ピエール瀧主演映画『水平線』劇場公開決定 『凶悪』で舎弟役演じた小林且弥が初監督
ピエール瀧主演映画『水平線』が2024年3月1日よりテアトル新宿ほかにて全国順次公開、12月8日よりフォーラム福島にて先行公開されることが決定した。
本作は、福島県のとある港町を舞台に、大切な人ときちんとお別れできないまま立ち止まってしまった、ある親子の物語。2001年より俳優として活躍し、映画『あゝ、荒野』やTVドラマ『レディ・ダヴィンチの診断』などに出演してきた小林且弥が監督を務めた。小林は2013年に白石和彌監督作『凶悪』で瀧演じるヤクザの舎弟役で共演し、意気投合。自身初の監督作品となる本作へと発展した。
主演の瀧は、震災で妻を失い心に傷を抱えたまま、高齢者や生活困窮者を相手に散骨業を営む主人公・井口真吾役を演じる。真吾の一人娘で、水産加工工場で働く奈生役を演じるのは『青葉家のテーブル』の栗林藍希。そのほか、足立智充、内田慈、押田岳、円井わん、渡辺哲らが出演する。
あわせて公開されたティザーポスターには、静かにうつむく真吾の表情が捉えられている。悲しみとも諦めともつかぬ複雑な感情を秘めた瀧の表情が印象的なビジュアルとなっている。
主演の瀧と小林監督からはコメントも到着した。
コメント
主演・ピエール瀧
映画『凶悪』で、僕の舎弟役をやっていた小林且弥くんから「自分が監督で映画を撮るので瀧さん主演をやってください」と突然の依頼。
「これは断ったらいけないやつだ」と、即答で引き受けさせてもらったら、福島の散骨業者とその家族をめぐる、魅力的で素晴らしい脚本が送られてきました。
それから数週間。暖かい雰囲気に包まれながらあっという間に撮り終えた本編は、観る人の心を揺さぶる素晴らしい作品に仕上がりました。
小林監督の作品に携われた喜びと充実感と共に、協力してくださった相馬の皆さんへの感謝の気持ちでいっぱいです。
監督・小林且弥
ある男の決別と再生の物語です。
きっかけは福島で知り合った方々の声でした。
すれ違い続ける個人の声と正しさを振りかざした外からの声。
事実の共有が困難な時代だからこそ、彼らの想いや信念、前を向く姿を可視化できないだろうか。
そんな衝動のみが出発点となったこの作品は、僕が最も信頼する俳優、ピエール瀧さんが引き受けてくれたことで一気に動き始めました。
寛容さと寂しさを感じさせるその広い背中は主人公の心情と見事に重なり、初監督作品の手応えを感じさせてくれるものでした。
共に作品を作ってくださったキャスト・スタッフ、そして撮影に協力してくださった相馬の方々に感謝いたします。
■公開情報
『水平線』
12月8日(金)フォーラム福島先行公開
2024年3月1日(金)テアトル新宿ほか全国順次公開
監督:小林且弥
出演:ピエール瀧、栗林藍希、足立智充、内田慈、押田岳、円井わん、高橋良輔、清水優、遊屋慎太郎、大方斐紗子、大堀こういち、渡辺哲
脚本:齋藤孝
音楽:海田庄吾
エグゼクティブプロデューサー:坂岡功士
プロデューサー:太田あや、齋藤寛朗(KAZUMO)
配給:マジックアワー
2023年/119分/カラー/シネマスコープ/5,1ch
©2023 STUDIO NAYURA