥浜レイラ、ISOら著名人からの応援コメントも

 2024年1月19日より公開されるカナダ映画『ジャンプ、ダーリン』の90秒予告と著名人からの応援コメントが到着した。

 本作は、海外のLGBTQ+映画祭で多数受賞、ノミネートを果たした、カナダのヒューマンドラマ。カナダの片田舎で暮らす祖母、そして久しぶりに祖母に会いに来た孫の関係を描く。

 人気コメディドラマ『メアリー・タイラー・ムーア・ショー』への出演で知られ、エミー賞の常連俳優だったオスカー女優クロリス・リーチマンが、生前に“老い”を等身大の姿で表現した本作。主演を務めたのは、初の長編映画出演作ながら本作で多数の賞を受賞したトーマス・デュプレシ。そのほか、リンダ・キャッシュ、ジェイン・イーストウッド、『ル・ポールのドラァグレース』のカナダ版『Canada's Drag Race(原題)』に出演したドラァグクイーンのタイノミ・バンクスら、カナダを中心に活躍する俳優たちが脇を固めた。

 監督を務めたのは、これまでに『Chest of Doors(原題)』など数々の短編映画を制作し、これが初の長編映画となったフィル・コンネル。本作は、監督自身の祖母との「エンド・オブ・ライフケア」についての会話、自身が表現者として生きる選択をした経験をもとに、ドラァグというクィアカルチャーのなかで描かれた物語。ロサンゼルス・ゲイ・レズビアン映画祭では、リーチマンが審査員大賞を受賞した。

 俳優から転身し、ドラァグクイーンの世界へ足を踏み入れたラッセル(トーマス・デュプレシ)。大切なショーの直前、長年付き合っていたボーイフレンドに「俳優業に戻ってほしい」と伝えられ、ラッセルは舞台から逃げ出し、同棲していた家を飛び出したのだった。無一文、帰る家もない彼は、祖母のマーガレット(クロリス・リーチマン)のもとに身を寄せる。再会を喜びながらも、彼は久しぶりに会った祖母の様子がどこか違うことに気づいていく。その一方で、マーガレットは自分の衰えを自覚しつつも、娘・エネ(リンダ・キャッシュ)から勧められる地元の老人ホームへの入居を拒み続けていた。ラッセルは祖母のためにも、しばらく生活を共にすることに。一緒に過ごす時間のなかで、2人が辿り着いた道とは。

映画『ジャンプ、ダーリン』90秒予告

 公開された90秒予告では、ドラァグクイーンの世界へ足を踏み入れたラッセルと祖母のマーガレットの共同生活の一部が映し出されている。

 あわせて、ドラァグクイーンのドリアン・ロロブリジーダや、ライターのISO、映画・音楽パーソナリティの奥浜レイラからの応援コメント、そして、コンネル監督と主演を務めたデュプレシからのコメントが到着。コンネル監督は、本作について「『ジャンプ、ダーリン』は、世代を超えた愛とインスピレーション―自分の愛する人の静かなる知恵が、道を 見つける助けとなる―ことを描いています」と語り、続けて「この作品が日本で公開されることに興奮が収まりません」と想いを寄せた。

コメント

ドリアン・ロロブリジーダ(ドラァグクイーン)

私は“老婆”を扱った映画が大好きです。洋の東西を問わず沢山の作品を鑑賞してきました。肌に刻まれた皺の一つ一つに、白髪の一本一本に、えも言われぬ憧れのような感情を抱きます。若い頃から抱いていたその憧憬は、“女性”というものをエクストリームに表現する、ドラァグクイーンという今の生業にも通じているんだと思います。年老いた祖母と若いドラァグクイーンの孫が描く心の交差は、どんな軌跡を描くのか。

ISO(ライター)

クロリス・リーチマンの気高く優雅なスワン・ソング。逃れてきた孫と、逃れたい祖母の聖域のような関係に心がゆれる。登場人物の誰一人として主人公がゲイであることを好奇の目で見ないこの映画のような世界が、国を超えて広がることを切に願う。新星トーマス・デュプレシの大胆不敵なドラァグ・パフォーマンスも見所です。

奥浜レイラ(映画・音楽パーソナリティ)

暗いバーのフロアも祖母の家も、その人がその人のままでいられる開かれたシェルターとして心ある人間が形作っていったのだという、場所に宿る息吹を感じて目頭が熱くなる。 主人公を生かす音楽もリアルで、いきいきとしたパフォーマンスから目が離せなかった。人生を自分自身で選びとる姿はこんなにも力強い。

フィル・コンネル(監督)

『ジャンプ、ダーリン』は、世代を超えた愛とインスピレーション―自分の愛する人の静かなる知恵が、道を見つける助けとなる―ことを描いています。この作品が日本で公開されることに興奮が収まりません。この小さな、クィアなカナダのラブストーリーを、日本の観客のみなさんへと届けてくれるライツキューブにとても感謝しています。どうぞお楽しみください!

トーマス・デュプレシ(ラッセル役)

ラッセルのような複雑なキャラクターに命を吹き込み、ドラァグの芸術性に没頭するチャンスは、私が俳優としてずっと求めていた挑戦でした。日本の観客の皆さん、特にLGBTQ+のコミュニティーの皆さんに、私たちがこの作品を作ったときと同じように、この作品を見て楽しんでいただけたらと思います。夢を追い求め、愛する人を大切にするきっかけとなる映画になっていたらと思います。

■公開情報
『ジャンプ、ダーリン』
2024年1月19日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
出演:トーマス・デュプレシ、クロリス・リーチマン、リンダ・キャッシュ、ジェイン・イーストウッド、タイノミ・バンクス
監督・脚本:フィル・コンネル
配給:ライツキューブ
2020年/カナダ/カラー/シネスコ/5.1ch/90分/英語/原題:Jump, Darling/字幕制作:TOKYO CALLING
2020 © Big Island Productions (2645850 Ontario Inc.) ALL RIGHTS RESERVED
公式サイト:https://jumpdarling-film.com/
公式X(旧Twitter):https://twitter.com/jump_darling

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