『泥濘の食卓』筒井真理子が齊藤京子の“毒親”役に 原菜乃華&戸田菜穂も出演

 日向坂46の齊藤京子が主演を務めるテレビ朝日系土曜ナイトドラマ『泥濘の食卓』の追加キャストとして、原菜乃華、戸田菜穂、筒井真理子らの出演が発表された。

 本作は、2016年に『悪い夢だといいのにな』で第75回ちばてつや賞大賞に輝いた漫画家・伊奈子による同名コミックを実写化する“パラサイト不倫”ドラマ。

 齊藤が演じるのは、毒親に育てられたことで、「自分には何の取り柄もない」と思い込んでいる自己肯定感の低いスーパーの店員・捻木深愛。深愛はバイト先の店長との不倫をし、さらには店長の息子、そして店長の妻にまで近寄っていく。純粋すぎるがゆえ、まっすぐな愛が狂気へと変わった想いが、愛する相手の家庭へと徐々に寄生していき、やがて泥濘へと引きずり込んでいく。

 脚本を手がけるのは、『PICU 小児集中治療室』(フジテレビ系)の倉光泰子、『女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~』(フジテレビ系)の神田優、映画『氷菓』の安里麻里。安里と共に『好感度上昇サプリ』(テレビ東京系)の角田恭弥が演出を担当する。

 深愛とスーパーの店長である父・那須川夏生(吉沢悠)がただならぬ関係だと知っても思いを募らせていく息子・那須川ハルキ(櫻井海音)。原が演じるのは、そんなハルキに思いを寄せる幼なじみ・尾崎ちふゆ。ちふゆのハルキに対する思いは凄まじく、ハルキを独占したいがために、学校で「ハルキが自分をレイプしようとした」という嘘を広めてハルキを孤立させたり、ハルキが深愛に思いを寄せていることを知って苛立ちを募らせては、どんどん行動をエスカレートさせていく。原は、「強烈なキャラクターではあるけれど、ある種とても一途で真っ直ぐ人を愛し続ける事ができる乙女」とちふゆを評し、「1度ハマったら最後、先が気になってしょうがなくなる、まさに泥濘のような作品だと思います」と語った。

 那須川の妻・ふみこを演じるのは戸田。病気を患い、家にひきこもる生活を送っていたところ、夫の不倫相手とも知らず近寄ってきた深愛に心を開き始め、仲良くなっていく。戸田は「優しいからこそ弱い、優しいからこそ傷付き内へ内へと向かうふみこを愛しみながら演じたいと考えています」と役への意気込みを語りつつ、「何か面白い作品が立ち上がる予感がしています。熱量が物凄いです」とコメント。

 深愛の母親・捻木美幸を演じるのは筒井。美幸は、深愛を抑圧してきた毒親で、深愛の那須川への度を越したまっすぐ過ぎる愛を生むきっかけを作った元凶とも言える存在だ。筒井はそんな美幸を「我が子を思うゆえの毒親」と分析しつつ、「子を持つ親なら誰もが陥る可能性があるのかもしれません。表面化する言動は性格によって違うとは思いますが、誰の中にも美幸はいるのだと信じて頂けるよう意識して演じています」と語った。

 さらに、深愛と一緒に働くスーパーの店員・児玉役を未来、同じくスーパーの店員・中村役を水嶋凜、ハルキの同級生・谷口役を岩瀬洋志がそれぞれ演じる。

 あわせて本作のティザー予告が、9月23日にテレビ朝日系で放送される『ハレーションラブ』内で流れることも発表された。

コメント

原菜乃華

お話を頂いてから原作を読ませて頂いたのですが、個人的に、好みど真ん中すぎる作品だったので、絶対に参加させて頂きたいと強く思いました。原作で1番好きなキャラクターでもあるちふゆ役ができるなんて、とても嬉しいです。
ちふゆは、強烈なキャラクターではあるけれど、ある種とても一途で真っ直ぐ人を愛し続ける事ができる乙女だということは忘れず、主人公の深愛と同じく、ちふゆも親からの歪んだ愛情や教育の被害者であるという事を頭におきながら演じたいと思います。
齊藤さんと櫻井さんと実際にお会いしてみて、お2人とも漫画から飛び出してきたかの様なぴったりのビジュアルで、本読みで並んでいる姿を見た時、深愛とハルキが実在している! と思いました。柔らかくて穏やかな雰囲気のお2人からは想像もつかない役柄なので、撮影がとても楽しみです。
強烈なキャラクター達の行動や今後の展開に、おののきながらも、目が離せなくなるような、まさに泥濘のような作品だと思います。そんな中毒性のある物語を是非楽しみにして頂けたら嬉しいです。

戸田菜穂

原作は、これまで味わったことのない混沌とした読後感でした。人間のぬかるみ…この雰囲気をうまく表現できたらなあと願っています。今作では那須川の妻・ふみこを演じさせていただきますが、優しいからこそ弱い、優しいからこそ傷付き内へ内へと向かうふみこを愛しみながら演じたいと考えています。
主演の齊藤さんをはじめ、吉沢さん、櫻井さんとはポスター撮影の日に初めてお会いしたのですが、みなさんすでに原作のイメージにぴったりはまっていらして、びっくりしました! 撮影が楽しみです。
何か面白い作品が立ち上がる予感がしています。熱量が物凄いです。感情の泥濘にどうぞ皆さまどっぷりと浸かってください。

筒井真理子

原作を読んだ時は若者たちの心の叫びを聞いたような感情になり、登場人物たちが愛おしくなりました。さらに台本ではハラハラドキドキのジェットコースター感覚が加わり、毎回読み進めるのが楽しみでした。
私が演じる美幸は、我が子を思うゆえの毒親……子を持つ親なら誰もが陥る可能性があるのかもしれません。表面化する言動は性格によって違うとは思いますが、誰の中にも美幸はいるのだと信じて頂けるよう意識して演じています。
主演の齊藤さんは、しっとりと湿り気を帯びた憂いのある雰囲気が『泥濘の食卓』の世界観にぴったりで、作品の完成がとても楽しみになりました。まだ読み合わせとスチール撮影でお会いしただけですが、これから楽しく一緒に作品作りができそうです。
誰もが抱えているであろう悩みや苦しみとどう向き合っていくのか? そんなことも一緒に手探りできるドラマになると思います。安里監督が織りなす濃密で極上のエンターテイメントをお楽しみ頂きたいです。

■放送情報
『泥濘の食卓』
テレビ朝日系にて、10月21日(土)スタート 毎週土曜23:30〜0:00放送
出演:齊藤京子(日向坂46)、吉沢悠、櫻井海音、原菜乃華、戸田菜穂、筒井真理子、未来、水嶋凜、岩瀬洋志ほか
原作:伊奈子『泥濘の食卓』(新潮社バンチコミックス刊)
脚本:倉光泰子、神田優、安里麻里
演出:安里麻里、角田恭弥
音楽:横山克
ゼネラルプロデューサー: 横地郁英(テレビ朝日)
プロデューサー:高崎壮太(テレビ朝日)、近藤多聞(C&I エンタテインメント)
共同プロデューサー:村山えりか(C&I エンタテインメント)
制作協力:C&I エンタテインメント
制作:テレビ朝日
©︎テレビ朝日
公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/nukarumi/
公式X(旧Twitter):https://twitter.com/nukarumi_ex
公式Instagram:https://instagram.com/nukarumi_ex

関連記事