橋本じゅん、朝ドラ『ブギウギ』出演の喜びを語る 「林部長は自分と似ている部分も多い」
NHK連続テレビ小説『ブギウギ』に出演中の橋本じゅんよりコメントが寄せられた。
橋本が演じるのは、道頓堀にある梅丸少女歌劇団(USK)の音楽部長で、歌劇団の現場責任者でもある林嶽男。強面だが、実は優しく面倒見が良い人物だ。
1992年の『ひらり』(NHK総合)で朝ドラデビューを果たした橋本は、それ以来、大阪制作の朝ドラからのオファーを待っていたと言う。
「当時は20代で、神戸出身の自分としては、東京に負けないようにと意地を張って、ふだんは言わないのに『でんねん!』『まんねん!』と関西ことばを“盛って”話していました(笑)。それから30年以上、大阪制作の朝ドラからのオファーを待って、待って、待ちくたびれるほどだったので、出演することが決まりとてもうれしかったです」
演じる林部長役については、「今回は『気骨を持って挑もう』というテーマで取り組んでいます」とコメント。「台本を読み込み、撮影も進んでいく中で、林部長の中に東京に対する(才能への)嫉妬と憧れが生まれます。具体的な台詞としては台本にないのですが、東京から新しいもの、良いものが来ることを実感しながら、それでも『大阪がいちばん。負けてたまるか』という気骨の精神が強くなっていきます。なので、気骨の精神を自分が持つために、キックボクシングのジムに通い始めました。とてもきつくて毎回泣きそうになりながらも、気骨のある林部長を体現するために続けています」と役作りについて語った。
また、劇団員たちとのシーンについては、「私のままで演じている部分が大きいと思います。私も舞台人ですし、実際にいま大学の舞台芸術学科で教員として学生に教えています。ふだんから若い感覚を持った方たちの指導をしているので、今回の林部長は自分と似ている部分も多いと思います。劇団員たちのステージを見守るシーンも、私自身が劇団を作っていた経験があったので、何か特別な役づくりをしたということもあまりありませんでした」とコメント。
撮影現場については、「林部長がいるシーンでは女性キャストの方々が多く、皆さんがキャッキャと言っている様子を、楽しそうだなと見ていました。なるべく皆さんの雰囲気の邪魔にならないように意識しています。それは普段の林部長と同じで、できるだけ彼女たちを見守る存在でいるということですね。朝ドラの現場は、手づくり感があります。キャストとスタッフで、ああしよう、こうしようと相談して、みんなで一つのものを作り上げているという感じがしました。これが久しぶりに感じる朝ドラの雰囲気なのだなと思いました」と語った。
また、注目してほしいポイントについて、「劇団の少女たちが成長していく様子を視聴者の皆さんに見ていただきたいです」とコメント。視聴者に向けて、「人が生まれ持ったものは、簡単に変わるものではないと思います。しかし、こんな意外性を持って大きくなっていくのかという彼女たちの成長が、皆さんの応援歌になればいいなと思います。きっと、ここまで撮影が進んで、私が彼女たちを育ててきたという感情になっているのだと思います。林部長が育てた少女たちが、こんなふうになるなんて誰が想像できたでしょうか。彼女たちの簡単には諦めない『しなやかな粘り腰』の精神が、視聴者の皆さんに伝わればいいなと思っています」とメッセージを送った。
■放送情報
NHK連続テレビ小説『ブギウギ』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
出演:趣里、水上恒司、草彅剛、蒼井優、菊地凛子、水川あさみ、柳葉敏郎ほか
脚本:足立紳、櫻井剛
制作統括:福岡利武、櫻井壮一
プロデューサー:橋爪國臣
演出:福井充広、鈴木航、二見大輔、泉並敬眞、盆子原誠ほか
写真提供=NHK