『相棒 season22』第6話に元宝塚歌劇団トップ娘役・潤花出演へ 退団後初の映像作品出演

 水谷豊が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『相棒 season22』の第6話に潤花が出演することが決定した。

 2000年にスペシャルドラマとして誕生して以来、20年以上にわたって続いてきた『相棒』シリーズ。前作『相棒season21』では、杉下右京(水谷豊)の初代相棒・亀山薫(寺脇康文)が“5代目”として帰還し、『season22』でも引き続き2人が事件解決に向け奔走する。

 元宝塚歌劇団・トップ娘役の潤花が演じるのは、事件の鍵を握るゲストヒロイン役。潤花にとって2023年6月の退団後、本作が初の映像作品となる。

 潤花演じる蔵本里紗は、老舗デパート創業一族の令嬢。里紗は5歳のとき、誘拐被害に遭遇し、幸いすぐに救出されたものの、睡眠薬で眠らされ連れ去られたという手口から、“眠り姫誘拐事件”として世間を騒がせた過去があった。そんな事件のトラウマから外出を恐れて自宅に引きこもりがちになった里紗は、まさに“深窓の令嬢”として美しく成長。

 ところが、その里紗が自身の婚約お披露目パーティーを前に会場からこつ然と姿を消す事態が発生。さらに、彼女の失踪とほぼ同時に「警視庁特命係・杉下右京殿 眠り姫事件の犯人は殺された。至急真相を解明されたし」と、まるで右京への挑戦状のような情報提供が警視庁に届く。

 17年前の眠り姫誘拐事件の犯人は投身自殺で幕引きとなったはずだが、殺されていた可能性が浮上。右京が薫とともに捜査を開始すると、彼女が会場から抜け出すのを手伝ったのが、自称名探偵・マーロウ矢木(高橋克実)であることが判明する。

 潤花は、『相棒』からのオファーに「夢かと思うほどうれしかったです。現場に入ってからも、テレビを見ているかのような信じられない気持ちでいっぱいでした」と喜びを告白。カメラの前での演技を体験し、「現場でみなさんと作り上げる世界に身を委ねるのも心地いいんだなということを、初めて知りました。映像を作っていく過程はとても楽しかったです」と撮影に刺激を受けたことを明かした。

 また、演技に打ち込むことができたのは水谷、寺脇らの温かな現場づくりのおかげだと話し、「いろいろ質問してくださったり、何気ない会話をしてくださったりして私の緊張をほぐしてくださいました。寺脇さんのダジャレに水谷さんがツッコミを入れて、そこに高橋克実さんも加わって、カメラが回る寸前まで笑わせてくださり、こらえるのが大変でしたね。そうやってコミュニケーションの場を作ってくださったからこそ、お芝居にグッと入り込むことができました」と感謝の言葉を述べた。

 演じた里紗役については「単なる“お姫様”や“お嬢様”ではありません。幼い頃に体験した苦しさ、つらさを抱えながら生きてきた彼女は、弱さの中にも強さを持つ女性だと感じています」と分析した。

潤花 コメント

オファーを受けたときの心境

長年、みなさんに愛され続けてきた国民的ドラマ『相棒』からオファーをいただいたときは、夢かと思うほどうれしかったです。現場に入ってからも、テレビを見ているかのような信じられない気持ちでいっぱいでした。私は今回が初めての映像作品なのですが、『相棒』という素晴らしい作品で映像のお仕事がスタートできるという喜びもありました。 

脚本を読んだ感想

最初は役柄を意識せず、客観的に読みましたが、さすが『相棒』。ストーリー展開の巧みさに何度もだまされました。そんなミステリー要素はもちろんですが、『相棒』って、“正義”を貫く右京さんの言葉や根底に流れる人間ドラマに心をつかまれますよね。その醍醐味が、『名探偵と眠り姫』にも盛り込まれているなと感じました。

自身の役柄・蔵本里紗の印象

里紗は5歳のときに遭遇した誘拐事件から“眠り姫”とよばれていますが、単なる“お姫様”や“お嬢様”ではありません。幼い頃に体験した苦しさ、つらさを抱えながら生きてきた彼女は、弱さの中にも強さを持つ女性だと感じています。

撮影現場の雰囲気

こんなにも現場が温かく笑いにあふれているとは想像していませんでした。出演者とスタッフのみなさんがひとつのチームとなっていて、ゲストの私も初日から仲間にしてくださいました。
水谷さんと寺脇さんは、大きな愛情でみんなを包んでくださる方。そんなお2人だからこそ、現場のスタッフさんはもちろん、ファンの方々から愛され続けるんだなと実感しました。初めての映像の現場で温かい空気に包まれながらお芝居ができて、とても幸せでした。

キャストと話したこと

カメラが回るとスッと役柄の“蔵本里紗”になれるので本番での緊張はありませんでしたが、撮影の合間はドキドキしていたので、みなさんいろいろ質問してくださったり、何気ない会話をしてくださったりして、私の緊張をほぐしてくださいました。寺脇さんのダジャレに水谷さんがツッコミを入れて、そこに高橋克実さんも加わって、カメラが回る寸前まで笑わせてくださり、こらえるのが大変でしたね。そうやってコミュニケーションの場を作ってくださったからこそ、よりお芝居にグッと入り込むことができました。

舞台と映像の違いを感じたこと

舞台は1カ月以上お稽古を重ねて本番を迎えることが多いのですが、映像作品は脚本の内容を自分の中に入れて現場に行き、そこで初めて相手の方とセリフを交わして、何回かリハーサルをしたらすぐ本番。その違いはとても感じました。カメラの前で演じるのは初めてで初日は戸惑いましたが、現場でみなさんと作り上げる世界に身を委ねるのも心地いいんだなということを今回、初めて知りました。映像を作っていく過程は、とても楽しかったです。

視聴者へのメッセージ

最後の右京さんの言葉は、里紗にとっても自分自身にとっても胸にグッときました。みなさんにも届いてほしい言葉が詰まってるので、そこがいちばんのみどころです。
今回初めての映像作品で、精一杯演じました。私自身も放送を見るのを楽しみにしています。

■放送情報
『相棒 season22』
テレビ朝日系にて、毎週水曜21:00~21:54放送
出演:水谷豊、寺脇康文、森口瑤子、鈴木砂羽、川原和久、山中崇史、篠原ゆき子、山西惇、田中隆三、神保悟志、小野了、片桐竜次、杉本哲太、仲間由紀恵、石坂浩二ほか
エグゼクティブプロデューサー:桑田潔(テレビ朝日)
プロデューサー:髙野渉(テレビ朝日)、古草昌実(テレビ朝日)、西平敦郎(東映)、土田真通(東映)
脚本:輿水泰弘ほか
監督:橋本一ほか
音楽:池頼広
制作:テレビ朝日/東映
©︎テレビ朝日
公式Instagram:@aibou_official
公式X(旧Twitter):@AibouNow

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