『Bi Gan / A SHORT STORY』2種類のオルタナティブポスター ビー・ガン監督メッセージも
10月27日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて劇場公開されるショートフィルム『Bi Gan / A SHORT STORY ビー・ガン / ショートストーリー』のオルタナティブポスターが公開され、あわせてビー・ガン監督からメッセージが寄せられた。
『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』のビー・ガンが手がけた本作は、第75回カンヌ国際映画祭短編部門で突如発表された15分のショートフィルム。黒猫に案山子、ロボット、悪魔といったアレゴリカルエレメンツを登場させ、実存する原風景の中に人工的、未来的なセットを融合させた。日本では、500円のワンコインで単独シアターリリースするという世界初の実験的な試みが行われる。
公開されたオルタナティブポスターは、画家のヒグチユウコとクリエイティブデザイナーの大島依堤亜のコンビが手がけたものと、成瀬慧が手がけた2種類。これらのポスターは、本作の上映館で限定販売される予定だ。
また、本作の公開に寄せて、凱里市からビー・ガン監督よりビデオとテキストにてメッセージが到着。さらに、ワンコイン興行の仕掛け人でもある、東京テアトル番組編成部長の西澤彰弘からもコメントが寄せられた。
ビー・ガン監督 メッセージ
この短編映画にご興味を持っていただき、またご覧いただいて、ありがとうございます。
皆様がこの映画をご覧になって、思い出の中にしまっていた大切な宝物を思い出していただけると嬉しいです。
この作品は、中国の著名なペット用品メーカーから私に連絡があり、2~3分の広告を制作してほしいとの依頼の元に制作されたものです。彼らから求められたのは、黒猫を主人公にするということだけでした。他には全く制約がありませんでした。
この映画の多くのアイデアやディテールは、私が子供たちに語る読み聞かせの物語から着想しています。寓話的な側面は、そうした経緯から形成されたのです。
今回の撮影は凱里から約200キロメートル離れた場所で行われました。
結局、撮影を続けるうちに10分以上の長さのものになりました。しかし、クライアントは完成した作品をとても評価してくださって、商業広告から特別な短編映画へとアップグレードされることになりました。
私が伝えたいこと、それはすべて映画の中にあります。
どうぞ私の映画と、特別な映画体験をお楽しみください。
ビー・ガン
2023.10.10
西澤彰弘(東京テアトル株式会社編成部長)ステートメント
ネットの世界には様々なショートコンテンツが潤沢に存在し、優秀な作品がひと時の時代の話題をさらう。
ショートムービーの世界にもこの事例は確かに存在するのだが、映画祭以外で1本のショートムービーが映画館で上映する事はない。
短いからこその興行としての成立の難しさが立ちはだかっていた。
ユーザーもマーケットもショートコンテンツが全盛の時代になったからこそ、映画館でも、今までにない興行スタイルが確立できると考えています。ちょっと空いた時間に1コインで少しだけゆっくりと気分転換ができる、そんな隙間(すきま)を使った隙間(げきかん)上映で世界の様々な優秀なショートムービーを提供していきたい。
■公開情報
『Bi Gan / A SHORT STORY ビー・ガン / ショートストーリー』
10月27日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷にて公開
11月3日(金)より、なんばパークスシネマ、シネ・リーブル梅田、アップリンク京都、シネ・リーブル神戸にて1週間限定公開
監督・脚本・製作:ビー・ガン
出演:タン・ジョウ、チェン・ヨンゾン、チェン・グーファ
撮影:リー・ジアネン
美術:ドウ・ルシィ
音響:リ・ダンフェン
衣装:リ・ファ
編集:イ・シャン
音楽:ウァン・ウェン
日本版宣伝デザイン:成瀬慧(restafilms)
配給:リアリーライクフィルムズ
原題:破碎太阳之心/2022年/中国・フランス/中国語/15分/4:3/5.1ch/映倫区分:G
©Dangmai Films / ReallyLikeFilms
公式サイト:www.realllylikefilms.com/ashortstory
公式X(旧Twitter):@bi_gan_movie
『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ 3D版』
10月27日(金)~29(日)ヒューマントラストシネマ渋谷にて3日間限定上映
11月3日(金)~5日(日)なんばパークスシネマにて3日館限定上映