故クロリス・リーチマンも出演 カナダ映画『ジャンプ、ダーリン』2024年1月19日公開へ

 2021年に亡くなったオスカー女優クロリス・リーチマンが出演したカナダ映画『ジャンプ、ダーリン』が、2024年1月19日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国順次公開されることが決定した。

 本作は、海外のLGBTQ+映画祭で多数受賞、ノミネートを果たした、カナダのヒューマンドラマ。カナダの片田舎で暮らす祖母、そして久しぶりに祖母に会いに来た孫の関係を描く。

 人気コメディドラマ『メアリー・タイラー・ムーア・ショー』への出演で知られ、エミー賞の常連俳優だったオスカー女優リーチマンが、生前に“老い”を等身大の姿で表現した本作。主演を務めたのは、初の長編映画出演作ながら本作で多数の賞を受賞したトーマス・デュプレシ。そのほか、リンダ・キャッシュ、ジェイン・イーストウッド、『ル・ポールのドラァグレース』のカナダ版『Canada's Drag Race(原題)』に出演したドラァグクイーンのタイノミ・バンクスら、カナダを中心に活躍する俳優たちが脇を固めた。

 監督を務めたのは、これまでに『Chest of Doors(原題)』など数々の短編映画を制作し、これが初の長編映画となったフィル・コンネル。本作は、監督自身の祖母との「エンド・オブ・ライフケア」についての会話、自身が表現者として生きる選択をした経験をもとに、ドラァグというクィアカルチャーのなかで描かれた物語。ロサンゼルス・ゲイ・レズビアン映画祭では、リーチマンが審査員大賞を受賞した。

 俳優から転身し、ドラァグクイーンの世界へ足を踏み入れたラッセル(トーマス・デュプレシ)。大切なショーの直前、長年付き合っていたボーイフレンドに「俳優業に戻ってほしい」と伝えられ、ラッセルは舞台から逃げ出し、同棲していた家を飛び出したのだった。無一文、帰る家もない彼は、祖母のマーガレット(クロリス・リーチマン)のもとに身を寄せる。再会を喜びながらも、彼は久しぶりに会った祖母の様子がどこか違うことに気づいていく。その一方で、マーガレットは自分の衰えを自覚しつつも、娘・エネ(リンダ・キャッシュ)から勧められる地元の老人ホームへの入居を拒み続けていた。ラッセルは祖母のためにも、しばらく生活を共にすることに。一緒に過ごす時間のなかで、2人が辿り着いた道とは。

【公式予告編】『ジャンプ、ダーリン』2024年1月19日(金)より全国順次公開

 あわせて公開された予告編では、祖母のマーガレットとの再会や、ドラァグクイーンの世界へ足を踏み入れるラッセルの姿が映し出されている。

『ジャンプ、ダーリン』クロリス・リーチマン コメント動画

 さらに、リーチマンが生前に本作への出演や作品について語ったコメント映像も公開された。

クロリス・リーチマン コメント

こんにちはクロリス・リーチマンです。出演できてとても嬉しい、この映画『ジャンプ、ダーリン』に。耳慣れないけど素晴らしいタイトルよね。少し前に見たのだけれど、とても気に入ったわ。テーマはわからないけど、運命の主導権を自分で握ろうとする話よ。ドラァグクイーンの話、プリンスエドワード群での。おもしろそうね。もう一回見ようかしら。ダイナ!(娘の名前)トーマス、あなたは完璧よ。フィル、素晴らしい監督よ。多くの監督と仕事をしてきたとされる私が言ってるのよ。タイノミ・バンクス。ドラァグ・レースでの結果は不公平ね。おかしいわ! それでは 素敵な夜を。安全運転でね。イケてる夜を過ごして。さようなら!

■公開情報
『ジャンプ、ダーリン』
2024年1月19日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
出演:トーマス・デュプレシ、クロリス・リーチマン、リンダ・キャッシュ、ジェイン・イーストウッド、タイノミ・バンクス
監督・脚本:フィル・コンネル
配給:ライツキューブ
2020年/カナダ/カラー/シネスコ/5.1ch/90分/英語/原題:Jump, Darling/字幕制作:TOKYO CALLING
2020 © Big Island Productions (2645850 Ontario Inc.) ALL RIGHTS RESERVED
公式サイト:https://jumpdarling-film.com/
公式X(旧Twitter):https://twitter.com/jump_darling

関連記事