『呪術廻戦』内田雄馬×子安武、“親子”スペシャル対談 「本当の息子のように感じて(笑)」
TVアニメ『呪術廻戦』第40話(第2期16話)「霹靂」の放送を記念して、伏黒恵役の内田雄、伏黒甚爾役の子安武人によるインタビューコメントが公開された。
『週刊少年ジャンプ』(集英社刊)にて連載中、シリーズ累計発行部数8000万部を突破している芥見下々の人気コミック『呪術廻戦』。初の映画化となる『劇場版 呪術廻戦 0』は、全世界興行収入265億円を記録した。そして現在、TVアニメ第2期が放送中だ。
第40話では、圧倒的な強さで迫る伏黒甚爾に、伏黒恵が追い詰められ、激しい闘いが展開した。
内田、子安は収録時のエピソードや、それぞれが演じるキャラクターの魅力について次のようにそれぞれ語る。
「懐玉・玉折」に続き再び甚爾を演じられることになった子安は、「原作を読んでいるので甚爾が「渋谷事変」にも登場するとわかってはいたのですが、「待っていました!」という気持ちでした」と収録に臨んだ際の心境を振り返った。
「懐玉・玉折」と比較して、演じる際に変化した部分や意識したところについて聞かれると、子安は「他のキャラクターにとっては年数が経っていますが、甚爾は『懐玉・玉折』の頃のまま姿を現したので、変化をつけようとは思いませんでした。ただ、孫から姿が変化して甚爾になるので、僕の声だって気づいてもらえなかったら怖いなと思っていたのですが、放送時にSNSなどでファンの方たちが『甚爾が来た!』と盛り上がってくれていたので、特徴のある声で良かったなと思いました(笑)」とコメント。
続けて内田も「僕も思いましたよ。『来たー!』って(笑)」と内田も楽しみながら収録に臨んでいたことを明かした。この内田のコメントに対し子安は「息子にもそう言っていいただけてありがたいです。36年間声優としてやってきて良かった!」と語った。
息子・恵と甚爾との激しい闘いが描かれる第40話の印象について子安が「五条との戦いの時と同じで、実際は恵は甚爾を父親だと認識していないんですよね。「なんだこいつ」と思われているという(笑)」と明かすと、内田も「そうなんですよね。やたらと強い、ヤバいやつが突然現れたぞって(笑)」と返答。さらに、子安は「映像もすごかったですね。原作をさらに味付けしていた」、内田は「描写の膨らませ方がすごかったですよね!」と原作と比較しながら第40話の印象について語った。
芝居について2人で話したことはあるのかという質問では、子安は「演技についてはないのですが、別の現場で雄馬くんと一緒になった時に『今度よろしくね! 楽しみなんだ!』と話しました。とはいっても、恵と甚爾が会話するシーンなんて少ししかないんですけどね。でも、本当に楽しみだったんです。コロナ禍で分散収録が多かったので、たった数言の会話でも、同じ空間で同じ時間を共有しながら演じるとやはり違う。肩を並べてセリフを掛け合えることがどれだけ嬉しいことか、改めて感じました」と収録を楽しみにしていたことを明かした。
内田は、「誰かと掛け合うと、自分が作品に入っている感覚がより深まると思います。つねに役の思いを考え、その役として呼吸をするようにしていますが、一緒に録って緊張感を共有すると、より感覚が研ぎ澄まされるというか。一緒にいないと生まれないものは、絶対にあるんですよね。今回は、本当に子安さんと一緒に録れて良かったです。恵は甚爾を父親だと認識してはいませんが、役ではなく内田雄馬としては“親子”としての意識があって、なんだか安心感を覚える現場でした」と収録を振り返った。
さらに、子安は「僕もあれ以来ずっと、雄馬くんのことを本当の息子のように感じてしまって(笑)。実際の息子とも年齢が変わらないので、自然と父親の感覚になり、あの最後のセリフに繋がりました。その感覚を共有できたことは嬉しいですね」と付け足した。
自身が演じるキャラクターの魅力について聞かれると、子安は「僕は原作を読んだ時から、甚爾に一目惚れしました。人間的にダメだけど強いって、すごくかっこいいですよね。見た目もすごくかっこいいですし、生き方にも少し憧れる部分があります。何のしがらみもなく、自分を解放して、好きなことをして生きるってどんなに楽しいんだろう。実際にはこんな生き方はできないので、だからこそ声優として演じることができて嬉しいです。こんな幸せなことはないですよ」とコメント。
内田は「そんな甚爾と比べると、恵ってしがらみだらけですよね。表面的に見ればクールですし、言葉を大きく発することもしない。しかし、内ではすごく人のことを見て、考えている。そして色んなことを考えた結果、自分を犠牲にする選択までしてしまう人。その“表に見せない部分”を演技にどう乗せられるか毎回悩むところではあるのですが、彼の魅力はそこにあると思っています」と語った。
最後に後半戦に向けて子安は「まだまだ過酷な話が続いていきます。これからは視聴者として、うちの息子がどれだけ頑張っているのか、草場の影から見守っていきたいなと思います(笑)」内田は「本当にしんどいシーンの多い『渋谷事変』。しかし、ここからがよりハードな戦いになっていきます。登場人物みんなが必死で生きているので、覚悟して最後まで見届けてください」と視聴者へメッセージを寄せた。
■放送情報
TVアニメ『呪術廻戦』第2期
MBS/TBS系にて、毎週木曜23:56~放送
キャスト:榎木淳弥、内田雄馬、瀬戸麻沙美、中村悠一、島﨑信長、櫻井孝宏、諏訪部順一、三瓶由布子
原作:『呪術廻戦』芥見下々(集英社『週刊少年ジャンプ』連載)
監督:御所園翔太
シリーズ構成・脚本:瀬古浩司
キャラクターデザイン:平松禎史、小磯沙矢香
副監督:愛敬亮太
美術監督:東潤一
色彩設計:松島英子
CGIプロデューサー:淡輪雄介
3DCGディレクター:石川大輔(モンスターズエッグ)
撮影監督:伊藤哲平
編集:柳圭介
音楽:照井順政
音響監督:えびなやすのり
音響制作:dugout
制作:MAPPA
「渋谷事変」オープニングテーマ:King Gnu「SPECIALZ」(Sony Music Labels)
「渋谷事変」エンディングテーマ:羊文学「more than words」(F.C.L.S./Sony Music Labels)
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
公式サイト:https://jujutsukaisen.jp