韓国と北朝鮮の兵士が宝くじを巡り同盟関係に? 『宝くじの不時着』予告編&場面写真公開

 12月29日に公開される映画『宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました』の日本版予告編と場面写真が公開された。

 本作は、北朝鮮に不時着した宝くじをめぐるシチュエーションコメディ。韓国で封切り5日目に興収No.1を記録。その勢いがベトナムにも伝わり、韓国映画の歴代興収ベストワンを記録した。

 韓国軍の兵士が手にした1等賞金6億円の宝くじが、韓国から軍事境界線を越えて北朝鮮兵士のもとに。『愛の不時』ならぬ、“宝くじの不時着”が発生。愛と平和は置き去りに、一攫千金を狙った、共同給水区域=“JSA”で前代未聞の南北“宝くじ”会談が始まる。果たして最後に6億円を手にして笑うのは南か北か。

映画『宝くじの不時着』予告編

 公開された日本版予告編では、軽快なジャズナンバーやクラシック楽曲にのせて、1等6億円の当たりくじをめぐる狂騒曲の行方が映し出される。北緯38度線付近の軍事境界線を挟んだ地域には、両国軍人が駐留し、緊張感が漂っていた。ある日ソウルの居酒屋で捨てられた一枚の宝くじが、ひょんなことから韓国軍監視所に流れ着き、韓国軍人・チョヌ(コ・ギョンピョ)が偶然手に入れる。宿舎に戻ったチョヌが、テレビでくじの当選番号をチェックしていると、1等6億円に当選していることが判明。その場で倒れたチョヌが、翌日には有頂天となり歓喜していると、風のいたずらによって当選くじが軍事境界線を越えて、北朝鮮に不時着してしまう。

 流れ着いたくじを拾ったのは、北朝鮮上級兵士・ヨンホ(イ・イギョン)。宝くじの存在をネットサーフィンで調べ上げ、1等6億円のくじだと知ったヨンホは、真夜中の非武装地帯の草原に出向き、くじを探していたチョヌを発見。現保有者であるヨンホが、くじの所有権を主張して、チョヌに宣戦布告を行う。くじの所有権を巡る交渉は、2人の上官や同僚を巻き込んで、3対3のチーム戦に発展してしまい、やがて非武装地帯の森の奥にある共同給水区域(JSA)に集まることに。決闘に臨むかのようにテーブルを挟んで対峙すると、「北の奴がどうやって換金する」という問題が発覚するなど、話はこじれていく。しかし両者は当選金を山分けする事で合意を果たし、一時的な同盟関係を結ぶこととなる。

 金欲におぼれている両者は、裏切り行為が起きないように、チョヌが北の新兵、ヨンホが南の新兵に成りすまし、人質交換が行われる。素性がバレれば命が危ういという緊迫感の中、「郷に入っては郷に従え」を体現しながら、恋に、友情に、裏切りに身を投じていく。予告編の最後には、「物語にはどんでん返しがあるものだ」というセリフも収められている。

 あわせて公開された場面写真では、南北“宝くじ”会談が開かれているカットから、宝くじを拾った韓国軍人・チョヌの姿、単語帳を開き韓国の流行語を一生懸命覚えようとするヨンホの愚直な表情などが切り取られている。

■公開情報
『宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました』
12月29日(金)新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
監督:パク・ギュテ
出演:コ・ギョンピョ、イ・イギョン、ウム・ムンソク、パク・セワン、クァク・ドンヨン
提供:ツイン、Hulu
配給:ツイン
2022年/韓国/113分/シネスコ/5.1ch/G/日本語字幕:岩井理子/字幕監修:松尾スズキ
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公式サイト:takarakujimovie.com
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